車で表現する人物像〜古畑任三郎30周年再放送に寄せて
刑事コロンボがそうであったように、本作でもキャラクターをより際立たせる目的で自動車が効果的に用いられている。
見事だなぁ、と思ったので、まとめてみることに。
〈 シーズン 1 〉
第1話 少女漫画作家(中森 明菜)
山道を通って別荘地へと出向くことが多いため、
幅が広くなく、かつパワーのある車が必要だったのだろう。中森明菜には、はっきりと赤い口紅を引かせていて、この車との関連性を感じさせた。
第2話 歌舞伎役者(堺 正章)
まずはベンツではない。そして、ジャガーのブランド違いのデイムラー。車高が低いので、堺正章には…(失礼)。
第3話 精神科開業医(古手川 祐子)
流麗で無骨さのないスタイリング。よく似合ってますね。
トップモデルより少し排気量の少ない3.5L、必要十分なラインをちゃんと選んでるんだな感が出ていて好ましい。
第4話 ミステリー作家(笑福亭 鶴瓶)
安全性が最大のポイント。レジャー用途に向いてるワゴンモデルの方が売れてたはずだが、インドアな作家先生ならやはりこちらか。
第6話 ピアニスト(木の実 ナナ)
派手好きの主人公はオープンに出来るモデルで颯爽と登場。似合ってて違和感なし。
空港に向かってたとのことでスーツケースを運んできてたが、助手席に載せていたのだろうか。
第10話 国会議員(運転しているのは秘書の小堺 一機)
バブリーなお姉さんを囲い込む趣味をお持ちの方、左ハンドルの運転手付きキャデラックを選ぶセンスはさもありなん。
第11話 中島みゆきのような歌手兼ラジオDJ(桃井かおり)
こちらも運転は付き人。白のツートンカラーは女性らしい選択。空気抵抗を意識してデザインされてもいて、この世代のSクラスは前後のモデルよりも威圧感少なめで品格がある(個人の意見です)。
第1シリーズはここまで。続きはまた。
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