見出し画像

【西アフリカ料理】ドラマ『全ラ飯』#6 ガーナのオクロシチュー

2023年春ドラマ『全ラ飯』は、「メシもの✖️BL」ドラマで、毎回エスニック料理が登場する。

その第6話の料理は、ガーナのオクロシチュー
オクラのシチューだ。
ドラマによると“オクラ”はガーナで猫のことらしい。
オクロはガーナの言葉かもしれないが、シチューは違うので、現地の言葉ではなんていうのかが気になる(←調べろ)。

ドラマ内ではバンクーという、発酵タピオカ粉とコーン粉のお餅のようなものと合わせて食べている。これは食べたことがない。マリにも同じようなものがあり、トーという。
シチュー、おいしそうだった。こちらにレシピが載っている。

マリにもオクラのシチュー(ソース)はある。
バンバラ語でガンナという。「ガン」がオクラで「ナ」がソース。日本人の味覚に合うシチューだと思う。もちろんご飯にも合う。

ガンナの味のベースはトマト。ドラマのオクロシチューとレシピはほとんど同じかな。ドラマでは青魚を使っているが、マリでは牛肉が主流だ。

マリのトマトは細長いタイプで、ミニからミディくらいまでの大きさ。生でそのまま食べるということはほとんどなく、調味料的にソースに入れる。
そういう用途だからか、熟しすぎてぐずっとなっているようなのも、市場で普通に売っている。

マリではオクラのソースにトマトだけでなくトマトペーストも入れる。トマトペーストは市場で量り売りしている。量り売りと言っても、何グラムください、というのでなく、サンドイッチの具と同じように、いくら分、と言って買う。

調味料売りのクンバの店。中央の青い皿の上にあるのがトマトペースト。
大きい缶詰から小分けして売られている。

マリ、と言ったら主語が大きすぎるか、バマコでは、食材はいま使う分だけ買う。ブイヨンのキューブなんて毎日使うのに、毎回1個とか2個とかを買う。

そんなふうだから、フードロスは基本的にない。食べる分しか作らないし(不意の客人のために多めに作るが)、もしご飯が余っても誰か食べる人が近隣に必ずいる。それでも余るなら、祭りで食べるために飼っている羊が食べる。

あ、この話は長くなりそうだから、また別の機会に。

今夜はガンナにしたいけど、我が子がトマトソースをあまり好まないので、我が家ではシンプルなガンナは作れない。ティガデゲナにオクラを入れたガンティガデゲナになる(実はこれが私の一番好きなソース)。

あーでもシンプルなガンナ、食べたいな…

ミネコ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?