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文章の不完全さの要因

仕事の後 、10000字程度の文章を作成していた。
症例報告という、特殊な病気や、新しかったり珍しい治療などについて、背景を踏まえ、実例紹介をし、科学的知見に基づき実例を考察する類のものである。
5月上旬に大枠を書いたのち、忙しさを言い訳に更新できていなかったものの続きだったのだが、改めて読む中で文章の構成の不完全さを感じ書き直すことにした。

良い文章を書くためには、不完全さを感じさせた要因を明確にし、解決していくことが必要である。そこで今日感じた文章の不完全さを感じさせる要因を挙げてみたいと思う。

・全章を通じたストーリーの一貫性がない
先ほどの文章は背景・症例・考察・結論の4つの章に分かれている。
それぞれの章でみると、ストーリは成立しており読み手の違和感も大きくはないのだが、背景ではA→B→Cの流れであったのに、症例ではB→C→Aと、章ごとに話の展開が異なっているのだ。そのため全体を通したときに、ストーリに違和感を覚えるのである。曲の1番はAメロ→Bメロ→サビだったのに、2番はBメロ→サビ→Aメロになっていて、単体で聞けば成り立つかもしれないが、全体を通すと統一感のなさが伝わってくるそんな感じ。また話題が入れ替わるがゆえに、インパクトも少なくなる。解決策としては、一番言いたいテーマを整理し、全章を通じ伝えたいテーマ順に話題を並べていくことだと思われる。
(実際は、感染症/移植/薬物相互作用が主なテーマで、これらが同じレイヤーで存在しているが為に、ある賞では感染症の話に見えたり、別の章では薬物相互作用の話に見えたりし、全体の統一感がなく、インパクトが薄かった。)

・話題の飛躍
学習直後に書いた文章の多くは、中間説明が省略されていることが多いと思う。自身が書いた文章のはずなのに、理論の展開が理解できないこと、"なんでA→Cなんだっけ...?? そっか、間にBという存在があったと習ったからだ。" と言った経験は、一度はあるのではないだろうか?
勿論、その分野での一般常識を復唱し続ける必要性はない。しかしながら、自分の書いた文章のはずなのに、しばらく経って読んだときに一瞬でも引っかかる箇所がある様であれば、その文章は話題が飛躍している証拠であり、一度立ち止まってでも話題の空白部分を埋める必要性があるだろう。


上記以外にも細かい点は多々あるが、まずは表立って気づいた2点を肝に銘じ、現在の文章をグレードアップさせていきたいと思う。






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