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AirPlug™ ってなに?

どうも、サナギ@FWエンジニアです。
最近、時間を見つけてGo langとFigmaを触りながら、METROCKに行こうかどうか悩んでいます。どうしようかなチケット取れませんでした泣。

今回はAirPlug™の概要と構成する技術要素について紹介します。
ビルマネジメント領域のシステムやプロダクトを例として説明します。


AirPlug™って何なの?

AirPlug™とは「空間伝送型ワイヤレス給電ソリューション」のことで、キーワードは「空間伝送型」と「ワイヤレス給電」です。
本ソリューションでは、ワイヤレス給電空間を提供し、その空間内にある様々なセンサーを稼働させ、アプリケーションやサービスに活用することができます。

AirPlug™が提供する空間イメージ

空間伝送型ワイヤレス給電

ワイヤレス給電、と聞くとSuicaやQi充電(スマホ充電)を想像されるかと思います。これらは電磁誘導方式が採用されており、高出力/近接の給電を得意としています。
AirPlug™は空間全体(広範囲)を給電する事を目的としているため、電波受信方式(マイクロ波)=「空間伝送型」を採用し、長距離のワイヤレス給電を実現します。本方式は、日本国内において1Wの出力まで許可されています。


ワイヤレス給電の方式

AirPlug™を実現するための技術

AirPlug™は下図のような構成になっています。

AirPlug™ Architecture Overview

本構成内には大きく4つのプロダクトが存在します。

  • AirPlug Sense:ワイヤレス給電で稼働する「センサーデバイス」

  • PTx/DRx(*1):電力送電・データ収集する「送電デバイス」
    (*1) Power Transmitter / Data Recieverの略

  • Sumit:高度なデータ処理を行い、外部サービスと連携(Direct API)する「エッジコンピューター」

  • AirPlug Cloud:アプリケーションやサービスを提供し、外部サービスと連携(Cloud API)する「クラウドサーバー」

AirPlug SenseとPTx/DRxはハードウェア・ソフトウェア両方を開発し、SumitとAirPlug Cloudはソフトウェアの開発が主となります。各プロダクトの主要技術を表にまとめました。

プロダクト毎の主要技術マップ

なんでこんな技術が必要なのかってところの説明も兼ねて、各プロダクトのちょっと詳しい説明を整理しました。若干ソフトウェア寄りの内容になっているのは私のせいです、悪しからず。

AirPlug Sense

AirPlugSenseはワイヤレス給電で稼働するセンサーデバイスです。環境センサーが搭載されており、そのセンサー値を無線通信プロトコルを使って通知するのが主な機能です。
ワイヤレス給電で稼働するため、電源も有限のリソースとなり、この電源リソースをどう稼ぐか(受信効率や回路内の変換効率も含む)、どう使用するかが安定稼働にとって重要な技術となります。

PTx/DRx

PTx/DRxはワイヤレス給電における電力を送電し、センサー値を受け取る送電デバイスです。送電制御と通信データの受信/伝送が主な機能です。
送電制御は規格値に従って制御する必要があるため、あらゆる環境下で正常に動作することが求められます(異常処理も含む)。
また、センサーデータを受信し、Sumitへ伝送するのも重要な機能です。本デバイスの制御によってレイテンシやデータ欠損のボトルネックになりかねないため、データ処理観点での設計も必要になります。

Sumit

Sumitはセンサーデータを集約し、サービスやアプリケーションに適したデータ形式にデータ処理をし、外部とのI/Fを提供するエッジコンピューターです。高度なアルゴリズムに基づくデータ処理やデータ管理、外部サービスとの連携(Direct API)が主な機能です。また、対象となるPTx/DRxやセンサーデバイスの管理及びシステム規模での制御も今後の開発対象機能となります。
Sumitは仕事がたくさんあるのでハードウェアリソースやシステムリソースの効率的な使用や最適化などOSの知識も要求される場面があると思います。

AirPlug Cloud

AirPlug Cloudはまさに名前の通り、クラウドサーバーです。各種データを用いたサービスやアプリケーションの提供、外部サービスとの連携(Cloud API)が主な機能です。システム内機器の管理機能や制御も開発対象となります。
実運用上でのユーザーとの一番の接点となるため、UI/UXはもちろんのこと、トレンドの対応や開発工数の肥大化抑止も開発担当者の力の見せ所です。

〆 採用情報と応募要項

今回は弊社のAirPlug™について既知の観点でまとめました。適切に説明や分類がしきれない部分もありますが、そのあたりはまぁ、ご勘弁ください。

今後の開発によって主要な技術領域が変化したり、必要な技術領域が拡大していくことは十分にあり得る事だと思います。経営とビジネスと開発が密接に関係しながら進められるスタートアップだからこその醍醐味、とも言えるかと。

求人一覧

というわけで、ここからはPRです。
下記に弊社の採用情報と応募要項を展開しております。AirPlugにご興味、ご関心が湧きましたら、是非弊社求人を覗いてみてください。
※採用に関するお問い合わせは下記まで
採用担当:hr@aeterlink.com

3行あとがき

つくづく、Airplugのようにデバイスからシステムまで全て開発対象となっているのは恵まれた?環境だな、と。組込だけじゃなくてアルゴリズムの開発やフルスタックのスキルアップもしなきゃね。


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