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「aeruオンラインサロン」レポート第2弾〜職人さんとの輪を感じるひとときに 〜

和えるの上簗です。
「aeruオンラインサロン」での活動をみなさまに共有するレポート、第2回目です^^
早速先日の活動を学生会員の山田さんがまとめてくださいましたので、お読みいただけますと嬉しいです。


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はじめまして。
「aeruオンラインサロン」に学生会員として参加させていただいております、山田と申します。 

先行きが不安な日々のなか、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
わたしは、茶道好きが高じて和菓子を生地から作ってみたり、園芸に挑戦してみたり、と季節の移ろいとともに暮らす工夫を探しています。

さて、先日「aeru gallery」にも作品を出品されている、青森は弘前の津軽焼職人・佐藤学(さとうがく)さん(以下、学さん)の工房を「aeruオンラインサロン」のメンバーで、オンライン上にて探訪させていただきました。
その様子をみなさまにご紹介いたします!

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幼少期から身近に焼き物があり、土に触れてこられた学さんは、お父様の小山陽久(おやま はるひさ)さんを師匠に独自の津軽焼をつくっていらっしゃいます。

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学さんが"0歳からの伝統ブランドaeru"『こぼしにくい器』を製作してくださることになったのは、2015年のこと。
「和える」のお母さんである里佳さん(和える代表矢島)と「aeru meguro」ホストマザー(店長)の恵理佳さんが、弘前出張をした際、学さんのご厚意でご自宅に宿泊させて頂いた際の、とある会話から始まりました。


学さんと里佳さん、恵理佳さんが3人でならんで歯磨きをしていた時、学さんが、ふと

  「僕も、『こぼしにくい器』を作りたいなあ」 と仰ったのです。

和えるのお二人はそれを聞いて、
「学さんは、ご自身で様々な作品を作る”作家さん”であって、同じものをいくつも製作される”職人さん”というお仕事はあまりお好きではないと思っていたからお願いしたことが無かったけれど、学さんが和えるの商品を作ってくださるなんて、とても嬉しい!」と大喜びしたとのこと。 

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「aeru 津軽焼の こぼしにくい器」焼成前(左)、焼成後(右)

こちらは、そうして作られることになった「津軽焼の こぼしにくい器」のお写真。

藁灰釉(わらばいゆう)の一種である海鼠釉(なまこゆう)を塗って焼くと、前後ですっかり表情が変化します^^

藁灰とは、稲わらを燃やしてできる灰を原料にした釉薬のことで、地元の農家さんから米の稲わらを分けてもらい、学さんはご自分で1から作られるとのこと。

ちょうどわたしたちが工房を案内していただいている際に、学さんの師匠・小山陽久さんが海鼠釉の釉薬がけをしていらっしゃいました。

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画面越しに見える工房には、いくつもの釉薬の入ったバケツやろくろが置いてあり、身近に工房がない私にとって、その光景はまさに「宝島」。   気づいた頃には夢中になって拝見しておりました。

学さんによると
 「釉薬の種類だけではなく、作品は”使用日数”で違った表情をしてくる」とのこと。他にも、陶器は「焼き方やろくろの種類」によっても風合いが大きく変化します。

たとえば、こちらは「手で回すろくろ(中国より伝来)」。
動きが自由になりにくく、思いがけない形が生まれやすいので、”おもしろいもの”を作りたい時に使われるそう。

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そして、こちらは「足で回すろくろ(朝鮮半島より伝来)」。
こちらの方がある程度、動きを制御でき、”思った通り”の形になりやすいとのこと。
繊細な変化を巧みに扱う職人さんの背中が、ヒーローのように見えました。

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続いて、学さんは画面を通してわたしたちをお庭に連れて行ってくださいました。

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工房の扉を開けると、梅の花やいちご、そして師匠作の大きなツリーハウスが。季節の移ろいを常に感じながら作品づくりと向き合う素敵な環境であることを拝察します。画面越しにきっと空気も美味しいのだろうなあと想像しては笑みが溢れてきました。

手作りのギャラリーには数多くの作品がずらりと並んでいます。     その中で、学さんがご紹介くださった作品の一つ、弘前から一望できる美しい岩木山をイメージした箸置きです

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(※aeruオンラインサロンメンバー しのさん提供)

サロンメンバーの中にも、学さんの作品を愛用している方がいらっしゃり、ニコニコとした表情で、画面上でわたしたちに見せてくださいました。

”住む土地は違えど、作品で職人さんと繋がることができる”

まさにそれを実感する瞬間です。
学さんはこうした作品のインスピレーションを自然や映画、ドラマ、漫画、歴史、音楽から受けているそうです。

たとえば、SFの宇宙船を見て、「これを陶器にしたらどうなるかな」と絵に描き起こしてみたり・・・。

「工芸からヒントを得るだけでは作品がマンネリ化してしまうと思うので、色んなものや作品を見る。その方が、”楽しいもの”がつくれると思います。」 と仰っていました。

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また、学さんが作品づくりにおいて大切にされていることは、

「使った時に、喜んでもらえることかな。持ってもらったり、花を入れてもらったときに、一番素敵になるように。使った時に輝くように、と思って作っています。」
「だから、我を出しすぎないようにしているんです。使ってもらう時に喜んでもらうことで、作品は完成するから。」
「あと、人生は楽しまなくては意味がないと思っているので(笑)100均の器を使うよりも、この器を使って『あ、こんな使い方っておもしろいな』なんて思って欲しいなぁと思っています。」

と楽しそうに語ってくださいました。

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作品が完成するためには、まさに”お客さんと職人さんとの、協働作業”が必要。

筆者は大学生になりアルバイトをはじめ、自分の好きなものにお金を使う余裕が生まれてきたところでした。せっかくお金を使うのならこんな風に職人さんの作品(色)に自らの色を重ねてみる経験を増やしたいなと思います。

最後に、いま、学さんの目指すところは
「津軽焼のイメージを作りたい!」ということ。           「今はまだ『津軽焼』といえばこれ!というものが確立していないからこそ、自分がイメージをつくっていきたいなぁと。大きいですけど、そんな想いがあります^^」と優しい笑顔とともに仰っていました。

学さんは今回の工房探訪中、
「人生は楽しまないと!」と柔らかい物腰で何度も仰っていました。   このようなご時世で不安な日々が続いていたところ、勇気をいただいた言葉です。

そんな、学さんの思いがにじみ出る作品が、ここ”aeru gallery”に揃いました。”職人さんとの輪を感じるひととき”をぜひ、お家でも。職人さんの作品が、皆様のお家で輝きますように。

文:和えるオンラインサロン学生会員 山田


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日本の伝統を次世代につなぐ、株式会社和える(aeru)の公式アカウントです。東京「aeru meguro」・京都「aeru gojo」を拠点に、日本の文化や職人さんの手仕事がある暮らしについて発信しています。
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