例えば こんな家族 02

( この物語は 一部フィクションです )

・ 南房総 城下町  マンション(分譲)
父:サラリーマン 母:パート社員 長男:サラリーマン 次兄:契約社員
末弟:大学1年生

父母はよくケンカをする いつもお金の話で喧嘩をしている
喧嘩以外の平和な会話は聞いたことが無い 父は自分の部屋から基本的に出てこない 食事もひとりで自分の部屋で摂る

父はカヌーが趣味で休日はいつも出かけていた
自分の趣味のモノを置くために部屋は1Fにしたらしい これは僕が生まれる前の話なので 母から聞いた話だ

父は 長兄とは挨拶程度はしたらしい 長兄は奥さんを貰い東京の江戸川区で幸せに暮らしている 僕とは10歳以上離れているので 僕が中学生に上がる頃には実家から出て一人暮らしをしていた

次兄はサラリーマンだったが 上司のパワハラから逃げるために退職 この時に父から一方的にダメ出しをされ それ以来口をきいていない 元々が口数が少ないタイプなので父との会話も無かった

僕は 父の母に対する態度や僕たちの学校行事への参加する頻度に 頗る不満があるので 小学校高学年位から挨拶もしない

父が学校行事に来てくれた事は 僕の記憶ではない
時間があると趣味のカヌー関係の事で出かけるからである

経済的には 父がそれなりに出してくれていた様である 僕の大学の学費は奨学金から出しているが それでも数十万円 不足するので 母が父と大喧嘩の末に出す約束を取り付けてくれ 出して貰っている

そんな壊れている家族が 今夏 ついに離婚した

僕の大学進学を待っていたらしい 離婚する事に兄弟は誰一人反対派しなかったので離婚自体は問題が無かった

処が 財産を分ける段階で 父がごね出したのだ 母は仕方なく法テラス経由で弁護士を雇い 調停?が行われた

調停中に また問題発生

我が家には 似つかわしくないグランドピアノが有った
母の母 つまり僕から見た母方の祖母が 母の為に買ったものなのだが

突如 父が所有権を主張しだした

家族も? 弁護士も? 調停委員も? 皆 ビックリである。。。

誰がどう見ても 父に権利が無いと僕なんかは思うのだが そう簡単な話ではないらしい

父は 理由もなく 自分にも権利があると主張するし 母は何故 父が権利を主張して欲しがるかが全く分からないという

結局 最終的に父が諦めるのだが 実は後で判明したことだが 大した価値がないと思っていたピアノの査定額を聞いた父が欲を出しただけ だったのである 意地汚いの一言だと思う あの人は性根が腐っているんだろう

実は 僕は父親の事を「あの人」と呼ぶ

離婚は成立した

が 今度は僕の学費の問題が出て来た様だ 学費の不足分をあの人が値切りだしたのだ
しかも調停中には納得していたのに 離婚成立後に払わないと言いだした

僕は自分でもバイトをしているが 昨今のコロナの関係でシフトを減らされてるので 食費にまわす分を考えると大して貯金は出来ないのが現状だ

また 弁護士に頼むしかないのかなぁ


はぁ。。。 面倒くさい


(追記 2021 3月)

その後 コロナ過の影響で大学への通学が激減 殆ど通学出来ない
サークル活動もほぼ休止中

学費の件は あの人に弁護士が電話を1本かけただけで解決した
元の金額になったと母から連絡があり 安心した

そして 時間があまるのでバイトを変えた所 何故かバイトが大忙しに成った 結果 経済的にはかなり恵まれて来たので 念願のギターを変えるかもと云う状態にまで成った

嬉しい誤算と云うやつだが コロナ過で大学での対面授業が無いのが淋しいまぁ 社会のルールが変わったので仕方が無いとは思うが 残念

さぁ 今日もバイトに勤しもうかな


有難う御座います                           将来の夢のために使わせて頂きます