耽溺する肉聲、熟れたレイシを喰す 第2話
次の週を挟み勤務先の設計事務所を退勤した後、自宅の最寄り駅の商店街の中にあるスーパーへ食材を買いに行った。
ナツトとは交代制という形で互いに夕飯を作ることにしている。今日は私が当番だ。彼も仕事が休みだったので、自宅で待っている頃だろう。
家の前の出入り口のところにちょうど大家とすれ違った。私達がここのアパートに住み始めてから数年が経つが、仲が良くてこちらも嬉しいと相変わらずの威勢の良い振る舞いをしてくる。彼女と軽く挨拶をして自宅に入り、台所へ向かうとナツトがママから電話が来