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〈鉄材料の勉強〉鉄と鉄鋼がわかる本(8)

こんにちは。
鉄の勉強のために「鉄と鋼鉄が分かる本」を読んでいます。

https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BC%E5%9B%B3%E8%A7%A3+%E9%89%84%E3%81%A8%E9%89%84%E9%8B%BC%E3%81%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E6%9C%AC/

第5章

5章は溶接の話です。鉄の溶接と聞くと、溶かしてつなぐだけのイメージだったので、それほど興味はなかったのですが、なかなか面白い内容でした。

気になった点は2つです。

1つ目は、鉄のレーザー溶断の原理です。
鉄をレーザーで溶断するとき、レーザー照射部が酸化します。鉄の酸化物は純鉄よりも融点が低いため、その部分が優先的に溶けていくのでキレイに切断できるとあります。

しかし、鉄以外の金属は酸化物の方が融点が高いために、逆に酸化させると切りにくくなってしまうということです。このことは全く知らなかったので驚きでした。

2つ目は、チタンや酸化物を添加することで溶接の安定性を改善した材料を開発していることです。
チタンは電気を流して溶接しやすくするので、書かれていることは受け入れやすいです。

酸化物を積極的に使おうというのは面白い発想だなと思いました。
オキサイドメタラジーというようです。
例えば、大電流溶接などによる熱劣化が少ない材料を作ろうとしたときに、熱に強い酸化物を添加して解決した材料があると書かれています。

気づき

化合物の融点差を利用する、酸化物の特性を利用する、という2つの視点は、材料系・プロセス系の開発では結構面白いことができる気がしました。

今日は以上です。

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