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都市鉱山開発

こんにちわ。
表面技術2022年6月号の記事を読んで思ったことを残しておきたいと思います。

記事は、小特集の「エシカル・メタル:SDGsに向けた都市鉱山開発の意義」で、サスティナビリティ技術設計機構の原田さんという方が著者です。

サスティナビリティ技術設計機構とは何でしょうか。
HPはありました。

あいさつのところを読むと、持続可能な社会のための研究開発や技術展開をしている人達をサポートするために立ち上げられた団体のようです。

代表で記事の著者の原田さんは、NIMSでエコマテリアル研究センター長をされていた方のようですね。

何冊か本を出していて、都市鉱山の権威っぽい印象です。
(プロフィールは本屋さんのサイトのようですけど…)

持続可能社会と資源利用

記事の導入部分では、持続可能社会と都市鉱山利用の位置づけが語られています。

昨今のSDGsのはなしや2020東京オリパラで都市鉱山が利用された話を交えながら、持続可能社会の目指すべき方向としてサーキュラーエコノミーを示しています。

更に、サーキュラーエコノミーの重要な要素として、都市鉱山の開発を掲げています。

これまでの経済は、限られた資源で如何に効率的に経済を成長させるかという視点で考えられてきたといいます。
「使う資源を出来るだけ少なくする」という考え方です。

一方、サーキュラーエコノミーに求められるのは、「資源を使わない」ことだそうです。

正確には、「天然資源を使わない」ことで、既に採掘されて利用されているものを再利用して使っていこう、それが「都市鉱山だ!」という話で理屈としては確かに必要に感じる内容でした。

都市鉱山とは

都市鉱山に関しては、上記サスティナビリティ技術設計機構のHPにはハッキリとは書かれていませんでした。見つけられなかっただけでしょうか。

原田さんの古巣(?)であるNIMSに記載がありました。
この分野はNIMSが頑張ってるようですね。

都市鉱山とは、1988年に東北大選鉱製錬研究所の南條道夫教授らによって提唱されたリサイクル概念で、地上に蓄積された工業製品を資源とみなして「都市鉱山」と名付け、資源をそこから積極的に取り出すこと試みる概念です。
NIMS レアメタル・レアアース特集

要は廃棄される電化製品やIT機器などに含まれる金属を資源として抽出できれば、自然界から採掘する必要がなくなる、という考え方ですね。

ニュースを検索したら、最近では経産省の動きを受けて都市鉱山銘柄が上昇しているようです。

都市鉱山銘柄は、アサカ理研や東邦亜鉛、住友金属鉱山、松田産業など、金属原材料を扱う会社や廃棄物処理事業をしている会社が含まれているようです。

田中貴金属とか入ってないんだ、と思ったら上場していないんですね。
ただ、フルヤ金属の大株主に名前があったので、事業としては何かやっているかもしれません。

ということで

最初に「読みました」と書きましたが、まだ途中までしか読めてません。
この分野は今まで興味がなかったのですが、仕事をする上で無視できなくなってきて読んでいるので、分からないことが多いです。

いろいろ調べながら後半も読みたいと思います。

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