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耐酸化性を向上した銅・ニッケル系コアシェル型インク

こんにちは。
久しぶりにNIMSのプレスリリースを見たら以下のような発表を見つけました。

ニッケルに囲まれた銅粒子の導電性インクの開発に関する発表です。
2月の発表ですが、全然見ていませんでした。

銅微粒子が酸化して導電性が悪くなるというのはイメージできますが、ニッケルで被覆されると耐酸化性が向上するのは、なぜなのでしょうか?

標準生成エネルギーで考えるとニッケルの方が酸化しやすいはずです。

そうなると考えられるのは、表面のニッケルが酸化して不導体膜のようなものを作って内側の銅の酸化を防いでいるということでしょうか。

論文は有料なので確認できてませんが、もっと詳しい説明が出てくれば確認したいと思います。

気になるのは、このインクを開発したモチベーションとして、Agインクの代替と書いてますが、ニッケル被覆銅微粒子を作る方がコストが掛かる気がします。

素材的には、もちろん銅やニッケルが安いですが、製造コスト的にどこまで安くできるかが、普及のカギになると思われます。

以上です。

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