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サッポロの重鎮、赤星と黒星 1000BeerChallenge(68-69/1000)

■開拓使麦酒醸造所

サッポロビールは1876年に誕生したそうです。最初に設立されたのが、開拓使麦酒醸造所。そういえば札幌旅行に行った時に寄った気がします。そして、1877年につくられたのが、冷製麦酒。これが現在のサッポロラガービールのルーツです。
ラベルから通称「赤星」と呼ばれるサッポロラガービールですが、意外と見かけることは多くない気がします。特に飲食店で見つけると、赤星があるーっと飲んでみることも多いのですが、味わいと言われると、なんとなくレトロっぽい気がする、程度の記憶しかありませんでした。


■[beer068] サッポロラガービール(赤星)

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かっこいいラベル。シンプルかつ端正で、味わいを想像させます。


■ビール情報

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名称:サッポロラガービール
メーカー:サッポロ
産地:日本
タイプ:ラガー
アルコール度数:5%
価格:300円くらい(中瓶)
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

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外観:明るい金色。
アロマ:麦の香ばしさ。熟成香。ホップの苦味。
味わい:熟成香。フローラル。麦の甘さ。ホップの苦味。
ボディ:ライトボディ

明るい色。香ばしい香り。熟成香とホップの香りは弱めですが、素朴な印象でいい感じです。
口当たりも麦の香ばしさって感じでレトロなイメージ。ホップの華やかさと苦味も、ちょっと弱めだけれど楽しめます。ラガーだし、これくらいの雰囲気がちょうどいいのでしょう。苦味は後味の方が強いかな、というくらい。

好き度:★★★

すっきり軽くて食べ物に合います。ドライほど強すぎず、これくらいのほうが個人的には好き。ただ、軽いせいか、何か食べながらだとすぐになくなっちゃう気がします。


■戦後日本初の瓶入り生ビール

そして黒ラベル。
サッポロ黒ラベルはサッポロの主力ビールでしょう。一番よく見かける気がします。コンビニやスーパーでも常にある、頼りになるやつです。
1957年に瓶入りの生ビールとして初めて売り出されたそうです。熱処理をしなくても酵母を濾過して発酵を止めることができるようになった技術と、流通や保管の質の向上があったのかな。
ただ、このビールはしばらくは「サッポロ瓶生」として販売されていました。
その後、あのアサヒスーパードライの誕生で市場が激変します。それに合わせてサッポロも「瓶生」を「サッポロドラフト」に変えました。しかし、ドライブームの裏で、やはり昔ながらの瓶生が飲みたいという声も根強く、「サッポロ<生>黒ラベル」として復活した、という経緯のようです。
ドラフトがすっきりした喉越し、黒ラベルがしっかりした味わいをウリにしていたようです。その後、サッポロドラフトは終売となったので、ドラフトと黒ラベルがどのように違っていたかは今では確かめることはできませんけれど。


■[beer069] サッポロ生ビール黒ラベル

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黒ラベル。と言っても星が黒いわけじゃないんですけど。
白黒金、最近はやりのフラットデザインにも思えます。


■ビール情報

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名称:サッポロ生ビール黒ラベル
メーカー:サッポロ
産地:日本
タイプ:ラガー
アルコール度数:5%
価格:300円くらい(中瓶)
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

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外観:明るい麦わら色。
アロマ:弱い麦とホップ。トースト香。
味わい:熟成香。麦の甘さ。ホップの苦味。
ボディ:ミディアムボディ

金色というほどではないけれど、明るい色です。熱処理していないせいかな。
香りは弱め。ちょっとだけ麦とホップの香りで、華やかというほとではありません。もやっとしたトースト香があるのは、やはり熱処理してないからかなあ。
味わいはややドライな印象です。熟成香や麦の甘さが弱いから、そう感じるのかもしれません。じわっと苦味は出てきますが、喉越しはすっきりしています。

好き度:★★★

口当たりはややドライで、その後コクもあり甘みを感じ、喉越しはすっきりしているが、後味は苦味、と変化していきます。ビールのイメージ通りの味わいというか、心地良い流れです。安定と信頼のビール。
もうちょっと香りや苦味は強い方が好みではあるけれど、不足ではない、という感じ。


■いつでも頼れるベテランたち

赤星と黒星、どちらも特別ずば抜けて美味しい!ってわけではないんですが、いつでもどこでも間違いない仕事をしてくれる、頼れるベテランって感じです。歴戦のツワモノ、良いですね。


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ビール代になります。