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風上麦酒が生まれ変わって優しくなった。東海道BEERの定番4本 1000BeerChallenge(338-341/1000)

■風上麦酒

かつて風上麦酒製造というマイクロブルワリーがありました。2016年創業とのことで、クラフトビールブームが盛り上がりつつあるころだったでしょうか。
なんかすっごい癖の強いビールだった、という記憶があります。
飲みにくいと感じることもあるし、美味しいと感じることもある、好き嫌いは別れそうな味でしたが、これはこれでありなんじゃないかと思わされる力強さもありました。
しかし、2017年、活動期間1年かそこらで閉鎖されてしまいました。創業者にしてブリュワーの方が事故に遭って休まざるを得なくなったと聞いていました。


■東海道BEER

その風上麦酒のオーナーブリュワーだった岩沢さん、事故の後遺症もあり一時はビールづくりからの引退を決めていたそうですが、2018年、この東海道BEERで復活されていたのでした。
風上麦酒の頃に比べると規模も少し大きくなったのかな、とてもスタイリッシュなビアパブも併設されたマイクロブルワリーです。
テーマは「和」と、以前とは違う癖を抑えた飲みやすいビールとのこと。
まずは定番4本を。


■[beer338] 東海道BEER 1623

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■ビール情報

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名称:東海道BEER 1623
メーカー:東海道BEER
産地:川崎
タイプ:IPA
アルコール度数:6%
価格:500円くらい(ボトル)
入手場所:東海道BEER川崎宿工場


■味わいメモ

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外観:濃い琥珀色。
アロマ:熟成香。フローラル感。柑橘感。麦っぽさ。ホップの苦み。バターのよう甘さ。カラメルっぽさ。
味わい:熟成香。フローラル感。ホップの苦味。バターのような甘さ。カラメルのような甘さ。
ボディ:フルボディ。

やや濃い琥珀色です。香りもやや強め。麦っぽさとホップの華やかな雰囲気がありつつ、バターのようなコクのある印象と、カラメルのような甘い香りもふんわりとします。
口当たりホップの苦味が強くきます。でもホップの華やかさもあり、柑橘感も。ボディは麦っぽい甘さに加えて、バターのようなコクと、カラメルっぽい甘さもほんのりと。それほどこってりとはしておらず、麦芽っぽい印象とともに喉越しは結構すっきり流れます。後味に甘さと苦味が少しずつ残る感覚。
香りの印象ほど甘さも重さもなく、軽めに飲めるスタンダードって感じです。

好き度:★★★


■[beer339] 東海道BEER 麦の出会い

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■ビール情報

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名称:東海道BEER 麦の出会い
メーカー:東海道BEER
産地:川崎
タイプ:ベルジャン・ウィート
アルコール度数:5%
価格:500円くらい(ボトル)
入手場所:東海道BEER川崎宿工場


■味わいメモ

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外観:くすみのある琥珀色。
アロマ:熟成香。麦の甘さ。フローラル感。柑橘感。コリアンダー。カラメルっぽさ。
味わい:熟成香。フローラル感。ホップの苦味。麦の甘み。コリアンダー。カラメルっぽさ。
ボディ:フルボディ。

小麦を使ったベルジャンタイプとのことで、少し濁りもあるような。
香りは甘い印象です。小麦っぽい甘い感じもあるのですが、さらにカラメルっぽい甘い香りも。少しホップの華やかさと、柑橘っぽい雰囲気。コリアンダーも強くはないけれど入ってる感はあります。
口当たりホップの華やかさ、苦味、そして柑橘感が目立ちます。穏やかに甘みとコリアンダー風味も出てくるような。ボディは麦感があって、カラメル風のこってりした甘味も。ただ、喉越しでコリアンダーの癖がちょっと出るので、甘みはすっきり流れるイメージです。後味は麦感が強め。
フレーバーそれぞれ、強くはないもののバランス取れているって印象です。柑橘感やコリアンダーが強すぎるセゾンはいまいち、という人には丁度いいかも。

好き度:★★★★


■[beer340] 東海道BEER 黒い弛緩

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■ビール情報

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名称:東海道BEER 黒い弛緩
メーカー:東海道BEER
産地:川崎
タイプ:ポーター
アルコール度数:7%
価格:500円くらい(ボトル)
入手場所:東海道BEER川崎宿工場


■味わいメモ

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外観:黒。
アロマ:麦の香ばしさ。スパイス感。フローラル感。ホップの苦味。酵母っぽさ。
味わい:熟成香。スパイス感。麦の香ばしさ。ホップの苦味。麦の甘み。黒糖のような甘み。酵母感。カラメルっぽさ。
ボディ:フルボディ。

真っ黒ではないけれど、ポーターだからこれくらいかな、という黒さです。
香りはローストした麦の香ばしさがメインですが、クローブのようなスパイシーな香りも強めに感じられます。そしてホップ感が少しと、酵母っぽさがあるような印象。
味わいは、口当たり意外と軽いのかなと思わせてから、どすっとパンチを入れてきます。クローブのようなスパイシーさと、ローストした麦の香ばしい感じが強く出てきます。ボディは麦っぽさと酵母感がふわっとしているのですが、黒糖のようなコクのある甘さがずしっとしています。喉越しもそのままコッテリ甘い飲みごたえ。でも後味はまたスパイス感と麦感が残る雰囲気で、意外とすっきり収まるな、という印象です。でものんびりゆるゆる飲むべきかな。

好き度:★★★★


■[beer341] 東海道BEER 薄紅の口実

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■ビール情報

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名称:東海道BEER 薄紅の口実
メーカー:東海道BEER
産地:川崎
タイプ:ポーター
アルコール度数:5%
価格:500円くらい(ボトル)
入手場所:東海道BEER川崎宿工場


■味わいメモ

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外観:赤みがかった淡い茶色。
アロマ:熟成香。フルーティーな甘さ。麦っぽさ。フローラル感。
味わい:熟成香。ホップの苦味。フローラル感。いちごジャムのような甘さ。
ボディ:ミディアムボディ。

名前の通り、少し赤みがかった色をしています。いちごをつかっているとのこと。確かにそういう甘い香りがします。でもこってりした甘い印象や、酸味が強そうな雰囲気はありません。
味わいも意外とすっきり。口当たりホップの苦味と華やかさがあって、そこにいちごジャムのような風味がふわっと抜けるような感覚です。全体的にクリア目で、ベリー風味もこれくらいなら良いかなあというところ。

好き度:★★


■洗練された鴉

風上麦酒の癖の強さを期待して飲むと、ちょっと肩透かしかもしれません。でもそれぞれフレーバーはきちんと強めにあります。バランスをちゃんと取ってるって感じでしょうか。お店の内装に合わせて、ビールも洗練されたのかな。
また、製造免許的にすべて発泡酒に分類されるもののようです。どうせ原料いろいろ使うから発泡酒免許でいいやってところでしょうか。

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ビール代になります。