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正体不明の演出が上手なSPRING VALLEY BREWERY のビール6本セット 1000BeerChallenge(358-363/1000)

■SPRING VALLEY BREWERY

代官山に醸造所のあるマイクロブルワリーだと思っていました。日本で最初の商業的な醸造所だったという「スプリングバレーブルワリー」という名前をつけたというのは説明にありましたが、ノスタルジックで、代官山だしおしゃれな醸造所なんだろうな、と。
しかし、実はキリンビールの中のクラフトビールのプロジェクトでした。かつてのスプリングバレーブルワリーというのは実は現在のキリンビールの起源でもあるそうで、匂わせはしてたんですね。
そして、代官山は小規模な醸造所で、横浜に大きめの工場があるような雰囲気です。ブランディングのためにぼやかしてるのかな。
そんなこんなでSPRING VALLEY BREWERYは、調べてみないとキリンビールとの関係がわからなかったけれど、調べてみてもビールの詳細がわからない、ミステリアスな醸造所でありました。


■[beer358] 496

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SPRING VALLEY BREWERYの中で一番のスタンダードっぽい紹介をされている496から飲んでみます。
公式サイトには、エールのような豊潤さとラガーのようなキレを併せ持った究極のバランス、と書いてあります。製法についての詳しい説明はなく、結局エールかラガーかどっちなんだ、という疑問が残ります。ミステリアス。


■ビール情報

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名称:496
メーカー:SPRING VALLEY BREWERY
産地:横浜?
タイプ:不明
アルコール度数:6.5%
価格:450円くらい
入手場所:公式通販サイト


■味わいメモ

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外観:濃い琥珀色。
アロマ:熟成香。フローラル感。麦っぽさ。ホップの苦味。
味わい:熟成香。フローラル感。柑橘感。麦っぽい甘味と香ばしさ。ホップの苦味。酵母っぽさ。
ボディ:ミディアムボディ。

少し茶色っぽい琥珀色です。やっぱりエールなのかな。
香りは強くはありませんがホップの華やかさがメインという印象です。麦っぽい甘さもあり、軽いけれど楽しい雰囲気。わりと穏やかだし、やっぱりラガーなのかな。
味わいも全体的に軽やかな印象です。口当たりは麦っぽい甘さとホップ感の華やかさ、柑橘感があり、インパクトはないけれどフレーバーもきちんとある感覚。じわっと苦味がでてきて、ボディは麦っぽい甘いコクもあるかな、少しもやっとした酵母っぽさもあるかな、という雰囲気。そして後味はまた麦っぽい香ばしさと甘さが残ります。
ホップ感よりも麦感の方が目立つけれど、それぞれのフレーバーがきちんと感じられるという気はします。確かにエールかラガーかタイプがわからないけれど、良いバランス。

好き度:★★★★


■[beer359] Afterdark

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これも黒ビールとは書いてあるものの、詳しい製法は不明。コーヒー風に仕上げましたと言いつつ、原材料にコーヒーの表示はなし。ミステリアス。


■ビール情報

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名称:Afterdark
メーカー:SPRING VALLEY BREWERY
産地:横浜?
タイプ:不明
アルコール度数:6%
価格:450円くらい
入手場所:公式通販サイト


■味わいメモ

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外観:黒。
アロマ:ローストした麦。フローラル感。麦っぽさ。カラメルっぽさ。
味わい:ローストした麦。熟成香。フローラル感。麦っぽい甘さ。カラメル風の甘さ。
ボディ:フルボディ。

黒ビールとしても濃い黒という印象ではあります。香りも、黒ビールらしいローストした麦の香ばしさが強めで、カラメルっぽい甘さも。カフェラテっぽいと言われれば確かにそんな気はします。
味わいも、麦の香ばしさが中心です。酸味は弱め。ボディも香りや色からすると意外と軽めでしつこくないという印象です。少しだけホップ感があり、全体的には甘くて香ばしい雰囲気。インパクトはないので物足りないと言えば物足りないけど、コーヒーを漬け込んだ黒ビールにありがちな癖がないので飲みやすいかな。あ、コーヒーは使ってないみたいですが。やっぱりミステリアス。

好き度:★★★


■[beer360] on the cloud

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小麦を使った上面発酵と書いてあるので、これはホワイトエール。やっと正体がわかるビールがありました。


■ビール情報

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名称:on the cloud
メーカー:SPRING VALLEY BREWERY
産地:横浜?
タイプ:ホワイトエール
アルコール度数:5.5%
価格:450円くらい
入手場所:公式通販サイト


■味わいメモ

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外観:淡い琥珀色。
アロマ:熟成香。フローラル感。柑橘感。麦っぽさ。
味わい:熟成香。フローラル感。柑橘感。麦の甘さと香ばしさ。ホップの苦味。
ボディ:ミディアムボディ。

爽やかめの琥珀色という感じで、確かにホワイトエールっぽい雰囲気です。
香りはホップの華やかさと柑橘感が目立ち、小麦らしい甘さもあり。
口当たりはほんのり麦っぽい甘味。そしてホップの華やかさと柑橘感。全体的に優しい印象です。ボディでは、じわっと麦の香ばしさとホップの苦味が出てくるので、しっかりした感じもあるんだなという感覚になります。喉越しもホップの華やかさと柑橘感があって爽やか、そして麦の香ばしさが残ります。
全体的に軽めだけどフレーバーはきちんとある。しっかり強いビールが好きな人には物足りないかもしれないけれど、飲みやすくて良いと感じる人もきっといるだろうな、という感じでしょうか。

好き度:★★★


■[beer361] COPELAND

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キリンビールの起源となったかつてのスプリングバレーブルワリーの創設者であるコープランドの名前をつけたビールです。ピルスナーとのことなので、最初のビールをイメージするという意味もあるのでしょう。


■ビール情報

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名称:COPELAND
メーカー:SPRING VALLEY BREWERY
産地:横浜?
タイプ:ピルスナー
アルコール度数:5.5%
価格:450円くらい
入手場所:公式通販サイト


■味わいメモ

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外観:くすみのある麦わら色。
アロマ:熟成香。麦っぽさ。酵母っぽさ。
味わい:熟成香。麦の甘さと香ばしさ。酵母っぽさ。
ボディ:ミディアムボディ。

現在のラガービールに比べると少し濃いかなという色です。くすみもあるような感じが昔っぽい気もします。
香りは麦のイメージ。すえたような麦汁っぽい甘い香りがします。
飲んでみると、口当たりで意外と酸味が強めです。ホップというよりは酵母っぽい酸味という感じ。ボディも麦汁っぽい麦感。麦っぽい香ばしさと甘さがしっかりしています。喉越しではまた酸味が感じられ、後味また麦。苦味はほんのりと。意外と味わいが濃いという印象です。麦の素朴な旨味という感覚。

好き度:★★★


■[beer362] Daydream

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ホワイトエールに山椒と柚子を加えたとのこと。柚子はときどきあるけど、山椒ははじめてかも。


■ビール情報

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名称:Daydream
メーカー:SPRING VALLEY BREWERY
産地:横浜?
タイプ:ホワイトエール
アルコール度数:5%
価格:450円くらい
入手場所:公式通販サイト


■味わいメモ

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外観:濁りのある琥珀色。
アロマ:麦っぽさ。山椒。柑橘感。ホップの苦味。
味わい:麦の甘さ。山椒。柚子。酵母っぽさ。
ボディ:ミディアムボディ。

ホワイトエールに柚子と山椒を加えたとのことで、香りは確かにそんな感じです。麦っぽい甘味が穏やかな印象を与えつつ、山椒のスパイシーな香りと、柚子の柑橘感が印象的。
香りが強いから身構えて飲んでみると、口当たりは意外と優しい甘さ。ホワイトエールらしい麦感でしょうか。でもすぐに柚子と山椒がきます。スパイス感と柑橘感が混ざって、でも強すぎないのでバランスは崩れませんし、麦の優しい雰囲気もなくなりません。
ホップ感はないのでジュースっぽくはありますが、楽しい個性派。

好き度:★★★


■[beer363] JAZZBERRY

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ラズベリーとワイン酵母を使ったフルーツビールとのこと。


■ビール情報

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名称:JAZZBERRY
メーカー:SPRING VALLEY BREWERY
産地:横浜?
タイプ:フルーツビール
アルコール度数:5%
価格:450円くらい
入手場所:公式通販サイト


■味わいメモ

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外観:淡いルビーレッド。
アロマ:甘酸っぱさ。麦っぽさ。
味わい:甘酸っぱさ。ホップの苦味。
ボディ:ミディアムボディ。

色は薄めのルビーレッドという感じ、香りも甘酸っぱくて、なるほどラズベリーが入ってるんだなという感じです。
味わいは口当たりからベリー系の酸味が強め。ボディで少し甘みや苦味も感じられますが、全体的に酸味という感覚で。酸味が強めのロゼスパークリングワインのようなイメージでしょうか。ビール本体よりもラズベリーが勝ってるかな。

好き度:★★


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ビール代になります。