見出し画像

HAZY IPAやNEW ENGLAND IPAもイングランドの醸造所がつくるとイングランドっぽくなる気がする。MAGIC ROCK BREWINGの2本 1000BeerChallenge(497-498/1000)

■MAGIC ROCK BREWING

2011年に創設された、まだ新しい醸造所です。それもそのはず、創業者はアメリカで広まりつつあったクラフトビールに入れ込んで、設立を決めたとのこと。イングランドにあるけれど、アメリカのクラフトビールブームに押されてできた醸造所の1つと言えるわけです。
そのため、好むビールのスタイルも近年のアメリカで流行っているものになるのでしょう。つまり、ヘイジーIPAや、ニューイングランドIPAといった、ビールが濁るほどにホップをたっぷり使ったタイプです。
とはいえ場所はイングランド。イングランドで生まれたIPAが海を渡ったアメリカでニューイングランドIPAになったのに、さらにイングランドに戻ってきた。すると、どことなくイングランドっぽいというか、独特な性格のビールになったような気もするのでした。


■[beer497] RIPE TIMES

画像1


■ビール情報

画像2

名称:RIPE TIMES
メーカー:MAGIC ROCK BREWING
産地:イングランド
タイプ:Double Dry Hopped New ENGland IPA
アルコール度数:6%
価格:900円くらい(500ml)
入手場所:信濃屋


■味わいメモ

画像3

外観:濁った明るい琥珀色。
アロマ:ジューシー。柑橘感。フローラル感。麦っぽさ。
味わい:ジューシーさ。苦味。柑橘感。フローラル感。乳酸飲料っぽさ。麦の甘みと香ばしさ。
ボディ:フルボディ。

濁った黄色に近い琥珀色です。ニューイングランドIPAとしては珍しい色ではありません。
香りはジューシーで柑橘感がメイン、ホップ感がたっぷり。少し麦っぽい甘さや香ばしさがありますが、穀物っぽい香ばしい香りがあるものは最近のニューイングランドIPAに多い気がするので、こちらも標準的という感じでしょうか。
ただ味わいは、ジューシーさドーンという感じではなく、バランス感重視という印象です。口当たりはジューシーさがそこそこあるものの、苦味が意外と強くて目立ちます。柑橘感やホップの華やかさと、少し乳酸系飲料っぽい雰囲気もあるような。
そしてボディでは香ばしさが加わってきます。ニューイングランドIPAでわりとよくあるのは、オーツ麦とかを使った香ばしさというイメージでしたが、これは麦芽っぽい感覚。本当のところはわかりませんけど。
濃さや重さはそこまでではないものの、良いバランス。なんとなくイングランドの個性が出てるような気もしないでもありません。

好き度:★★★★


■[beer498] CLAIRVOYANCE

画像4


■ビール情報

画像5

名称:CLAIRVOYANCE
メーカー:MAGIC ROCK BREWING
産地:イングランド
タイプ:Double Dry Hopped IPA
アルコール度数:7%
価格:1100円くらい(500ml)
入手場所:信濃屋


■味わいメモ

画像6

外観:濁った琥珀色。
アロマ:甘めのジューシーさ。柑橘感。フローラル感。香ばしさ。
味わい:ジューシーさ。苦味。柑橘感。麦の香ばしさ。
ボディ:フルボディ。

濁りのある琥珀色。香りはやや甘め。ジューシーさに甘みが加わったような感覚です。柑橘感を中心にホップ感と、香ばしさも感じられます。全体的に穏やかな印象ではあります。
口当たりジューシーで、柑橘感と苦味もしっかりしたホップ感です。じわっと香ばしさも出てきて、苦味と混ざってずっしりする感じ。後味まで穀物っぽい香ばしさが目立って、ちょっと珍しい気がします。

好き度:★★★★



画像7


ビール代になります。