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良い出来の渋谷公認ビール。ただし川越産。渋生 YEAST DIVERSITY ALE 1000BeerChallenge(260/1000)

■渋谷区のビール

渋谷区は現区長になってからさらに、「シブヤ」としてのブランドを確立しようという動きが大きくなったように感じます。そのキーワードとして設定された主なものが、インバウンドとダイバーシティ。
インバウンドについてはコロナウイルスの影響もあって停滞していますが、宮下公園の一角を完全インバウンド向け飲み屋にしちゃうとか思い切ったことをしている感じもあります。ダイバーシティについては全国の先陣を切って同性カップルにウェルカムと伝え始めたのが最初だったでしょうか。渋谷みたいな街の活力は多様性と先端性から生まれるとしている感じ。

そこに昔からある、自治体ならば地ビールをつくるべし、という自治体しぐさが加わったのでしょうか、渋谷のビールがつくられました。
渋谷ならではの味わいを表現するためのコンセプトは「Diversity & Inclusion」だそうです。渋谷のごちゃごちゃしたイメージから「熱」を伝えられるビールにしよう。世界中の人が集まる渋谷ならではの味わいをつくるのだ。ということになったそうです。わかるようなわからないような。

■川越からこんにちは

ただ、ビールをつくるための醸造所を渋谷につくろうという話にはならなかったようで、川越のコエドビールがつくっているようです。
コエドビールは渋谷の多様性を表すために三種類の酵母を使うことを提案した、という話。ビール酵母、ワイン酵母、日本酒酵母をつかっているそうです。
ホップではなく酵母に注目したのが面白い。これが渋谷のビールだぞーっていいながら、川越産っていうてのも面白い。


■[beer260] 渋生 YEAST DIVERSITY ALE

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デザインやネーミングのセンスはコエドビールよりもヤッホーの方が上手なんだなあ、と思われるラベルですが。


■ビール情報

名称:渋生 YEAST DIVERSITY ALE
メーカー: コエドビール
産地:川越
タイプ:エール
アルコール度数:5%
価格:880円
入手場所:ペッパーカフェ@東急プラザ渋谷


■味わいメモ

外観:金色。
アロマ:熟成香。フローラル感。麦っぽさ。ホップの苦味。酵母感。
味わい:フローラル感。ホップの苦味。麦の甘み。酵母感。
ボディ:ミディアムボディ。

色は明るめの金色です。香りも色から連想される感じの軽めな印象。でもホップ感はあるし、麦っぽさも感じられます。酵母っぽさもあるんだけど、全体的には軽めで爽やかにまとまってるような感覚。
味わいも軽やか。軽めのホップの華やかさと苦味がきちんとあるけれど、ボディはクリアな雰囲気です。喉越しで少しだけ乳酸菌風の酵母感があり、後味は麦っぽい甘み。
ただやっつけ的に地ビールをつくっても通用しない時代ですから、地元で醸造することにこだわらず、コエドビールと提携したのは正解だったんだろうなあ、っていう感じの出来の良さかと思います。ってことはコエドビールが偉いのかな。

好き度:★★★★



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ビール代になります。