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かっぱっぱーるんぱっぱーの黄桜のブサイク動物シリーズ 1000BeerChallenge(35-37/1000)

■かっぱっぱーるんぱっぱー

今日は黄桜のビールをまとめて。
かっぱっぱーるんぱっぱー、の、黄桜。
ビールも動物シリーズで、ネコ、イヌ、ニワトリと並んでいました。いや、カッパが動物かどうかはわかりませんが。

ネストビールしかり、志賀高原ビールしかり、もともと酒をつくっていた蔵元がビールもつくるのはよくあることのようです。特にやはり1994年のビール生産量制限緩和以来、じゃあビールもつくってみっか、という例が出てきているようで。発酵やら酵母の扱い方やらには応用しやすい部分もあるのでしょう。

■[beer035] LUCKY CAT

LUCKY CATはタイプ的にはホワイトエールと自称しています。法律的には発泡酒になるのかな。
ホワイトエールというと、麦芽だけでなく小麦を使った、柔らかくて苦味が少なく酸味を感じるビールです。が、LUCKY CATは小麦ではなくて米を使っている様子。さすが蔵元。
なので本来はタイプとしてどういう分類になるのかわかりません。小麦をつかわないホワイトエールってのは成立するのか。

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黄桜は京都伏見のお酒。ビールも京都のお水でつくられています。そして、小麦ではなく米をつかい、ベルジャンホワイトでいうところのコリアンダーとオレンジピールの代わりに柚子と山椒を使っているとのこと。和風です。さすが京都。


■ビール情報

名称:LUCKY CAT
メーカー:黄桜株式会社
産地:京都
タイプ:ホワイトエール(?)
アルコール度数:5%
価格:290円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

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外観:濁った麦わら色。
アロマ:軽めの麦感。酵母っぽい酸味。
味わい:麦っぽい甘さ。弱めの苦味。酵母っぽい酸味。柑橘の酸味。
ボディ:ミディアムボディ

麦とホップの感覚が弱いからかもしれないけれど、酸味がわりと強い印象。最初はヨーグルトみたいな酸味で、後から柑橘系の酸味。最初のが酵母由来で、後のが柚子由来なのでしょうか。
苦味はごく弱く、じわっと効いてくる感じ。それよりはスパイス感の方が目立つ気がします。
確かにホワイトエールみたいな、柔らかくなめらかな感じがします。米でもこうなるのか、これならホワイトエールを名乗っても良いのかもしれない。

好き度:★★

米、柚子、山椒、京都の水!ってことで、主張のあるビールです。ただ、酸味とスパイス感と苦味のバランスがそんなに良いように感じなくて、好みではありませんでした。


■[beer036] LUCKY DOG

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黄桜のビールシリーズ2本目、ネコはホワイトエール(風)でしたが、イヌはIPAです。
黄桜はあくまで本業は酒であって、ビールは本気で美味しいものをつくろうとはしているけれどまず酒ありきで酒蔵だからこそできることを取り入れてつくってるんですよ、という姿勢っぽい。
米をつかって、酵母は濾過し切らずに醪っぽさを出して、みたいなこだわりがネコにもイヌにも共通しています。
しかしイラストがネコにも増してへちゃむくれ。
動物シリーズはあえてこういう絵柄でいくっていう方針なんでしょうけれど、もっと可愛い方がいいなあ。


■ビール情報

名称:LUCKY DOG
メーカー:黄桜株式会社
産地:京都
タイプ:ペールエール
アルコール度数:5%
価格:290円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

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外観:濃い琥珀色。少し濁り。
アロマ:フローラル。熟成香。麦とホップの苦味は弱め。
味わい:フローラルな華やかさ。フルーティーな熟成香。弱めの苦味。酸味。
ボディ:ミディアムボディ

茶色に近い琥珀色、結構色は濃いのですが、飲み口は意外と優しめでした。
華やかな香りと熟成香、ホップが全体的に弱めですがバランスは良く、まとまっている印象。多少こってり感もあり、飲みごたえも。でもコクという雰囲気ではなくて、苦味も軽めなのですっと喉を通って行きます。
そして酸味。最初から最後までずっと酸味が底にある感じの味わい。志賀高原ビールのときには、日本酒屋さんだけに麹のような雰囲気が底通してるのかな、なんて思いましたが、黄桜は酸味なのでしょうか。それが個性というかトレードマーク的になるのかもしれませんが、あんまり好きじゃないんだよなあ。

好き度:★★

個人的には酸味がどうも馴染めず、というところです。


■[beer037] LUCKY CHICKEN

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ネコ、イヌの次はチキンです。ラッキー動物シリーズは他にも、干支にちなんだネズミやイノシシもあるようですが、干支は期間限定なのか売られているのは見ませんでした。
そしてチキン。干支の鶏ではなく、チキン料理に合うビール、というコンセプトだそうな。突然のペアリング食材。大丈夫か、コンセプトぶれてないか。
イヌネコと同じくチキンもわりとへちゃむくれ。加えてどことなく凶暴そうな風貌です。サイコパス感ありますね。
旨味レッドIPAという表記がありますが、いったんIPAと理解して飲んでみます。チキン料理はあっさりなものも多いけれど、IPAでいいのかな。KFCなら美味しそうだな、なんて思いつつ。


■ビール情報

名称:LUCKY CHICKEN
メーカー:黄桜株式会社
産地:京都
タイプ:IPA
アルコール度数:5.5%
価格:290円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

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外観:濃いルビーレッド。
アロマ:フローラル。熟成香。ホップ。
味わい:ホップの苦味。フローラルな華やかさ。フルーティーな熟成香。酸味。
ボディ:フルボディ

レッドIPAという名前の通り、赤みのある色です。
そして色の印象通り、香りも豊か。華やかかつフルーティーな熟成香もあり、ホップの苦そうな香りも。IPAって感じ。
口当たりは苦味が目立ちました。濃いホップの苦味。これこれ、IPAねって印象。でもそれと同時にくるのはユニークな酸味。ここでいきなり酸味きますか、っていう。
ボディもしっかりしていて、カラメルっぽくコクはあるし、熟成香と華やかなフローラル感も十分。ゆっくり楽しめる味わいです。でもキレは良くて、最後にもまた柔らかい酸味が漂いました。

チキン料理に合うって言ってもチキンってかなり料理の幅広いよなあ、と思ってたのですが、わりと何にでも合いそうなビールになっている気がします。フライドチキンや焼き鳥のタレみたいな強目の味にも対抗できる厚さを持ったビールですし、一方で酸味が特徴的でありキレもいいのでササミにワサビつけて食べるなんていうのでも大丈夫そう。

好き度:★★★

ラッキー動物シリーズの中では、ようやく酸味が馴染んでいる感じがしました。慣れただけかな。


■カッパは酸味

黄桜のビールに底通しているのは酸味でした。やはり酒蔵の趣味なのでしょうか。ちょっと好みが合わないところもありましたが、京都の酒蔵のプライドみたいなものを感じたような気がします。


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ビール代になります。