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東京IPAって名前ですけど山梨育ちです! 1000BeerChallenge(18/1000)

■東京のビール

東京○○っていうシリーズのビールがあったので何本か買ってみたんです。
WEBサイトにも「東京を奏でる」とか「東京らしい上質さ」とか書いてあるんです。
だから東京の地ビールなんだろうなって思ったんです。
でも、醸造所は山梨県の小菅村っていうところだったんです。

まあ地ビールとは言っていないし、東京インスパイア系っていうことで良いのでしょう。
エビスビールももう恵比寿で作ってるわけじゃないだろうし。


■クラフトビールというブランディング

ここ数年まさにクラフトビールが大流行という雰囲気になっています。ビールというと350mlで200円弱という価格感だったところに、もう一段階上の価格帯の市場ができました。もちろん味わいや原料、作り方にこだわった贅沢なビールであることは当然求められますが、それだけではなかなか売れないでしょう。高級感のある、あるいは高くても仕方ないと思わせるイメージを持ってもらうためのブランディングが必要です。
よなよなエールあたりは上手だなと思います。特徴あるネーミングと、今までの普通のビールとは違う味わいを紹介することで、飲んでみようかなと思わせます。でもよなよなエールのビールは大体300円くらい。
500円で売るにはもうひとつ何かが必要なのでしょう。
その何かが「かっこよさ」なのか、「先端性」なのか、「原料」なのか。
ひとつの答え(というか試み)が、「東京」なのでしょう。


■[beer018]東京IPA

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シンプルでスタイリッシュなラベル。確かに「山梨」では成立しないかも。
社名もFAR YEASTと凝ってるし、醸造所も地名は使わずに源流醸造所という名前をつけている。良い感じにイメージをつくっています。


■ビール情報

名称:東京IPA
メーカー:FAR YEAST BREWING
産地:山梨県
タイプ:IPA
アルコール度数:6%
価格:500円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

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外観:濃い麦わら色。やや濁りあり。
アロマ:とても華やか。フルーティーな印象。酵母っぽい香り。
味わい:華やか。熟成香。麦の甘み。ホップの苦味。酵母感。
ボディ:フルボディ

香りは甘さを強めに感じたけれど、飲んでみるとまず迫力あるホップの苦味。そしてフルーティーな熟成香がたっぷり。ふわっとしたもろみのような感覚と、ちょっと酸味もあって柔らかい印象になります。余韻も優し目の苦味が残って心地良い。


好き度:★★★

価格に見合った美味しさだと思います。好みだし。この味わいなら「東京」じゃなくてもいけると思うけどな。


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ビール代になります。