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クラフトビールOEMという形。J-CRAFT HOPPINGシリーズの2本 1000BeerChallenge(277-278/1000)

■J-CRAFTシリーズ

ときどきスーパーなどで見かけていたのですが、J-CRAFTというシリーズのビールがあります。三菱食品という商社が企画して流通させているらしいシリーズで、製造はいくつかのクラフトビール醸造所に委託している、という形のようです。
イオンや西友といった大きなスーパーが安く売るためにプライベートブランドをつくるのとはまた別のOEM手法と言えるのかな。クラフトビール醸造所は一般的なスーパーなどに流通させるだけのルートを持っていないことも多いでしょうから、お互いに利点はあるのかもしれません。


■J-CRAFT HOPPINGシリーズ

もともとのJ-CRAFTシリーズは温度管理などにもこだわって流通させているということでしたが、このJ-CRAFT HOPPINGシリーズは常温も可能とのこと。さらに広い流通が可能になる、という狙いでしょうか。そして、テーマはIPA。
なんかデザインが90年代風な気がしますけれど、目立つから良いのかな。


■[beer277] J-CRAFT HOPPING ガツんとIPA WEST COAST STYLE

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■ビール情報

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名称:ガツんとIPA WEST COAST STYLE
メーカー:DHCビール
産地:静岡県
タイプ:ウエストコーストIPA
アルコール度数:7%
価格:300円くらい
入手場所:スーパー


■味わいメモ

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外観:やや濃い茶色。
アロマ:熟成香。フローラル感。ホップの苦味。麦っぽさ。カラメルっぽさ。
味わい:熟成香。フローラル感。ホップの苦味。麦の甘さ。カラメル感。
ボディ:フルボディ。

ウエストコーストスタイルってどういう感じなんでしょう。アメリカのクラフトビールが盛り上がったのが西海岸からということは聞いたことがあるのですが、統一された西海岸っぽさのイメージってあるのかな。
色はやや濃い茶色です。香りはホップ感がありつつ、ちょっとカラメル風の甘い印象もあり。
味わいは意外と甘めという感覚。口当たりで意外と熟成香風の甘みがあって、そこに苦味がかぶせてくるようなイメージです。柑橘系のホップの華やかさも少しあり、ボディはカラメル感ある甘み。喉越しや後味では麦っぽさが目立ってきます。
名前ほどのホップ感はありませんが、柑橘感と甘みがウエストコーストっぽいということなのかな。

好き度:★★★


■[beer278] HOPPING ジューシー New England IPA

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■ビール情報

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名称:HOPPING ジューシー New England IPA
メーカー:DHCビール
産地:静岡県
タイプ:NEW ENGLAND IPA
アルコール度数:6%
価格:300円くらい
入手場所:スーパー


■味わいメモ

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外観:濁った琥珀色。
アロマ:熟成香。フローラル感。柑橘感。ホップの苦味。酵母っぽさ。
味わい:熟成香。フローラル感。柑橘感。ホップの苦味。酵母感。
ボディ:ミディアムボディ。

ニューイングランドIPAは、ホップを大量に使うことで濁りが出たりするタイプのビールです。このジューシーIPAも、少し濁りのある黄色っぽい琥珀色をしています。
香りは柑橘感を中心にしたホップ感と、ヨーグルトっぽさもあるような酵母感もしくはホップ感が中心という感じ。でもNEW ENGLAND IPAやHAZY IPAと言われるものにしては穏やかな印象かな、というくらい。
味わいは思ったより苦味が最初に強めにきました。熟成香や柑橘感、酵母っぽさもありますが、重たくはありません。グレープフルーツジュースとピルスクの混ざったようなまったりさが、ジューシーと言われればジューシーでしょうか。

好き度:★★★


■セカンドラインと考えて見れば

今回の2本はどちらも名前のわりにはちょっと物足りなさを感じてしまいました。でも、普通のスーパーで300円で売られているものだし、このくらいなんだろなという感覚でもあります。つくっているのはDHCビールですが、その本来のDHCビールよりも安い価格なので、原価も絞ったセカンドラインと考えれば良いのかもしれません。


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ビール代になります。