関東ではあまり見ない実力派。ひでじビールの2本 1000BeerChallenge(454-455/1000)
■ひでじビール
宮崎県の北部、行縢山の麓にある醸造所とのことです。天然水が豊富な土地で、自家培養した酵母を使ってビールをつくっているそうです。酵母がどの程度ビールの味わいに影響を与えるものなのかわからないのですが、とりあえず自然派っぽい。
ただ、評判がいいという名前は聞くのですが、関東ではなかなか見かけないビールでもあります。見かけたら買っておこう飲んでおこうということで。
■[beer454] KURI-KURO Dark Chestnut Ale
■ビール情報
名称：KURI-KURO Dark Chestnut Ale
メーカー：宮崎ひでじビール
産地：宮崎県
タイプ：長期熟成ダークエール
アルコール度数：9%
価格：600円くらい
入手場所：プラチナビアマルシェ川﨑
■味わいメモ
外観：黒。
アロマ：甘い香り。栗の香り。ローストした麦の香ばしさ。フローラル感。
味わい：ローストした麦の香ばしさ。酸味。栗っぽさ。フローラル感。ホップの苦味。熟成香。バターのような甘さ。
ボディ：フルボディ。
黒ビールらしい色です。色的にはスタンダード。
でも、香りは黒ビールに比べると甘い感じです。栗っぽい香りもあるので、余計にケーキみたいに思えています。ただ、黒ビールらしいローストした麦の香ばしさもきちんとあるので、盛り沢山な印象になっています。
味わいも香りと同じく盛りだくさん。口当たりは意外とローストした麦の香ばしさが目立って、なんだかスタンダードな黒ビールなのかな、と思うくらい。ですが、そこから栗っぽさと甘さが出てきます。予想したよりは穏やかだけれど、主張はしてくる。ボディでホップ感と苦味が出てくるので、またスタンダードなイメージに戻るものの、どっしりしたコクある甘さも出てくるので、やっぱり違う、となる。喉越しもしっかりした飲みごたえがあります。後味は香ばしさと苦味が残るので、こってりしすぎなくて良い感じ。
熟成感というか凝縮感があるけれど、重たくなりすぎない良いバランスです。栗って言われて個性派を予想したけど、まあ確かに個性派だけど、基本もきちんと抑えている実力派。
好き度：★★★★★
■[beer455] 日向夏の風
■ビール情報
名称：日向夏の風
メーカー：宮崎ひでじビール
産地：宮崎県
タイプ：発泡酒
アルコール度数：5%
価格：400円くらい
入手場所：北野エース
■味わいメモ
外観：くすみのある濃い麦わら色。
アロマ：柑橘っぽい酸味と甘み。フローラル感。ホップの苦味。
味わい：柑橘っぽい酸味と甘み。フローラル感。ホップの苦味。渋み。麦っぽい香ばしさ。
ボディ：ミディアムボディ。
少し濁りがあるかな、という色です。日向夏という果物を使っているようなので、酵母やホップ由来の濁りではなく、果肉とか果汁由来なのかもしれません。
香りも、柑橘系の果物を思い出す香りです。甘酸っぱいような印象。ホップ感もありつつ、全体的に爽やかって感じです。
味わいも爽やか。口当たりは柑橘感です。ホップ由来の柑橘感ではなくて、本当に果汁という感覚。甘酸っぱいジュースっぽさと、ホップの苦味が上手くバランスしています。ボディでは麦っぽさも出てきて、柑橘系の果物っぽい渋みも感じられるような。喉越しではさらに香ばしさが加わって、ビール感が増すような印象です。
全体的に控えめだけど、フレーバーもきちんとしているし、バランスも取れています。上手だなっていう感じ。
好き度：★★★★
ビール代になります。