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酸味が目立つエチゴビールシリーズ。越後の米っぽさとか麹のアピールなのか 1000BeerChallenge(53-55/1000)

■越後の地ビール屋さん

エチゴビールは名前の通り新潟のビールメーカーです。1994年に酒税法の改正があったのをきっかけに生まれた、いわば地ビール第一世代。というより「全国第一号地ビール」と缶に書かれているので、元祖と言っていいんでしょう。
もともと酒造メーカーだったので、醸造のノウハウはあったのでしょう。それでビールを作り始め、地ビールブームと淘汰期を乗り越えて、街の酒屋さんでもわりとよく見るブランドにまで成長しました。


■リアルな山羊とポップな仲間たち

ラベルにはヤギの絵がブランドマークとして共通して使われています。わりとリアルめの絵柄。
でもその裏側には虎や龍や象や白熊や、わりとポップな絵柄の動物が使われているものが多い気がします。
その他、オーケストラやダンサーや、あるいは田んぼの風景や、わりと自由。なぜか全体的に美味しそうなイメージがわかないのが興味深いところです。


■[beer053] エチゴビール ピルスナー

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スタンダードなピルスナーのようです。麦芽100%と、チェコ産ホップとのこと。

■ビール情報

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名称:エチゴビール ピルスナー
メーカー:エチゴビール
産地:新潟
タイプ:ピルスナー
アルコール度数:5%
価格:300円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

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外観:明るい金色。
アロマ:フローラル感はあるが弱め。酵母感。
味わい:酸味。酵母っぽさ。苦味は弱め。華やかな熟成香。
ボディ:ライトボディ

ピルスナーらしい軽い感じ。香りも苦味も穏やかなんだけれど、酸味が目立ちます。正直なところあまり好みではないので、ちょっと目立ちすぎだなって思ってしまいます。

好き度:★★


■[beer054] エチゴビール FLYING IPA

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表面はレトロ感ある山羊。裏面はポップな絵柄の龍。なんか不思議ですが、青くて空飛ぶような爽やかなイメージなんでしょうか。


■ビール情報

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名称:エチゴビール FLYING IPA
メーカー:エチゴビール
産地:新潟
タイプ:IPA
アルコール度数:5.5%
価格:300円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

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外観:淡い琥珀色。
アロマ:フローラル感。ホップの苦味。酸味。
味わい:フローラル感。苦味。熟成香。酸味。酵母っぽさ。
ボディ:ミディアムボディ

わりと色は薄めな印象です。
香りは華やかさと苦味が両方あって楽しい感じ。そして柑橘系の香り。
口当たりからしっかりした苦味が来ます。その中に華やかさと熟成香があるような感じ。ボディはそんなに重くなく、キレや喉越しもするっと。青のイメージこれか。
後味に綺麗な苦味が残って、酸味が漂います。これくらいの酸味なら好みかも。

好き度:★★★★

意外と軽くてすっきりしたIPAでした。鋭い苦味が印象的で、セッションIPAに近い雰囲気なのかな。美味しい。


■[beer055] エチゴビール ビアブロンド

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白い缶だとレトロ感が増します。ビアブロンドと書いてありますが、ペールエールとのこと。裏面に絵がないのは珍しいのかな。


■ビール情報

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名称:エチゴビール ビアブロンド
メーカー:エチゴビール
産地:新潟
タイプ:ペールエール
アルコール度数:5%
価格:300円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

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外観:明るい茶色。
アロマ:熟成香。カラメル感。
味わい:カラメル感。酸味。熟成香。ホップの苦味。野菜や酵母っぽさ。
ボディ:フルボディ

いわゆるブロンドっていう感じの綺麗な色合い、甘い香り。どうもペールエールのイメージの華やかな香りではなく、わりとこってり、カラメル風の香りがします。
味わいも第一印象は甘みなのですが、すぐに酸味が来て中和するような感じでした。そして酵母感と、不思議な蒸し野菜の湯気のようなイメージの風味。ボディはコクのあるカラメル感で、また甘みが復活します。熟成香や苦味はやや弱めな印象。
まったりした甘みと戦う酸味って不思議な感じがします。素朴っちゃ素朴なのかな。

好き度:★★★★

意外と軽くてすっきりしたIPAでした。セッションIPAに近い雰囲気なのかな。美味しい。


■酸味は日本酒屋の特徴なのか

酸味のあるビールって意外と多いんですね。特に地ビール、それも日本酒屋さんが元になっているメーカーに多い気がします。
ビールをつくると酵母や酸味を活かす方向にいきがちなのかな、なんて思ったりして。実際のところどうなんでしょう。


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ビール代になります。