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京都のマイクロブルワリー京都醸造の、不思議なベルギー感あるビール2本 1000BeerChallenge(175-176/1000)

■アメリカ×ベルギー=京都?

京都醸造は名前の通り京都にある醸造所です。小規模な醸造所のようですが、なぜか東京の目黒の酒屋さんにあったので買ってみました。
シンプルなボトル、というかボトルにはラベルはなく、名前とビールのタイプなどが書かれた札が付いているだけという珍しいデザイン。小規模だからこの方が安くすむということもあるかもしれませんが、素朴でかっこいい。
公式サイトを見てみると、アメリカとベルギーのビールを組み合わせるような感覚で、自分たちの飲みたいビールをつくっている、というようなことが書いてありました。
実は飲んでからWEBサイトを見たのですが、飲んだ時の感想がベルギー感あるアメリカ風というものだったので、ちょっと嬉しかった。自分もわかるようになってきたなあ、的な嬉しさです。

それはそれとして、今回飲んだのは、
・新天地
・週休6日
の2本。
京都醸造は名前のつけ方が独特のようで、他にも、つるべ打ち、五次の隔たり、などがあるようです。ちょっと味が想像できないけれど、面白いから良いや。


■[beer175] 新天地

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新天地というと大阪じゃなかったっけとも思いますが、新しいスタイルのビールを目指す的な名前なんでしょうか。


■ビール情報

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名称:新天地
メーカー:京都醸造
産地:京都
タイプ:ラガー
アルコール度数:5.5%
価格:600円くらい
入手場所:出口屋


■味わいメモ

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外観:淡い麦わら色。
アロマ:麦の甘さ。ホップの苦味。熟成香。カラメルっぽさ。トースト香。
味わい:酵母感。酸味。麦っぽさ。熟成香。ホップの苦味。トースト香。
ボディ:ミディアムボディ。

色は薄め。香りも穏やかだなと思ったものの、いわゆる普通のラガーとは違うぞ、という印象でした。麦のような甘めの香りと、ちょっとカラメルっぽさもあるのかな。そして酵母感というか、トースト香なのかな?みたいな感覚。
味わいも、これラガー?って感じです。口当たりで目立つのは酵母感。そして麦っぽさがあり熟成香と苦味がじわっと出てきます。ボディはまた酵母感か、トースト香か、という感覚がきて、余韻は苦味が残ります。ラガーらしい軽さなんだけれど、麦感と酵母感が中心の珍しい感覚。そのせいか、軽くて物足りないって印象はありません。これが新天地なのか、的な。

好き度:★★★


■[beer176] 週休6日

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良い名前。由来は、アルコールが低めだから週に6日飲んでも大丈夫ということらしいのですが、醸造所の人でも毎週休肝日つくってるもんなんでしょうか。


■ビール情報

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名称:週休6日
メーカー:京都醸造
産地:京都
タイプ:ベルジャンセッションペールエール
アルコール度数:4.5%
価格:600円くらい
入手場所:出口屋


■味わいメモ

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外観:くすみのある淡い麦わら色。
アロマ:柑橘感。フローラル感。麦の甘さ。酵母感。
味わい:柑橘感。フローラル感。麦の甘さ。熟成香。ホップの苦味。酵母感。渋み。
ボディ:ミディアムボディ。

薄い麦わら色。少しくすみがあり、セゾンのような色です。そういえばタイプもベルジャンセッションペールエールという聞き慣れないものですから、セゾンっぽいということで良いのでしょう。
香りも柑橘感があり、セゾンっぽいのかなと思いましたが、でもオレンジピールなどの直接的な柑橘感ではなく、ホップ由来な気がします。このへんはセッションIPAっぽいのかな。そして麦っぽい甘い香りもあり。
味わいはやはりまず柑橘感。ホップの華やかさと苦味が十分あり、トロピカルな熟成香も出てきます。ボディで麦っぽいかなという甘みがあり、わりとすっきり流れていきます。余韻は柑橘感と苦味のホップ感。そしてグレープフルーツのような渋みにも感じたり。
ベルジャンセッションペールエールという複雑な名前ですが、なるほどねって思いました。セゾンっぽい酵母感と酸味、セッションIPAみたいなホップと柑橘感、ペールエール風のホップと苦味。

好き度:★★★★

京都醸造のビールは、アメリカとベルギーの要素を両方盛り込んじゃうってコンセプトなんでしょうけれど、なるほど確かに重層的で楽しいです。



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ビール代になります。