見出し画像

エチゴビールの淡いビールたち1000BeerChallenge(65-67/1000)

■エチゴビール

エチゴビールは新潟のビールメーカーです。「全国第一号地ビール」を名乗っているだけに、地ビール屋さんという立ち位置は崩していないようですが、最近ではHUBのオリジナルビールのOEMも請け負っていたり、技術的にも十分みたい。
これまでにも何本か飲んできました。
いままでに飲んだものからは、酸味が特徴っていう印象があります。元が日本酒屋さんだったから、そういう方向の味が好きなのかな、なんて思ったりして。

■[beer065] プレミアムレッドエール

画像1

レッドエールと呼ばれるビールは、大きなくくりでは色が赤っぽいエールビールという定義しかないようです。代表的なのはアイリッシュエールや、アメリカのアンバーエールなど。アイリッシュエールは香りはそれほど高くありませんが、アメリカのアンバーはホップの香りや苦味が豊かと、個性もかなり違うようです。
でも赤ければレッドエール。それで良い。
エチゴビールのいつもの山羊のマークです。裏側は鶴。絵柄的には雰囲気が合ってるけど、山羊と鶴って、そんなに縁起良さそうでもないですね。


■ビール情報

画像2

名称:プレミアムレッドエール
メーカー:エチゴビール
産地:新潟
タイプ:レッドエール
アルコール度数:5.5%
価格:300円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

画像3

外観:赤みかかった茶色。
アロマ:カラメル香。フルーティーな熟成香。
味わい:熟成香。カラメルっぽさ。甘め。
ボディ:ミディアムボディ

確かに赤っぽい色です。香りもこってり目の甘い印象。カラメル香と、フルーティーで華やかな熟成香。
ただ、味わいは意外と軽い印象でした。口当たりは甘みが最初にきて、フローラル感ある熟成香と、カラメル感。でも落ち着くとクリアになっていきます。甘み中心で苦味は少なく、不思議と薄めだなという感覚になります。喉越し後味も思いの外さっぱり。

好き度:★★

甘いのが好きで、苦味はいまいち嫌いで、あんまりこってりしてない方がいいなという人なら好みかもしれません。僕は若干物足りなさを感じてしまいました。


■[beer066] こしひかり越後ビール

画像4

こしひかり越後ビールは、通常のビールの材料である麦芽とホップの他に、米と小麦も使っているとのことです。小麦はときどき見ますが、米は珍しい。
クラフトビールブームの今でも、エチゴビールは地ビールらしさを消さない。地ビール第一号として淘汰期を生き抜いたというプライドでしょうか。
米どころの地ビールとしては、お米も使ったビールをつくるのは必然なのでしょう。
山羊の絵柄とフォントの雰囲気が合ってるし、いい感じにほっこりしてます。裏面は田植えの風景でした。


■ビール情報

画像5

名称:こしひかり越後ビール
メーカー:エチゴビール
産地:新潟
タイプ:ピルスナー
アルコール度数:5%
価格:300円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

画像6

外観:淡い金色。
アロマ:麦っぽい。
味わい:麦の甘さ。香ばしさ。苦味。酵母感。酸味。
ボディ:ライトボディ。

色も香りも薄め。麦の香りがするけれど、非常に穏やかです。そういえば米の香りって炊かないとわからないですね。
味わいもまず麦っぽさから。甘めに感じるのは小麦を使っているからでしょうか。香ばしさもあります。苦味は弱めで、わりとすっきりきれていきました。酸味も少しあるけれど、全体的にすべて軽め。

好き度:★★

すっきり飲みやすいし優しい味わいだなとは思うのですが、若干の物足りなさは感じてしまいます。しゅっと飲んだら印象に残らないかもしれない。その淡さが良いってこともあるんでしょうけれど。


■[beer067] Echigo WHITE ALE WEIZEN

画像7

ビールの製法やスタイルには、発祥の土地の名前がつけられたものが結構あります。ヴァイツェンもその一つ。ドイツのヴァイツェン地方でつくられていたからヴァイツェン。エチゴビールがそれをつくることで、エチゴビールのヴァイツェンビールみたいな呼び方になって、なかなか不思議ではあります。
で、スタイルとしてのヴァイツェンは、小麦を多く使ったホワイトビールです。苦味が少なく飲みやすいものが多いスタイル。
ホワイトビールっぽい色合い。裏面はドイツっぽい絵柄。


■ビール情報

画像8

名称:Echigo WHITE ALE WEIZEN
メーカー:エチゴビール
産地:新潟
タイプ:ヴァイツェン
アルコール度数:5%
価格:300円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

画像9

外観:淡く少し濁った金色。
アロマ:熟成香と麦の甘い香り。柑橘系の酸味。
味わい:熟成香。麦の甘さ。柑橘系の酸味。
ボディ:ミディアムボディ。

色合いは若干薄めのホワイトエール。
香りも少し弱めな印象ですが、麦っぽい甘い香りと、柑橘っぽい酸味が主体。ベルジャンホワイトなんかと同じ方向性だから、ホワイトエールとしては普通なのかな。
口当たりは甘みと酸味。フルーツみたいな熟成香と、小麦っぽい甘みがあります。そこに少し強めの柑橘の酸味。苦味はぜんぜん感じません。酸味とともに、小麦っぽさがしゅーっと消えていって、後味も残りません。さっぱり。

好き度:★★

個人的には柑橘感が強いのでジュースみたいな感覚になりました。グレープフルーツジュースとか、パナシェとかが好きな人なら良いかも、という感じです。


■淡さが特徴かエチゴビール

今回の3本はどれも淡くてすっきりな味わいでした。たまたまなのか、エチゴビール本来のキャラクターなのか。たぶんわざとこう仕上げてるんでしょう。新潟の日本酒の淡麗辛口みたいな方向性。信念のある会社って良いですね。


画像10


ビール代になります。