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ゲーム案件担当デザイナーのお仕事

こんにちは。ADWAYS(アドウェイズ)のデザイナーの岡沢太一(3年目)です。

ADWAYSのクリエイターチームでは爽やか担当です。
そんな私が、ゲーム案件担当デザイナーのお仕事について、爽やかにご紹介していきたいと思います。


まず、ADWAYSのクリエイターチームが行う仕事は大きく分けて、

・広告デザイン
・コーポレートデザイン
・サービスデザイン

の3種類に分類されます(2020年5月現在)。


その中でも大きな割合を占めるのが、広告デザインです。
アパレル/コスメ/金融/コミック/ゲームなど、さまざまな業界の広告を制作しています。

今回は、さまざまな業界の広告案件の中で、ゲーム案件を担当する岡沢が、ゲーム広告にスポットを当ててご紹介していきたいと思います!


ゲーム案件を担当していると聞くと、
ハチャメチャにゲームが上手いのではないか?
日常に支障が出るくらいの廃プレイヤーなのでは?
と思うかもしれませんが、違います(笑)

私自身、ゲームが好きで学生時代に人並にプレイしてきましたが、悲しいくらいに上手くないですし、プレイ時間も多くないです。

そんな私ですが、
ゲームが好き! ゲーム案件に関わりたい!!
という強い気持ちのもと、ゲーム案件を担当しています(入社後、ゲーム案件を担当していくうちに自動的に知識が増えていきます)。

実際にどんな業務を行っているか、ゲーム広告バナー制作の流れも合わせて、みなさんに知っていただければと思います。
ADWAYSのデザイナーに興味がある方の参考になれば幸いです。



3年目デザイナー(ゲーム案件担当)の業務内容

私は主に、スマートフォン用ゲームの広告デザインをしています!

具体的にどんなゲーム案件を担当しているのかというと、
「勇者になって冒険するRPG」や「推しに投資(課金)をしたくなるようなアイドルゲーム」、「新たな歴史を築く戦国シミュレーションゲーム」から「誇りをかけて戦うアクションゲーム」まで、さまざまなジャンルのゲーム案件を担当しています。

これらのゲームには、惚れてしまいそうなカッコ良い主人公や可愛いヒロイン、SSRの称号を持つモンスターからちょっとエッチなお姉さんまで、幅広いキャラクターが登場します。

それぞれのキャラクターは、ゲーム会社様から沢山の愛情を込められて誕生しています。
広告を制作する際、ゲーム会社様から、とても大事なキャラクターをADWAYSがお借りしているため、お嫁(お婿)に迎えたような気持ちで、大切にデザインで使用させていただいています。


ゲーム広告のデザイン時には、さまざまな訴求に合わせてデザインをします

いくつか例を挙げると、
「ガチャ10連無料!」というようなインセンティブを訴求するものや、コラボ先のアニメが好きな人に向けてアニメを推し出す「コラボ訴求」、爽やか・ツンデレ・ゆるふわ・セクシーといったキャラクターの魅力を推す「キャラクター訴求」等があります。

ゲームの世界観を表現したデザインばかりでは、ユーザーはそのゲームに対して興味を持ってくれません。
誰に向けて」、そのゲームの「どんな魅力」を伝えたいのかを明確にしてデザインをしています。



3年目デザイナーの1日の流れ

ゲーム案件の業務内容の次に、ゲーム広告担当デザイナーの1日の流れをご紹介していきます!

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この日の場合は、午前10時に出勤して、1時間ほどディレクターとMTG(会議)を行って、ラフの制作を進めています。
4時間で1つのデザインを制作し、2時間かけてリサイズ(※1)を行いつつ、同時進行で私がディレクター(※2)としてディレクションを担当している案件の制作MTG(会議)も行います。

※1
リサイズとは、元となるサイズのバナーデザインを、他のサイズに変更することです。記事の後半で詳しくご説明します。
※2
ADWAYSでは、職種がデザイナーでも、ディレクターとしての動き方をすることも可能です。詳しくはこちらの記事をご参照ください。



実際の制作の流れ


ここからは、実際に1日で行う制作の流れをより具体的に説明していきます!
今回はこちらのデザインを例に、実際の制作の流れを書いていきます。

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※ADWAYSでは大手ゲーム案件を多数制作していますが、実際に制作を行った案件は版権の制約があるので、今回は説明用に架空のゲームを用意しました。


まずは、架空のゲーム設定内容はこちら。
(どっかのゲームのパクリだなんて言わないでください......! 笑)

タイトル:SHEER MADNESS
カテゴリ:非対称型対戦サバイバルホラーゲーム
キャッチコピー:狂気から生き残れ
ゲーム概要:プレイヤー1人が殺人ピエロを操作し、他プレイヤーがサバイバーとして戦い逃げ延びる非対称型対戦サバイバルホラーゲーム

そして、制作に重要な制作要望はこちら。

制作要望:ゲームの世界観を伝えつつ、キャラの目立つデザインが欲しい

使用する素材はこちら。

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※今回使用するピエロ3人衆はフリー素材をお借りしています

今回はゲームの世界観を伝える「世界観訴求」の広告をデザインしたいと思います!
それでは早速、制作の流れをみていきましょう!


・01:ラフ制作

STEP01:キャラクター
キャラを目立たせて欲しい」という要望に沿って、特に見せたいキャラの顔周りが画面の中心に固まるように配置します。
STEP02:ロゴとキャッチコピー
キャラのサイズ感に合わせて、ロゴとキャッチコピーを配置します。
STEP03:背景
次に、背景を配置していきます。
木・山・草の素材を、奥行きを出しながら配置し、世界観を構築します。
背景を整えると、最終的にどういう画にしたいのかイメージしやすくなるため、ラフの段階である程度作り込みます。


はい、STEP01〜STEP03までの調整を行ったラフがこちらになります!

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ラフはこのくらい大雑把でも大丈夫です!

ユーザーに見せたい優先順位としては、

[キャラ>キャッチコピー>ロゴ>背景]の順番になります。

この優先順位が崩れないように、ここからデザインをブラッシュアップしていきましょう。


・02:デザイン制作

STEP04:構成
背景を暗くし、全体的に青緑色にすることで
、ホラーの雰囲気を出しつつ、キャラと背景がなじむように調整を行います。
この調整を行うことで、最終的にどういう画になるのかを、ラフの時より解像度の高いイメージをすることが出来ます。

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ホラー映画のポスターで多用される赤文字ですが、ただ赤くするだけでは今回のデザインの場合は目立たなくなってしまうため、ここで一工夫行います。
赤文字の「狂気」という文字に、ひび割れたような効果を適応することで、引っかかりを持たせることが出来ます。


STEP05: ライティング(キャラの顔)
ホラーゲームのため、キャラが暗い色合いなのは問題ないのですが、ピエロの狂気に満ちた表情がもっとよく目立つよう顔に光を当てます
これ以上キャラの顔を明るくしてしまうと、ホラーの雰囲気が薄れるだけでなく、若干チープさも出てしまうため、光の明るさは抑えています。
※扱う作品によっては、キャラへの加工はNGの場合があります。

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STEP06:ライティング(全体)
「キャラを目立たせて欲しい」という要望に沿わせていくために、キャラの背景にエフェクトを配置し、背景からキャラを浮かせます

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STEP07:仕上げ
STEP06のままでも問題ないのですが、背景がのっぺりしているように感じるため、画面上部に血しぶき、下部に煙のもやを追加して少しだけ背景の密度を上げました。
あくまでもキャラを目立たせたいため、背景が目立たないように調整したら完成です!

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パチパチパチ!(拍手)


最終的に完成したデザインとラフを比較してみると、このくらい違ってきます......!

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さて、デザインが確定した次は、「リサイズ」を行っていきます!


・STEP08:リサイズ
広告の配信先には、Twitter・Facebook・instagramといったSNSや、ニュースサイト・通販サイト・ゲームアプリ等様々なメディアがあります。
あらゆる媒体で広告を配信するために、それぞれの媒体に合わせてデザインのサイズを変更することを「リサイズ」と言います。

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完成したデザインを元に、ユーザーに見せたい優先順位[キャラ>キャッチコピー>ロゴ>背景]を崩さないように、それぞれの媒体サイズに合わせて、リサイズしていきます。

リサイズが完了したら一通り業務終了です!(お疲れ様でした!)
以上が、1日で行うゲーム広告デザイナーの制作の流れでした。



さいごに

駆け足での紹介になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
ゲーム広告担当者の業務内容について、すこしでも伝わっているとうれしいです。

ゲーム広告を担当するデザイナーは、ゲームキャラクターの魅力や、その世界観を誰に向けてどんな見せ方をするのかを、日々考えてデザインしています。

ADWAYSにはゲームやアニメ、マンガが好きな方が楽しくデザインが行える案件や環境が多数あります
少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


興味をもってくださったかた、お仕事のご依頼、ご質問は上記までお問い合わせお待ちしております。

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