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嘘をつかない!就活体験記:自己肯定感低めな私の自分らしさを輝かせる旅

こんにちは。ADWAYS(アドウェイズ)デザイナー職で24卒内定の「🌟きく」です。

わたしは現在、芸術大学でデザインを学んでいる大学4年生です。
普段は家で映画やドラマを楽しんだり、料理を作ったり、絵を描いたり、卒業制作に取り組んだりして過ごしています。のんびりした生活が好きで、超インドア派です。

そんなわたしが就活生だった頃の一番の悩み、それは
「自分に自信が無さすぎて自己PRなんて絶対できない!」
でした。

普段の生活では自分をプレゼンテーションする機会なんて、滅多にないと思います。
わたしの場合、就職活動が始まるまで、作品のプレゼンはあっても、自分をアピールする経験はありませんでした。小さい頃からネガティブ思考だったわたしは「こんな暗い性格の自分が面接官にバレたら一瞬でアウトだろうな……」と不安を募らせていました。

この記事では、

「やっぱり就活って嘘つき大会なんだ……」
「優れてない自分なんかのPRなんて絶対無理……」

と思っていた自己肯定感低めのわたしが、嘘をつかない就職活動の道を見つけた経験を共有します!



1: 自己分析の森で迷子になる

スタートラインに立ってわかった自己分析の壁

楽しい旅行中でも、飛行機に遅れることや、無事に乗っても機体トラブルを想像してしまうタイプのわたし。(まずい、就活怖すぎる……早めに動いておこう……)と大学2年生ごろから就職活動に不安を感じていました。

2年生の後期から早期内定を狙う学生向けのキャリア授業に参加し、初めて大学のキャリアセンターを訪れました。
「こんな早い時期から動いていて偉いですねー!」とセンターの方に言っていただきましたが「いえ! 怖いだけなんです! 本当に不安なんです!」と全力で首を横に振って面談は終了しました。

そして大学3年生の春になり、人生初めての自己分析がスタート。就活ナビ系のツールや友人へのアンケートなど、様々な方法で自己分析を試みました。

しかし、結局、わたしは「自分って何?」という答えのない問いに縛られ、自己分析という名の深い森の中で迷子になってしまいました。歩みを進めるほど濃い霧がゆく手をさえぎり、かなり歩いたな、とふと顔を上げるとスタート地点に戻っている始末。

数ヶ月間森から抜け出せなかったわたしは、とうとう
「完璧なイメージの、理想の自分をアピールしてしまおう……」
と短絡的に考えてしまいました。

実感がないまま、耳触りの良い言葉を自己PRで使うことにしたのです。

これでもう分かれ道に迷うことはありません。泥や木の根に足を取られることなく、綺麗に整えられた一本道を歩いて、自己分析の森から脱出できると思ったのです。

しかし、それが大きな間違いだったと気づくのは、インターンや選考に半年以上を費やしたある企業から不採用通知を受け取った時でした。


2: 完璧な道、理想の自分

人生初めての就活で伝えた完璧なわたし

理想の自分を作り上げ、人生初めての選考に挑む準備が整いました。

聞こえのいい言葉で作った完璧な道を歩いて、わたしは自己分析の森から面接へと進みました。質問された内容はどれも想定通り。わたしは用意していた返答をスラスラとカメラに向かって話しました。
15分間の一次面接は無事に通過し、そのまま二次、三次へと進むことができました。実際にオフィスに訪れインターンに参加する機会もいただき、わたしは心の中で内定を確信していました。

インターンも無事に終わり、内定の連絡を待っていると「社長面談があります」と人事の方から連絡が届きました。少し驚きましたが、内定前の条件の確認をするのかな、と思いながらわたしは本社へ向かいました。

しかし、面談はごく一般的な内容で、さらにあと2回の面談が控えていることを伝えられました。そして計3回の面談が終了したあと、家に届いたのは不採用通知の手紙でした。

今考えてみると面接時のわたしと、実際のわたしにギャップがあったのだと思います。森から脱出できると思っていた道は、少し叩けば崩れてしまう、もろい作りだったのです。


3: 見えていなかった道

失敗でたどり着いた新たな脱出ルート

完璧な自分を演出したところで、やはりそれは「演出」に過ぎない、という教訓を胸に、わたしは自己分析の森に戻りました。そこで考えたのは以下のことです。

・ありのままの自分で選考を受けないと自分の首を絞めることになる
・嘘をついても、遅かれ早かれ、面接官には絶対バレる
・企業は「優劣」ではなく「相性」を見ていると信じる

この3つの考えをもとに、わたしが見つけた深い森から脱出する新たな方法、それは

「ポジティブな自分」を伝えるのではなく、
「ありのままの自分」をポジティブに伝える。

ということでした。

そもそも、わたしが間違っていたのは
「伝える自分を選ぼうとしていたこと」
だったのです。

その結果、どこかに完璧な道があると誤解し、自己分析の深い森でさまよいました。ありもしない正解を追い求め、迷子になったのです。しかし、本当に必要な道は、実はすぐそばにありました。

考えるべきは

「ありのままの自分をどう伝えればいいのか」

だと気づいたのです。

それは自分に自信を持ちにくいわたしには見えていなかった道でした。もちろん理想の道とは違い、グネグネ曲がったり、上り坂や下り坂があって、でこぼこしています。お世辞にも完璧な道とは言えません。
しかし、その道こそがありのままの自分であり、面接で伝えるべき自分だったのです。


4: 前を向いて歩き出す

でこぼこな道でも一歩踏み出すために

では、どうすればそんな歩きにくい道を、前を向いて進めるのでしょうか。
「ありのままの自分を伝える」ことと「自分の悩みや不安をそのままぶつけること」は同じではありません。

道を歩く時に目線を向けるゴールは「企業が求めている人物像に自分がマッチしていると思ってもらうこと」だとわたしは考えました。

そこでわたしが実行したのは以下のことです。

  • 企業のホームページ、ブログ、インタビュー記事などをたくさん読む

  • 頻繁に登場するキーワードを見つけ、自分の経験と関連付ける

  • ネガティブな言葉を前向きな表現に変える

  • 不安や悩みと一緒に改善するための取り組みを示す

まず大事にしたのはリサーチです。
企業が何を大切にし、どのような言葉をよく使っているのか、そしてどんな先輩社員の方がいるのか、などを意識しながら、さまざまな文章を読み、メモを取りました。

たくさん読んでいると、次第に
(あれ、この言葉、もう何回も出てきてるな……)
と企業の傾向や好みが見えてきます。

そのキーワードを見つけたら、あとはそれに関連する自分の行動や、経験を書き出すだけで、嘘のない誠実な志望動機が完成します。

そして次に、ネガティブな言葉をどうポジティブに変換できるか考えました。

  • 慎重に物事を考えられる

  • いつも落ち着いて冷静に判断できる

  • 広い視野で物事を見ることができる

  • 非常に客観的でメタ認知が得意

これらは、わたしの性格を表すのにぴったりな言葉でした。
みんなのやる気に火をつける着火剤にはなれないかもしれません。しかし、暴走しないようにブレーキを踏む役割もまた組織には必要で、バランスを保つ大切な存在です。

さらに、自分の悩みや弱みを、努力とセットで伝えるのも効果的な方法の一つです。

たとえば、「緊張しやすい」という弱点を面接で伝える場合、以下のように話します。

「わたしは何にでも緊張しやすい性格で、実は今もすごく緊張しています……笑」
(明るいトーンで自分の弱みをオープンに伝える)

「最近、この悩みをゼミの先生に相談したところ、上手くやらなきゃダメだ、と自分に対して過度なプレッシャーを与えていることに気づきました。」
(問題を認識し、改善に向けて外部の助言を受け入れている)

「それからは『上手くやろう』ではなく、『いつも通りの自分でいよう』と考えるようにしています。本日の面接も、ありのままの自分を伝えられるようにリラックスして参加したいと思います。よろしくお願いします!」
(アドバイスを実行し、自分なりの方法で問題解決に取り組んでいる)

このような構成で話すことで、自分が弱みだと思っていた部分はたちまち、

  • 自分を成長させる意欲がある

  • 自分の弱みを客観視して対処できる

  • ストレスをうまくコントロールできる

  • 困ったことがあれば第三者に相談できる

こういった長所をアピールする要素になるのです。

これらの方法で曲がりくねった自分の道を前を見据えて進み、わたしは大学三年生の冬にADWAYSの選考に参加しました。


5: ありのままの自分で

ついにやってきたADWAYS本選考

ADWAYSの書類選考では「自分らしい履歴書」を提出してもOKと説明会で知りました。わたしは花や草原、青空などのイラストを描き、お花畑をイメージした履歴書を制作しました。

「自分の個性を見せちゃいけない」「企業にとって都合のいい学生を演じないといけない」と思っていたわたしは(本当にこれでいいのかな……)と不安でしたが、無事に書類選考を通過。それから数日経って一次面接の日がやってきました。

髪型も服装も自由で、わたし一人に対して私服の面接官が二人、さらに一次面接にもかかわらず面接時間は1時間も確保されていました。

最初は緊張していましたが、しばらくするとリラックスし、面接は和やかな空気で進みました。今までの面接とは違う体験で、ADWAYSの面接は企業と学生の「対話」が大切にされていることを実感しました。

一次面接を通過し、課題選考、二次面接と進み、ついにやってきた最終面接。「どうしてそんなに話してくれるんですか?」と逆にわたしが質問されるほど、自然な気持ちのありのままの自分で面接に挑むことができました。

最終面接から数日後、「ぜひ一緒に働きたい」と電話をいただき、わたしの就職活動は幕を閉じました。深い森を抜け出すためには、理想でも完璧でもない自分自身の道を受け入れて、前を向いて歩くことが必要だったのです。


6: これから旅をするあなたへ

旅の終わりとメッセージ

わたし以上に心配性で自然に暗いことを考えてしまう人に、なかなか出会ったことがありません。子どもの頃、レストランに家族で行くたびに、もしもドアに鍵がかかってもう二度とここを出られなかったらどうしよう、もしもあの映画みたいに料理を食べたら豚になる魔法がかけらていたらどうしよう、と心の中で思っていました。

そのまま大きくなったわたしは、就職活動で深い森に迷い、自信を持てない自分を隠しました。その結果、嘘の自分で面接に挑んでしまう失敗を経験したのです。今この記事を読んでいる就活生の皆さんも、わたしと同じような不安を抱え、その気持ちと精一杯戦っている最中かもしれません。

しかし、
目の前の面接官にも、そして大切なあなた自身にも、嘘をつかずに就職活動はできる!
とわたしは大きな声で伝えたいです。

ありのままの自分を伝えるのって少し怖いですよね。右も左も分からないまま就職活動が始まり、初対面の大人に自分をアピールするなんて、不安になるのも当然だと思います。自分をジャッジされている感覚は、誰にとっても居心地の良いものとは言えません。

しかし、就職活動で見られているのは、あなたと企業との相性だと忘れないでください。

もしも深い森に迷った時は、「どんな自分を伝えるか」ではなく、
「ありのままの自分をどう伝えるか」
に焦点を当ててみてほしいです。たとえ歩くのが大変な曲がりくねった道だとしても、あなたならきっと前を向いて進むことができます。だからきっと大丈夫。心配はいりません。

最も重要なのは「伝え方」です。

企業が知りたいことを、どのような表現で伝えるのか、自分が弱みだと思っている部分を前向きなメッセージとして伝えるには、どのような言葉を選べばいいのかを考えてみてください。スピーチではなく、対話をするために、頭の中を整理して、ありのままの自分を伝えましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。この記事はADWAYSの24卒内定者として、就活生の皆さんへ向けたメッセージをお届けしました。内定者による記事は他にも掲載されていますので、ぜひ一緒にご覧ください。
自分自身の就活を振り返り、内定者同士で話し合いながら執筆をしました。この記事が皆様の就職活動の一助となれることを願っています。

これから新たな旅が始まる、または既に旅をしている、就活生の皆様を心から応援しています。


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