見出し画像

月刊プレイリストボーイ2021年7月号

【7月のプレイリスト】

01.Sweet Adeline/エリオット•スミス
02.Hollow Trees House Hounds/ケイト•ル•ボン
03.ラ・カンパネラ/辻井伸行
04.プールサイド/向井秀徳
05.Mosquito Curtain/リトル•クリーチャーズ
06.日暮し/ストリート•スライダーズ
07.からっぽの町/ゆらゆら帝国
08.Cosmic Surfin’/Y.M.O
09.山と海/リトル•テンポ
10.Waterloo Sunset/キャシー・デニス
11.Stormy Weather/エタ・ジェームス


【メモ】

色んなことがいっぺんに起こって、何だかずっとジタバタしてた7月。3キロ痩せたのは暑さのせいばかりではない。

蒸し暑い晩、何かこう殺伐とした気分を拭えないままエリオットを聴いてるとオレの心は闇だらけやなと気づく。堪忍堪忍。

ケイト・ル・ポンはヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ的な側面が見えた時がいちばんいい。冷たく尖ってる方が好き。

辻井さんの弾くリストが好き。ベートベンも素晴らしいが、この人のリストには知性が歪められたキング・クリムゾン的な妖しさを感じる。

向井秀徳によるブラッド・サースティ・ブッチャーズの弾き語りcover。儚い夏のドラマが見える名曲名演。夏の歌でも冷たいのがいい。

リトル・クリーチャーズはcoolでありながら、誰よりも熱量が高いということがライブテイクを聴けばよくわかる。的確なリズムをキープしながら段々暴れる栗原さんのドラムが最高に気持ちいい。

オレはオレの町が好きだが、スライダーズからゆらゆらへのこの流れは、町の閉塞感と、今の世の中の先が見えない不毛さにスッと合流する。斜に構えようが、不貞腐れようが、孤独は孤独。貧乏暇なし。それにしても蘭丸と坂本慎太郎以上のロックギターはない。

名演集「パブリック・プレッシャー」から。coolで熱量高いナンバーワンはやっぱYMOですね。

唯一爽やかめのリトルテンポ。行きたいね、山と海。

郷愁と倦怠を抱くセンチメンタリズム。キャシー・デニスはこの曲をよくわかってるね。

例えばシナトラが歌ってそうな、しょうむないスタンダード調もエタが歌うとブルースになる。ブルノート音階をタップリ効かして聞かしますわ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?