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【第2話:英語がダメでも個展開催】海外で全ての願いを叶えた実話

こんにちは。


ブログ歴13年、香港のオレンジゴミ箱が大好きなASAKOです。


2015年〜2020年まで、夫の駐在に帯同し香港で生活しました。


この6年間で、

「人生が180度変わってしまった」

そんな私のことと、

「それ絶対ムリでしょ!」

と言われるようなことでも全て叶えてきたことについて、


香港の想い出とともにストーリー形式で書いています。


香港好きの方だけでなく、願いを実現したい全ての方に役立つ「ヒント」をお持ち帰りいただけると思うので、


ぜひ最後までお読みいただけたら嬉しいです。


第1話で『香港で個展を開きたい』とほざいたところまでを書きました。
まだご覧になっていない方は、そちらを先にご覧になってからの方がいいかもしれません。


私またまたふと、思ったの。


『香港で個展を開きたい』


香港をモチーフにした作品が揃ってきた、というのもあったかな。私の自信満々なかわいい作品たちを、その実物を、多くの方に見てもらいたいって思った。


それでその時に一緒にいた友達に、ほざいた。


『わたし、香港で個展開く』


なーんにも決まってないよ?会場もどんなところがあるか知らないし、いくらかかるのかも知らない。


今まで共同で展覧会はしたことあったけど、それも日本での話。個展なんてやったこともないし、私それを海外でやるとか言ってるからアホなのかと思うよいつも。


深く考えずに頭に「ぽん」て浮かんだことをすぐ「やる」って決めるから、ほんとうにバカなんだと思う。


それで場所探し。パッと思いついたのが、古いアパートをクリエイターのためにショップとして改装しているトレンディスポット (PMQ)


あそこならオシャレな香港人、われわれ日本人もよく行くし、個展の場として申し分ないじゃない?って。


それで香港人の友達に相談したら色々と調べてくれて、スペースを借りるための申込み方法、期間、賃貸料などが分かってきたんだけど、借りるにはどうやら審査があるらしい。


分かったじゃあその通り進めようと、私は言葉ができないので通訳をお願いしようと思ったのだけど・・・


仕事が超忙しそうな彼女に、頼めなかった。。


どうしよう、言えなかった・・・と考えていたその帰り道、お友達が声をかけてくれた。


「麻ちゃん、個展開くんだって?!ブログ読んだよ、何か手伝えることあったら言ってね」


そう、まだなんにも決まっていないのに、私はブログでも「個展やる」と早々にほざいていたのだ。


香港人の友達に頼めなかったその帰り道で「英語が操れる日本人」という神さまから声をかけられるという奇跡。しかも、


「何か手伝えることあったら言ってね」


と、、そのお口は言っている。


「ほんと?!!」


私は自分がこれまで日本でやってきたこと、コンテストの受賞歴や展示活動歴、作品の写真を資料にまとめて、


時間がかかって英語のApplication formに記入、友達に作ってもらった英文をつけて送信。


もう私の脳には個展を開いている図が鮮明に描かれていたから、とうぜん合格すると、信じるも何も、そう決めていた。


ずいぶん待たされて来たお返事に書いてあったのは、まさかの
「ごめんなさい」


え? 自分の目を疑ったよ、どういうこと? え、なに?
わたし、フラれたの??しばしボーゼン。。


理由を聞いたら、他の候補者と争って負けたらしい。しかし翻訳してくれた友達からの報告メールには、続きがあった。


「麻ちゃんの作品だと、こっちの会場の方がいいんじゃない?」


と別の会場を提案してくれた。検索してみるとそこは歴史のある建物を利用した、由緒正しきギャラリー (Fringe Club)

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私ここ知らなかったから、他の友だちと話してた時ついでに聞いてみたの。


「フリンジクラブって知ってる?まーまーいいギャラリーらしいんだけどさ、そこで個展やろっかなーと思って」


したら友達「なにいってんの、知ってるもなにも!!」て色々だだーっと言われたけど、併設されているミニステージではジャズの生演奏が聴けたり、


おなじ建物の隣には海外のジャーナリストが集まる、香港外国記者クラブがあったりとなかなか有名な場所らしく「無知って最強ね」なんて〆の言葉をもらう。


ま、良さそうな男だ ( ̄▽ ̄)



トレンディなあの男も良かったけど、私にはこっちの方が似合うかも!!


私の気持ちはあっけなくお空の上の宇宙、トレンディを踏み台にして、私は家柄のいい高貴なこの男と結婚する!と照準を定めなおした。


失恋もいっぱいするけどすぐ立ち上がるタイプ。

念のため通訳しとく
■トレンディ男→香港のオシャレな人が集まるポップアップSHOP(PMQ)
■家柄のいい男→歴史のある建物を改造した由緒正しいギャラリー(Fringe Club)


して、再チャレンジ!


家柄のいい男にアクションしたら「いいよ、付き合おう」ってことになり、結婚に向けてデートを重ねていくことになった。


だって私のこと、もっと知ってもらわないとでしょ?デートもしないでいきなり「結婚」とかって、無いわけじゃん。


けどさ、ぜーんぜん、誘ってこないの!!だから私の方からメールしたりするんだけど、これがまた返事が遅く、1回メールを送ると、軽く2週間は放置。


私も20代だったらきっと追ってたわよ、どうしちゃったんだろう、嫌われちゃったのかな、なんで返事くれないのかなって。


でももうコッチはとっくの婦人、若い娘とちがって「待つ」ってことを会得してるんで、待つわけよ。


んでだいぶ焦らしといてからにやっと「じゃー会おっかー」って連絡来たから、私も速攻返事したい気持ちを抑えて翌日返事するじゃん?「じゃあいついつどおー?」って。

でまた返事なし!!!



1ヶ月、放置!!!!


最初の頃は催促したりしてたけど、しつこい女だと思われるのも癪だから「アナタなんかいなくたって、男は他にいくらでもいます」なフリをしたり、


ねぇ、私たち付き合ってるの?と問い詰めたい気持ちを婦人力で抑え、


このまま自然消滅しちゃうんじゃないかしら、という不安にも耐え、


やっぱり釣り合わないのかと自己肯定感もだだ下がりに下がったけど、いやまてよ、こんな時こそ婦人力発動!!


いいとこの家柄だからってさ、私だって日本ではアパレルデザイナー、芸能人のスタイリスト、ネクタイ作家として雑誌の巻頭ページに作品提供とそれなりのことはやってきたんだから、


バカにされちゃあたまんない!!


もーこのまま待たされたら婚期を逃す!とそこら辺に落ちてた棒を拾ってよろよろと立ち上がった私は、出会い系で他の男を9人ピックアップした、その時!


急に婚姻届が送られてきた、メールで。


さすが、これまで数えきれないほどの女を相手にしてきた由緒ある男、女を離れさせない「間」も、絶妙なのよね。


あんなにあんなに焦らしプレイされ続けたけど、全部一瞬で許したわ(笑)
でも結婚した後もプレイは続いたよ、他にも女がいたと思う←つまり個展開催者な


しかも結婚に色々条件つけてきて、


オレの私物破損したら弁償な、とか


披露宴会場費をまずオマエが半分払って、途中でお前が気が変わっても金は返さないからな、とか、


それでもオレと結婚する気なら、28日までに入籍しよう(お前の入金)それを過ぎたらこの話、

ナシな!!


とか、お金の話ばっかり!!まあ私はぜんぶ飲んだけど。ほいで婚姻届にサインした。


まーそれからも由緒正しき遊び人を相手に結婚式、つまり個展の準備をするのは大変でした。けど自分で決められることはドンドンやった。


ここまでの無駄話が多かったけど、それくらい待たされたってこと、言いたかったわけ!!それでも、トレンディな若い男より、良かったと思ってる。


あと具体的な準備では、作品を飾る台、白い四角柱の展示台20本分を香港でレンタルすると目ん玉飛び出る金額なことが判明し、


日本で組み立て式のダンボール(白、安っぽく見えない)を特注したんだけど、それの香港までの送料を調べたら7万円!!というこれまた目玉なことが起き、


結局わたしが急遽日本に帰ってマイルを使ってハンドキャリー、飛行機の超過荷物料5万円を支払ってとんぼ返りして運んだっていう(昨日行って明日帰る)


もう長くなるからあとぜんぶすっ飛ばすけど、いっぱいあったよ大変なことーーーーー!!!!!!!!!!

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いやね、これでもだいぶ端折って簡単に書いたけど、個展開くって表に見えないたっっくさんの決めること、作るもの、やる作業がいっぱいあるよね。


決して私一人のチカラではなく、通訳だって3人いたし、搬入・設営・撤収のお手伝い、子供たちを保育所代わりに預かってもらったり、


オリジナルグッズの製作だけでも数名、会場に飾るパネル作成、車の手配、オープニングパーティの司会進行、カメラマン、ヘアメイクとそして来てくれるお客様と


たっくさんの人が協力してくれたから、実現できた。


そんなこんなで、さんざん焦らされたお蔭で、世間はクリスマス☆という最高な時期に、人生初の海外個展は大成功。しかも!


①クラウドファンディングで集まったお金が、会場費と同額だった

②1週間分の会場費で、実際は2週間展示が出来た


という謎のミラクルがおきたことも、付け加えておきます。

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私はいつも、深く考えずに頭に「ぽん」て浮かんだことをすぐ「やる」って決めちゃうでしょ?


けどね、だから実現できるんだとも思う。


多くの場合は「やりたいな」って浮かんでも、5秒後には「でもな」ってやれない理由を並べ始めちゃってると思うの。


せっかく直感で「これだ!」って思うものをキャッチしても、すぐに思考がごちゃごちゃ否定的なことを言い出すから、多くのことは現実にならずに消えていく。


「お金はどうするの?」
「会場はどうするの?」
「言葉はどうするの?」


その「思考」に言いくるめられてはダメ。ヤツらは邪魔を仕掛けてくる!現実的にはムリだよ、、ってもっともそうなことを言ってきても、


自分の夢や願いを、賢く考えるヤツらにまんまと明け渡さないで。


先のことはなんとかなるから。まずは初めの1歩をサッサと出しちゃって。


直感を優先させるにはね。

個展の次はカフェとコラボ!ここでも海外ならではの色〜〜〜んなことがあったんだけど!!それはまた次回へつづきます。


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それじゃあまたね!!ばいばい!!


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