マッドマックス:フュリオサのディメンタスのくまちゃんについて(ネタバレあり)
こんばんは
フュリオサ、みんな見ましたか?
私は2017年に制作開始の報道があって以降、この日をとっても楽しみにしておりました🙌
今回は『マッドマックス 怒りのデスロード』の前日譚である、フュリオサについて、2回見て思ったことや、好き〜って思ったこと、逆にここが少し引っかかった、ってところを振り返っていきます。
しっかりネタバレありの感想になってしまうので、初見が楽しみな人は見ないようにね。
ネタバレなしの感想はここでしてるので、よかったら見てみてね。
ディメンタスのキャラクター背景
今作のラスボスである、上司にしたくないキャラクターNo.1のディメンタスさん。
他責に残虐、加えて深すぎる自己愛と、道徳の教科書なら大きな赤い×がつけられるような、憎たらしいキャラクターでしたね。
今までのシリーズに出てきた、トゥータッカーさんや、ヒューマンガス様、イモータンジョーについては、どこかネジが2,3本抜けているというより、人間としての思考回路を持ち合わせない、100点満点のイカれ人間だったのに対して、
ディメンタスさんは、やや人間味のあるヒールだったように感じました。
もちろん、イカれているのには変わりないし、イモータンジョーも最初から狂っていたわけじゃない。
ただ、彼に関しては、その精神年齢の低さや言動の幼さからみるに、能動的に勝ち得た狂気ではなくて、受動的に狂わざるを得なかったのかなぁと感じました。
トレードマークのテディベアと最期の発言の真意(妄想)
※ここの話は自分の完全な妄想です……!!
彼のトレードマークともいえるテディベア。初登場シーンでは、顔よりも先に登場してましたね🐻
典型的な英雄像を感じるなマントや、イケてる高級感のあるベストなど、彼のファッションからは、大人に憧れる子供じみた嗜好を感じました。
そんな大人像と正反対とも言えるテディベアを肌身離さず持っているのは、少しだけ違和感があって、いわゆるブランケット症候群的なものを感じさせられます。
息子の形見発言の真偽
彼なりの安心感を担保するためのアイテムだったテディベア。
しかし、フュリオサと出会ってから数日すると「息子の形見だよ〜」と言葉を添えて彼女へ与えてしまいました🐻👋
まず、「息子の形見だよ〜」の発言について、断定はできませんがこの発言の真偽はかなり怪しいと思います。
なんとなくの直感でしかないけれど、
彼が最期に放った「俺たちは似ている」「俺たちはとっくに死んでいる」という発言からして、彼も幼少期に両親から引き剥がされた経験があったことが推測できます。
両親から引き剥がされたその時から、彼の時間はもう止まったままと考えると、彼の子供じみた性格に合点がいきます。
作中の時間軸を考えると、
作品の舞台=終末戦争から45年後
フュリオサが捉えられた時期=45年ー15年=終末戦争から30年後
フュリオサが捉えられた時期の彼の年齢は、見た目からして30歳前後。
つまり彼は終末戦争とほぼ同じタイミングの出生なので、かなり厳しい時代だったのかなぁと思ったり。
「息子の形見」という発言については、
娘(リトルD=フュリオサ)を得ることで、彼は父となり、子供だった自分からの脱却を果たした。
息子=子供だった自分
という構図なのかなぁと、思ったり、思わなかったり。
自身が大人になることで、自信を持ってるようになったと考えると、ずっと手放せなかったテディベアを与えられたのも納得できるような気がします。
そうなると、イモータンジョーにフュリオサを取られた時、テディベアを取り返したのも納得できますね🐻
腕がダメになっちゃって彼の怒りもピークになっていました。
さすがグレートディメンタス!クマを手にすると自分にダサい呼び名をつけちゃうのも彼らしいですね🐻
鎖に縛られたテディベア
フュリオサに追い詰められたディメンタス。
ここのテディベアの鎖を切られて正気に戻るシーンも、彼のキャラクターを語るうえでかなり印象的なシーンだと思います⛓️🐻⛓️
今までは溢れてきていたアイデンティティーも、追い詰められた環境になると、縛りつけないと正気(狂気)を保っていられなくなったのかもしれません。
リトルDのメカアームで鎖を断ち切られて正気に戻り、人間として、ディメンタス(本名か怪しい)として苦しめたのは、彼にとっては少しだけ救いになったのかも……?
いや、最悪だね……!
ゲロ以下の匂いがプンプンする最低のゲス野郎であることに変わりはないので、しっかり苦しんで死ね!悪く死ね!!貴様に英雄たちの館の門はくぐれない!!
思ったことをたくさん書こうと思ったのですが、ディメンタスだけでもたくさん書けちゃったので一旦区切ろうかと思います……。