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我が人生の応援歌「ヒーロー」

五月晴れの5月29日、ラグビーの日本一を決めるリーグワン決勝が東京・国立競技場でおこなわれ、埼玉ワイルドナイツが東京サンゴリアを18─12で下し、初代王者に輝きました。おめでとうございます。

実は、サッカーにハマる前は長くラグビーのファンでした。新日鉄釜石や神戸製鋼の7連覇もリアルに体験しました(テレビ観戦ですが)。

2019年秋、日本で開催されたラグビーW杯はすごい熱気でしたね。久しぶりにみたラグビーはエンタメ性が格段に増していて、とても楽しかったです。私は日本代表の次にウェールズ代表が好きになり、応援していました(結果は4位)。

麻倉未稀さんの「ヒーロー」

ラグビーというと必ず思い出す楽曲があって、それは麻倉未稀さんの「ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO」です。

昭和の伝説的なスポ根ドラマ『スクール☆ウォーズ』(1984~85年放映)の主題歌として一世を風靡しました。

そもそもこのドラマにどっぷりとハマって、土曜夜9時台に放映されていた本編はもちろん、再放送も再々放送も観ましたから(ただしPart1だけ)。

馬場信浩氏のノンフィクション『落ちこぼれ軍団の奇跡』を基に制作されたドラマで、京都市立伏見工業高校ラグビー部とその監督である山口良治氏がモデルになっています。


学校内をバイクが走り、窓ガラスが次々と割られ、生徒がカツアゲされる、荒廃した学校の映像。そこへ楽曲のイントロにあわせて流れる芥川隆行(故人)のナレーションにドラマのテーマが凝縮されています。

この物語は、ある学園の荒廃に戦いを挑んだ熱血教師達の記録である/高校ラグビー界においてまったく無名の弱体チームが荒廃の中から健全な精神を培い/わずか数年で全国優勝をなし遂げた奇跡を通じてその原動力となった信頼と愛を余すところなくドラマ化したものである

激しいドラムの音とともに始まるイントロを聴くだけで、いまも涙が出そうになります。ドラマの名シーンが甦ってきて。

愛は奇跡を信じる力よ
孤独が魂(こころ)閉じ込めても
ひとりきりじゃないよと あなた
愛を口移しに 教えてあげたい♪

麻倉未稀さんの圧倒的な声量とダイナミックな歌唱、もう最初から心を持っていかれてしまいます。

You needahero
胸に眠るヒーロー 揺り起こせ
生命(いのち)より 重い夢を
抱きしめて走れよ♪

歌のリズムにのって私の心も弾んできます。You needahero、すなわち、胸に眠るヒーローを揺り起こせ、というのがこの歌のテーマで、ドラマの主題歌になった理由でしょう。私はもう、涙目になっています(笑)。

You needahero
つかまえてよ ヒーローその手で
夢をもし あきらめたら
ただの残骸(ぬけがら)だよ♪

「物書きになる」という夢を抱きしめて私が走り出したのは、このドラマをみてから10年後のことです。

口ずさむと元気になる歌

ラグビーは、一つのボールをめぐり筋肉の“鎧”をまとった大男たちがぶつかり合うスポーツです。

体重100 キロ超の巨体が全速で突進してくるのを阻止するためにタックルを仕掛ける──考えただけでゾッとしますが、選手たちは果敢に挑みます。その勇気たるや!

攻めるも守るもこの「勇気」の上で展開されます。自分に課せられたミッション(使命)を遂行する人は誰でも英雄です。つまり、ラグビーは英雄(ヒーロー)たちのスポーツといえるでしょう。

下手をすれば暴力的になりがちなところを互いにルールを厳守することで試合が成り立ち、終わったらノーサイド精神で相手の健闘を称えあいます。

「サーカーは子供を大人にし、大人を紳士にする」

「日本サッカーの父」といわれる故デットマール・クラマーさんの名言は、ラグビーにもあてはまる言葉です。

口ずさむと途端に元気が湧いてくる歌があります。

私の場合は、麻倉未稀さんの「ヒーロー」ですが、誰にもあるはず。「口ずさむと元気になる歌」で検索すると、こんな特集が目に止まりました。

「負けないで」(ZARD)「ガッツだぜ」(ウルフス)「Yell」(いきものがかり)「上を向いて歩こう」(坂本九)「キセキ」(GReeeeN )「栄光の架橋」(ゆず)「空も飛べるはず」(スピッツ)など、私でも知っている楽曲が並んでますね。

おなじみリーナ★リーナ教室の講師いわさきかおりさん。二重奏が素敵です。

コロナ禍で鬱々とした2年が過ぎました。まだ油断はできませんが、出口が見えてきたいま、一人ひとりの「元気になる歌」を大声で歌ってみようではありませんか。

ちなみに、麻倉未稀さんの「ヒーロー」をオカリナで吹いている人はまだいないようです。私にとっては、狙い目かもしれません。

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