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【HOTOKE's The】感動

 私の叔父は劇画エロ漫画作家だったのだが、昔祖父から勘当同然に家を出たらしい。それでも実家の本棚に叔父の漫画が1冊だけ並んでいた。叔父が送ったのか祖母が買ったのか、父もしくは叔母が買ったのかは分からない。私が生まれた頃にはもう描くのをやめていたようだが、2000年に入ってからもたまにこのように評価してくださる方もいて、身内としては嬉しさがある。


以前マッチングアプリをザッピング(と言っていいのか)していた時にまさかの叔父の漫画の写真を使用している人がいた。こういう場所で叔父の断片を発見できるとは、、と感慨深かった。と、言うと叔父が鬼籍に入ったような物言いだが、彼はまだどこかで生きている(叔父が死んだら手続きなどは1番近くに住んでいるであろう私が出向かなければいけないため)

最後に会ったのは祖父の葬式だった。コミックマーケットなるものを計画していると、当時編集部の人が語っていたな、と笑いながら教えてくれた。今でも、細々とでも、絵を描いていてくれたら嬉しかったなと思いながら斎場のロビーで叔父の昔話を聞いていた。

同行者:ムラマスカツユキ

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