なぜあの人は遠くに見えるのか?
深夜にゴミを地区の集積所に持って行った。ふと空を見上げると、夜が澄んでいて星が遥か彼方に見えた。
「夏の星よりも高く見えるなぁ。」
と小学生みたいな気持ちになった。寒いからだろうか?それとも1人だからだろうか?ついつい気になったので星がなぜ高くなるか調べてみた。
つまり星は高くなっていない。空気の乾燥により太陽光が散らずに夜が澄んでいるように見えるだけだったんだ。
調べてすぐに、最近フィットネスジムで出会った男の子の話を思い出した。
「最近乾燥が酷くて火事が多いんですよ。地域によっては消防車が少ないので、他の地域に行かなきゃならなくなって大変なんですよ。」
彼は新人の消防士だ。大変そうだなと思った。空気が乾燥すると燃えやすくなる。小学生でも解るが、ほんとうの意味がよくわからなかったのでまた調べてみた。
燃えるというのは酸素と炭素が急速に結合して、二酸化炭素になるということらしい。逆に湿度が高いということは、水分を多く含んでいるということだから、燃えにくくなる。らしい。
ほうほう。乾燥していれば水分が少ないから燃えやすくなるのか。なるほど。
星はあなたもみたことがあるでしょう?それ(星)がいつもよりも綺麗に見える時は、乾燥しているから綺麗に見えているらしいです。
そんな時は火事に注意してくださいね。
時々、私もあなたも星のように輝いて見える人がいますよね。キラキラして見える人。遠く離れたところにいるように見える人。
それはインフルエンサーだったり、近くの先輩だったりするかもしれません。あなたにとって輝いて見える人達はどんな人でしょうか?思い浮かべてみましたか?
じゃあ、逆にキラキラ見えない人ってどんな人でしょうか?
例えばお金に執着する人を見て、キラキラしているように見えるでしょうか?仕事で6億円動かしていて、それをひけらかす社長。キラキラして見えませんよね?
でも、同じ6億円でも日本のすべての小学校に6億円使って、グローブを配布する大谷翔平さん。キラキラして見えますよね?6億円持っているのは同じなのになぜひけらかす社長は、キラキラして見えないのでしょう?
他にも知識をたくさん持っていて、上から目線で「俺って知識人でしょ?」ってところが見える人。その知識を得るために沢山の本や勉強をしたはずです。でもなぜかキラキラして見えませんよね。
知識をたくさん持っているのに、もっと知りたい!いろんな知識をもっと知りたい!と勉強している人。キラキラして見えますよね?
持っているものは同じはずなのに、なぜキラキラと見える人と見えない人がいるのでしょうか?
それは秋の夜空の星と同じなのかもしれません。
その人たち(キラキラしている人)は《渇いている》からキラキラして見えるのでは?と思うのです。
渇いている人って聞くと、なんだか欲深い人みたいな気持ちになりますよね。渇き。渇望なんて言葉もありますよね。喉が渇きすぎて水を欲しがるかのように欲して求めること、という意味です。
しかしながら、私やあなたの渇きはキラキラを生んだりしていません。なぜでしょう?その渇きは湿度が高すぎるのです。渇きのよだれをダラダラと流しているのです。
あんな風になりたい。あの人と同じことをしているはずなのに、なぜ自分はあの人のようになれないのか?そう考えながらよだれを垂れ流しているのです。
お金が欲しい。人気が欲しい。あの人のような仕事がしたい。羨望の眼差しでよだれを垂れ流し見ているのです。渇いているのによだれが口から溢れて止まりません。
そのよだれは愚痴です。「あの人と同じことをしてるのに。顔がいいだけじゃないか。」「あいつより先にこれは考えていた。でも動くのが少し遅れたからあいつに取られた。」「あいつは会社の社長の息子だから」
愚痴はよだれと同じです。口から出さなければ汚くないが、口から溢れ出したらそれは汚いものになります。
愚痴というよだれは私やあなたの湿度を高めます。湿度を高めて光を浴びているはずなのに、その光を乱反射させてしまいキラキラ輝けないのです。星と同じです。
ほんとうは1人1人にスポットライトは当たるはずなのにもかかわらず、自分で口からよだれを溢れさせては光を遮るのです。
そして乾燥していれば燃えやすくなります。酸素と炭素が結合しやすくなるからです。それは人も同じことです。乾燥していれば、渇きさえしていれば燃えやすくなります。
キラキラしている人たちは渇き、乾燥しています。だからこそあんなにも燃えられるのです。私たちが燃えないような燃焼温度でも簡単に燃えられるのです。
私やあなたは、口からよだれを溢れさせては燃えるはずの火種を消します。心の炎を消してしまいます。
キラキラしている人はみんな渇いています。まだ足りない。まだ足りない。と。
周りから見れば沢山持っているように見えますが、その人にとってはまだ足りないのです。そして私たちの羨望の眼差しの光により輝いて見えます。澄んでいるので遠くに見えます。
秋の夜空の星は遠くに見えます。しかしほんとうは遠くないのです。同じ高さにいるのに渇きのよだれによって、空の透明度を下げてしまっているのです。
私もあなたも口を閉じてよだれを拭いてみましょう。それだけで渇けます。渇けば乾燥します。そうすれば今までとは違う、低い燃焼温度で燃え上がるはずです。
秋になりました。夜は澄んでいます。星は遠くに輝いています。
でもほんとうは遠く見えるだけです。乾燥して夜が澄んでいるからキラキラ輝いて遠くに見えるのです。
あなたがキラキラ輝くのはいつですか?一緒に輝きたいものですね。
秋の澄んだ夜の星のように。
一緒にゴミ捨て行きませんか?愚痴という名の。
それでは、また、次回。
あどりでした。
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