人生後半に上がる無慈悲なレート
信頼とはお金である。
そんなことを言われると
「お金で信頼など決まらない。」とありきたりな回答が浮かびます。
あなたもそうではないでしょうか?
しかし、実際問題お金を持っているということは、信頼に値する人間とイコールの関係になります。
銀行員ならよくおわかりでしょう。お金を持っているということは貸す側にとっては返せる期待値が高いのです。つまり信用できる人間なのです。
お金で動く人間はまたお金で移動する。よく聞く言葉ではありますが本当にお金だけで動いているのでしょうか?
お金が発生するということはイコール信頼されているということ。それはみんなうっすらとわかっているからこそお金に固執するのではないでしょうか?
2000円のラーメンと600円のラーメン。そこには期待値に遥かなる差があります。2000円のラーメンは不味いとラーメン屋の店主を張り倒したくなりますが、600円のラーメンが不味いと「まぁそんなもんかな。」って思いますよね。
それは人材に対してもそうです。年収800万の人に期待する働きと年収300万の人に期待する働きには差がなくてはいけません。
しかし、経営者や私たちはそこには差をつけたがりません。なぜなら人道的にそこに《まずさ》を感じるからです。言語化しないまでもあなたも感じていらっしゃるのではないでしょうか?
天は人の上に人を造らず。福沢諭吉の言葉です。
人はみんな平等である。そう捉えられているかもしれませんが、学問のすゝめを読まれた方ならもうおわかりでしょう。
それは学びです。人は平等ですが、貧富の差を産むのは学問、つまり学び。だからこそタイトルは学問のすゝめになったのです。
人間の能力に大差はない、これは事実でしょう。しかし発揮する能力は全然違う。
これは揺るぎない事実であり、注視するべき事象です。それを理解している。しかし言語化してはならない。
なので《できる人材》にはお金をだす。
だからこそ「人はお金で動く」。
つまり信用を可視化するものがお金なのです。
成功する人としない人。
例えば、成功しない人は何もかけるものがない。もしくは何もかけていないから成功しないのです。
例えば仕事であるならば時間とお金、それらが掛け金になります。
仕事の時間を、みんなが8時間働いているなら俺は16時間働こうという人は掛け金が倍になっているのでそれにかなう人はなかなかいません。
残業代とは本来ならそのように支払うべきものなのです。つまりコストではなく原資。
そしてお金は、例えば自己研鑽、自発的な勉強、読書に使うお金です。
それら以外に、人とのつながりを作るために使ったお金それらも掛け金としてベットされていきます。
はっきりいって上司というのは、この人がどれだけ仕事ができるか?よりもどれだけ覚悟があるかというところを見ています。
逆説的にその部分で部下を見ていない経営者、上司は無能な目利きということです。
経歴に騙されたりするタイプの方々ですね。
例えばですが、何も言わずに勝手に自分で自分の仕事を家に持ち帰るような若者を上司は見捨てるでしょうか?
例えば自主的に持って帰る人と持って帰らない人がいたとします。
その両者ともが失敗したとしてもう一度チャンスを与えられるのはどちらでしょうか?
もちろん前者の方ですよね。なぜならば、
その人には覚悟があるからです。
覚悟があるとなぜ上司は認めるのか?
それはトラブルが起こった時の対象が可能だからです。
責任感があるためトラブル対応を自分で行うことができる、取り返しのつかない段階を見極めることができる。
上司にすぐに泣きついたり、責任を放棄したりしないのですから当然でしょう。
覚悟がない人の多くは責任感がないのです。
責任感がない人に対して上司ができることというのは、小さなタスクを下ろすそれだけ。
チャンスのような大きい仕事は確実に回ってきません。
仕事は上から下に流れます。なぜならば会社の仕事は切り分けないと進まないからです。
その小さく切り分けられた仕事のうちの本当に最後の小さな仕事というのしか回ってこないのです。
チャンスのような仕事は回ってきません。
なぜならばその人は覚悟を上司に示していないからです。
自社株購入なんかもこれにあたりますよね。
自分の大切な働いた対価というものを自社株に投資する。それは自分の会社をこれから大きくしてやるんだという覚悟がみえます。
だから自社株買いをする人は昇進するのが早くなるのです。
つまりどんな中小企業だろうが、大企業だろうが、上司が見ているのはあなたの覚悟。
夫婦でもそうではないでしょうか?
例えば嫁、旦那が困っている時にすぐさま何もかもを捨てて助けてくれるはずだ。
そういう覚悟が相手に見えるから信頼が生まれるのではないでしょうか?
覚悟というのは掛け金のことです。そして覚悟=掛け金は信頼。
つまり人から信頼されたければ自分は何かをかけなければいけないのです。
それが仕事ができる人とできない人のスタンスの差につながっています。
そしてチャンスが回ってこない人と回ってくる人の差でもあります。
もしもあなたがチャンスが回ってこない側だったら?
それはなにもかけていないからなのでしょう。直ちに何かをかけるべきです。
時間なのか?お金なのか?
年が行けば行くほどお金をかけなくてはならなくなります。なぜなら原資である時間がどんどん減っているからです。
若者の10年は捻出可能ですが、歳をとってからの10年は捻出不可能です。それはあなたもお分かりのはずでしょう。
だからこそ歳を取れば取るほどお金が必要になってきます。
具体的に言えばMBAの習得やスクールの受講などです。これらにはお金が発生します。
しかもその上にこれらの選択肢は、24時間のうちの何時間かを勉強に当てる必要もあります。それらの時間を捻出するのはお金。
家事代行や子供を預けるベビーシッターのサービス等にお金を払わなければなりません。
つまり歳を取れば取るほど不利になってくるのです。
賭け事でもこの図式になりますよね。
まず1000円の所持金で20%で勝負するとします。最初に勝った人は1200円ですが負けた人は800円です。つまり負けた側は次の勝負では200円出そうとすれば25%の掛け金になり、勝った側は16%ですむのです。
これが格差の縮図であり、最初(若いうち)に出さなかった掛け金はどんどん割り増しになっていきます。
今ならまだ間に合います。しかし掛け金はどんどん増えていきますよ?
1日毎に。
まだ勝負は決まっていません。レートは上がっていくがまだまだこれからです。
あなたの時間をベットしていきましょう。それともこれを甘んじて受け入れますか?
まさかnoteを読んでいるような勉強熱心なあなたがそんなことをするはずがありませんよね?
期待しています。
それでは、また、次回。
あどりでした。
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