やる気がないからだ!って叫ぶ無能
あなたはやる気がある人ですか?
やる気ってなんなんですかね?「君にはやる気が感じられない!」なんて言われたことがない人っているのかな?
会社の上司、または役職の人と話していると実に多いのが、「もっとやる気を出してくれたら簡単にまわるのになぁ。」って意見です。
もしちいかわだったら「ワッワッ、ほんとーにいるんだぁ。まったく考えない人ってぇ」となることでしょう。
やる気に頼ることの弊害は、
1】日々変動する。
2】みんな一緒じゃない。
です。
1】日々変動する。ですが、毎日同じやる気の人ってちょっとおかしいですよね?
今日は大事な仕事なんだけど、なんかやる気出ないなーって時もあると思うんです。というかそれが普通です。
上司だってそうです。子供が病気で心配。奥さんor旦那さんと喧嘩した。両親に認知症がetc…
列挙すればきりがないほどに、やる気を削いでくるアクシデントはつきものです。
なのに「やる気をだせー!」って一言で変動させようとする。ちょっと考えればわかりますがまず無理。
そしてその、やる気なんてものに頼らなければ回らない仕組みをまず、おかしいって考えないと本当の問題に気づくことは一生ありません。
そんな変動するものに頼ることがリスクなのです。
2】みんな一緒じゃない。ですが、みーんなのやる気ポイントってバラバラなんですよ。
お客さんの笑顔が見たいから頑張る!とか、職場の可愛い(カッコいい)同僚によく見られたい!とか、お金のためなどなど色々です。
みんなが画一的に「カイシャガ、モトメテイルコトヲリカイシテ、コウドウシマス」ではないんです。(すごく当たり前なんですけど)
ましてや仕事にはやる気ない人もいます。
それはいけないことでしょうか?
今日は仕事終わったら釣りに行くぞ!や、終わったらバンドの練習がんばるぞ!これもやる気ですよね?
人間やる気の総量って決まってると思います。仕事に100を注げている人は家に帰ってやる気を出すことはできるでしょうか?たぶん普通の人は無理。疲れて死んじゃいます。
つまり、人それぞれやる気が生まれるポイントは違うのです。仕事にやる気が向く人、仕事以外にしかやる気が向かわない人もいるのです。
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やる気の弊害はそれだけではありません。先ほど説明したのは会社がやる気に頼った場合の弊害です。
個人としても弊害があります。
それは。《当たり前の基準を上げてしまう》ことです。
例えば退職者がでて仕事が回らないので(1人で)必死になって(サービス残業等で)対応する。
すると管理職、経営者は「あっ、別に1人は余剰だったんだ!人件費削減できてラッキー」と思います。
その人、その人の次に入るひとも、未来永劫同じ仕事(ハードワーク)を給与が変わらないままずーっと続けなくてはならなくなります。
負担度は上がるわ、給与は上がらないわ(実は下がってる)最悪です。誰も幸せになりません。
その上もしかしたら心的負担で過労死もあり得ます。これがやる気の弊害個人編です。
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やる気に頼ることは危険であると気付いたと思います。会社組織、個人両者ともです。
ではどのように制度設計すればこのような事態を避けることができるでしょうか?
それは《やる気》という曖昧なものを定義するです。
定義していないものは存在しません。
これは日本にイノベーションが起きない理由にもつながります。
イノベーションの定義が曖昧すぎるのです。
イノベーションはinnovationで日本語に直す時カタカナになっています。カタカナになっているものは日本語で定義できていないということです。
ベースボールを再定義して野球。テーブルテニス(発祥イギリスだっけ?)を卓球。うまくいってるものはうまく訳してますよね。
「初めに言葉があった」ではないですがうまく言語化できるものは《できるもの》です。定義が曖昧ではないので当たり前ですが。
定義が曖昧なものは人間誰しもできません。
例えるなら向かう先のわからない旅です。目標がないんだから当然どの交通手段を使うか?どの方角に行けばいいのか?さっぱりわからないですよね?
つまり会社(人を雇う側)はやる気=〇〇です!って定義しないといけません。
工場ならば、普段より20個多く作ってくれたらそれをやる気とみなし給与を多く払います!みたいな。
サービス業なら5時からは忙しい時間なので入ってくれる人はやる気があるとみなして普段の1.25倍払います!とか。
ホワイトカラーなら有休で休む人もしくは育休中の人がいる部署は1.25倍払います!だって1人いないから忙しいよね!みたいな
そんな制度があればやる気の弊害は避けられます。だって曖昧じゃないから。
そんなことしたら会社が潰れちゃう?それはプライシングがおかしいのではないでしょうか?つまりあなたのやる気が足りないんじゃない?ってことです。
社長や経営者サイドのやる気の定義は無理です。というかそんなものやる気あって当たり前でしょ。
そもそも会社を経営している人は《会社=僕の考えた最高の遊び》くらいに考えた方がいいです。
子供の頃あなたが考えたオリジナル遊びに何人付き合ってくれました?数人でしょ?
会社はオリジナル遊びと同じなんですよ。なのに「なんでこんなにやる気ないやつばっかりなんだ!」なんて嘆いていては無駄です。
やる気ポイントはみんな一緒じゃないんだから。
じゃあ、あなたのやる気の定義は?それは自分の頭で考えることです。だってみんな違うんだから。
定義を曖昧にしたままだと、どこに行けばいいか答えは出ませんよ。
人生は《自分の考えた最高の遊び》なんだから。
それでは。
また、次回。
あどりでした。
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