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Azure(クラウド)初学者に教える勉強法


導入

皆さん、こんにちは!
今回は、これから Azure などのクラウドを勉強していく人向けに、私の経験談を踏まえて、勉強法や勉強をする上での思考法について記載したいと思います。

筆者(もりっち)の経験談

私は前職、日本マイクロソフトの ベンダー会社にて Azure サポートエンジニアのエンジニアとして業務を行っておりました。

主な業務内容としては、普段 Azure サービスを導入している法人のお客様がプロジェクトを遂行していく中で発生した Azure に関する疑問点やエラー、または仕様のお問い合わせを日本マイクロソフトに起票して、そのお問い合わせを対応する。というものでした。

かなり Azure の深いところまで扱う業務だったため、とてもいい経験にはなったのですが、Azure に関する知識の無い未経験の状態ではかなりキツイ業務ではありました。

そのため、私の他に未経験で入社した方は、とにかく何もわからないまま何とかその日暮らしのように、業務時間の9時間を耐え抜く。みたいな感じになっていました。

普段の業務内で Azure に関する勉強をしながら、仕事ができればまだよかったのかもしれないですが、そんな時間もなくお客様からのメール確認、メールの返信、お問い合わせに対するメールの作成と雑務がとても多く、まるでメール作成Botかのように業務を遂行する日々でした。

1人のエンジニアあたり、25件のお問い合わせ抱えていたりととにかく毎日バタバタ💦
勉強したい!と向上心がある若者も日々の業務をこなしていく中で、その気持ちを失った者は多くいました。
中には、精神的に耐えられずやめてしまう方もいました。

前提として、会社組織として終わっている感じはありましたが、それは言い訳にしかならず知識や技術を持っている人はしっかりと自分のタスクを回せていました。

このような業務を通して、私は Azure (クラウド) サービスについて効率よく学ぶ方法を発見したので、これから Azure (クラウド) サービスを学習していく方に向けて、その方法を共有したいと思います。

Azure(クラウド)サービスの学習で大切なこと

Azure サービスに関しては、Microsoft 公式が出しているドキュメントが存在します。
しかしながら、日本語が少しおかしかったり文章量が多かったりと、とにかく初学者には理解するのが難しい内容となっています。

まず、前提として、、、
Azure を含むクラウドサービスをテキストベース(文字)で理解するのは、とても難しいことです!

なぜかというと、理由はさまざまですが、クラウドサービスは実際に目に見えない箇所がとても多いからです。
説明してもピンとこない方もいると思うので、今から同じ内容を文字だけの説明と、図を使った説明、2つの方法で説明をしていきます。

文字だけの説明

Azure の料金支払いに使用されるAzureサブスクリプションとは、Azureの利用料金の支払いなどにおいて、他と区別するために使用される単位のことです。
Azureではサービスを利用するにあたってサブスクリプションの指定が必須であり、基本的にサービスの利用料金はサービス利用時に指定されたサブスクリプションに集約され、サブスクリプションごとに合算して請求されるので注意が必要です。
Azure で発生する料金の主な例としては、リソースグループ内に作成されたリソースを作成および使用することで料金が発生します。
また、リソースの一種であるストレージアカウントについては、データを保存量と保存期間によって料金がことなってきます。

テナント内に存在するサブスクリプションは管理グループというグループ内に集約することができます。
管理グループはサブスクリプションのコンテナーとしての役割を担っています。

上記で説明した内容を要約すると、Azureでは「管理グループ」「サブスクリプション」「リソースグループ」「リソース」の4段階の階層構造でリソースを管理しています。
上位のノードに対して設定したポリシー(利用可能なサービスなど)は下位のノードへ継承されるのが特徴です。

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いかがでしょうか?
テキストベースでAzureの概要を説明しましたが、ざっくり理解できたでしょうか?
仮に就職したばかりの職場でこの言葉を言われて、「どう?Azureについて少しは理解できた?」など言われてもわかるか!ボケ!って内心では思ってしまいます。

ですが、この内容もイメージとなる図を用いることで、すべて理解はできませんがこういう構成になってるのか!くらいはわかるかと思います。

もし、私の後輩が上のような説明を上司からされていたら、以下のように噛み砕いて教えてあげたいと思います。

イメージとなる図を用いた説明

説明部分に関しては、さっき上記に記載した内容のままで行きましょう。
補足として図をもちいて説明をしていきます。

まず、さきほどの説明内容を図で表すと、以下のような構成になります。

先ほどの説明を図式したもの

さらにもっとわかりやすく図式で表すと以下のようになります。

さらにわかりやすい図式

このように「管理グループ」という大枠の中に「サブスクリプション」が入っております。(管理グループの中にサブスクリプションは複数入れることができます。)
その「サブスクリプション」の中に「リソースグループ」がいくつか入っております。
またまた、その「リソースグループ」の中に「リソース」が入っております。

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リソースに関しては、Azure内で使用される仮想マシンやストレージアカウント、仮想ネットワークなどを指しますが、現役でAzureを使っているエンジニアでも全種類のリソースを知っている人はいないので安心してください。
メインとなる、仮想マシンストレージアカウント仮想ネットワークなどを覚えていけば、職場でも話についていくことができます。
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また、Azure 内では操作できる権限の範囲を決めたりと色々なルールを自ら作成することができます。(これはまた別途お勉強が必要です。)
Azureには、このように決めたルールを上から下へ継承する特徴があります。

例えば、あるユーザーにサブスクリプションに対して何でもできる権限「所有者」権限を割り当てた場合、そのサブスクリプションの中に含まれるリソースグループリソースにも同様に何でもできる権限が付与されることになります。

しかしながら、リソースグループ1に対して何でもできる権限「所有者」権限を割り当てた場合、その中に含まれるリソース1,2,3に対しては何でもできる権限が割り当たりますが、上の階層に存在するサブスクリプションや他のリソースグループ2やその中に含まれるリソース4,5,6に対しては操作する権限がないため、サブスクリプションリソースグループ2の設定などは変更できません。

このように、下の階層には同じ権限が継承されますが、上の階層に権限が継承されることがないのも特徴です。

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どうでしょうか?イメージとなる図を使いながら説明するとなんとなく概要が掴みやすいと思います。
私の前職の職場では、紙やペンの持ち込みも禁止でこのようなイメージを伝えるにも、WordやPowerPointなど使っての説明になってしまうため、中々時間がかかり学習の悪い職場でした。

そのため、各エンジニアの成長速度は他の企業よりも明らかに遅く、成長スピードの遅い会社でした。

この記事を読んでいるみなさんには、少しでも早く Azure (クラウド) サービスの概要の掴み方を知っていただき、いち早くAzureの楽しさに気づいてほしいと願っています。

まとめ

今回は、私の経験談を踏まえてながら Azure (クラウド) サービスの効率のよい勉強法について解説してきました。

結論をまとめると、、、

クラウドサービスは文字ではなく、イメージ図で理解しろ!

です。
いかに自分の頭の中でイメージ図を作成できるかが、Azureを含むクラウドサービスを理解する上で大切なことだと考えています。

Azure のどのサービスの勉強をするときでも、まずはイメージでとらえて全体的な構成を頭の中で思い浮かべる。これが基本となってくるので、テキストベースではなく図で理解すると学習効率も上がってくると思うので、ぜひ参考にしてみてください!

こんな感じで、普段Azureエンジニアとして働いていて気づいたことをブログとして残しておりますので、よければフォローお願いします!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また次回のブログでお会いしましょう~

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