【マインドマップの限界とQ&Qの活用法】
こんにちは。Q&Qのあどにゃーと申します。
今回はマインドマップのメリット・デメリットについて説明したいと思います。ブレストなどで使いますが、あの使い方はマインドマップに向いてないと思います。
マインドマップとは
マインドマップは思考のグラフ表現方法の1つです。Wikipediaによると詳細は下記になります。
マインドマップ(mind map)とは、トニー・ブザンが提唱する、思考の表現方法。頭の中で考えていることを脳内に近い形に描き出すことで、記憶の整理や発想をしやすくするもの。描き方は、表現したい概念の中心となるキーワードやイメージを中央に置き、そこから放射状にキーワードやイメージを広げつなげていく。
有名な実用例では、ドラゴン桜で歴史を覚えるのに使われていました。また、韓国や中国では言語・単語を覚える義務教育で一部取り入れられており、学習法としてはある程度の地位を確立していると言えます。Free ToolとしてはXMindやFreeMindが有名です。
マインドマップのメリット
マインドマップのメリットは3つあります。
簡潔にピックアップできる
文章で書かないで、関連するキーワードをピックアップするので簡潔な表現になり短時間で構造化することができます。
前後の関連性が明確
マインドマップはツリー構造をしており、親→子→孫の構造が明確になり、関連性を把握することが簡単です。
全体を俯瞰できる
文章で読むと10分かかる全体構造でもマインドマップで見るサクッと大枠を把握することができます。
まとめ
・簡潔にピックアップできる
・前後の関係性が明確
・全体を俯瞰できる
マインドマップのデメリット
マインドマップのデメリットは3つあげます。メリットの裏側がデメリットになっています。
主張や価値観を共有しづらい
キーワードをピックアップしてサクッと描けるマインドマップですが、詳細な文章がないので主張や価値観は不明瞭になりがちです。全体感を見るのには便利ですが、「てにをは」のない記号化されたマップからは主張を読み解くことはできません。
内容が収束しづらい
マインドマップはツリー構造です。ツリー構造は親枝から子枝へ分岐していく構造です。つまり分岐はありますが、収束という概念はありません。意思決定者が意識して実施しない限り、複数人でフラットにブレストをすると発散してとっ散らかります。皆さんも経験があるのではないでしょうか。
問いの質が上がらない
思考本のバイブル”イシューからはじめよ”でも『問いの質を上げることが、答えの質を決める』と言ってます。
しかし、マインドマップはツールの性質上、キーワード化して単語で記述します。この際、問いを深く考えずに、連想した答えのキーワードをポンポンだしていく方式になるので、問いが浅くなり、結果的にキーワード化された答えも浅く、全体が広く浅いものになってしまいます。
まとめ
・主張や価値観を共有しづらい
・内容が収束しづらい
・問いの質が上がらない
マインドマップのまとめ
マインドマップが得意なこと、苦手なことは下記になります。
■得意
・簡潔にピックアップできる
・前後の関係性が明確
・全体を俯瞰できる
■苦手
・主張や価値観を共有しづらい
・内容が収束しづらい
・問いの質が上がらない
ここからわかるように、マインドマップは既存の物を羅列する歴史・単語・問題解析といった既知の事実を記憶したり俯瞰して整理することには非常に強力なツールといえます。
一方で、自身の感性や価値観から新しいものを考えるアイデア検討・作文・価値創造ような創造性やアイデア検討にはあまり向いていないツールと言えます。
マインドマップを上手く使えないと思っていた方は事実の整理や記憶に一度使ってみてください。
アイデア検討に求められる要件
マインドマップは新しいモノの創造やアイデアを検討するのに向かないといいましたが、これを上手くやる方法はあるのでしょうか。そのためには、3つの課題を解決する必要がありますね。
・主張や価値観を共有しづらい
・内容が収束しづらい
・問いの質が上がらない
Q&Qでは以下の手段で3つの課題を解決します。
マップの俯瞰性は保ちつつ主張や価値観を共有
マップの俯瞰性を損なわずに主張も共有するには、問いのワードのみマップ化して、詳細の文章はスレッド化する2UIが有効と考えています。マップ部分とスレッド文章部分の2UI構成です。
Google Mapでも地図情報はマップ表示、指定した位置の詳細情報は文章で表示する2UI構成で俯瞰と詳細のバランスを保っています。
内容の収束
中核となる問いを立てた主催者自身がオーナシップを取ることで、自分ごととして収束させていく方式をとります。
問いの質を上げる
問いの質を上げるには、問いを意識させる必要があります。
問いと答えのブロックを分けることで、『問いを考える時間』、『答えを考える時間』がそれぞれ生まれ、問いと答えの質が相乗的に上がっていきます。
まとめ
既知の事実を整理するにはマインドマップが有効に働きます。一方で、アイデアの検討や新しいものの創造ではQ&Qが有効に働くと思います。ぜひ使ってみてください。
このnoteの記事の執筆においてもQ&Qで事前にプロットしてから掲載しています。文章をゼロから構成・創造するのは大変ですが、事前にQnQTreeでプロットしておくと非常にまとめやすいです。
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