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𝗔 𝗗 𝗟 𝗧 開始まで②試行錯誤


2022年4月にA D L T(アダルト)という極小規模のアパレルブランドをスタート。記録も兼ねてnoteを書いてみよう。



クロコの革を入手し、縁あってクロコでサンダルをオーダーした2021年夏。まだクロコは残っている、何を作ろう。

コンパクトなレザートレイをクロコで?
時計用のNATOストラップ的なのをクロコで?
いっそ細かく裂いてイントレみたいに編み込むか?
あーでもない、こーでもないと考えていたら秋になった。

そんな時に思い出したQUAI DE VALMYケドバルミー
某フランスメゾンのレザーウェアを手掛けるスペシャルなファクトリーが展開するスペシャルなレザーブランド。ディティールにクロコを使ったウェアやデニム。サンプル用に中古を探し回った。

良いヒントを貰った。
でも焦ってはいけない、
せっかくならわざわざクロコで作らない物を。
カジュアルなものにクロコの艶めかしさを。

イメージは固まった。
サンプル制作の依頼先を探してGoogle⇔電話のループ。
縫製工場やワッペン制作工房に数十社電話したが、
「レザーはやってません」「クロコ高いから、やりたくないなぁ…」
という回答が多い。

何も知らない素人に丁寧に説明してくれた。
レザーは縫えるがクロコは敬遠される、それが分かっただけでも有り難い。

そんな時、愛知の刺繍工房さんがサンプルを作成頂けるとのこと。
イメージが形になる。嬉しかった。

アメリカ生まれの某ブランドのボックスロゴをモチーフに。
フードパーカーにクロコダイルを刺繍で縫い付け…

言葉にすると2行で終わることが非常に難しい。
物づくりをする方々の大変さを感じた。

着想元のカラーに寄せて染色に挑んだりクロコにペイントしたり…
ペイントが乗るようにクロコをサンドペーパーで擦ったり…
試行錯誤を繰り返して形になった。

L:ブラウンのパーカーにペイントしたブルークロコ
R:ブラックのパーカーにペイントしたレッドクロコ

バエない写真…写真も苦手。学ぶか習おう。


人生で初めて自分のイメージが形になった2021年の冬。③につづく

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