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ボールは友達じゃない

漫画「キャプテン翼」での有名な言葉に「ボールは友達!」というのがあるけれど、うちのクラブでは「ボールは友達じゃない」と伝えている。

ボールは大切な道具ではあるけれど、友達ではない。

もっと大切な本当の友達が、ピッチ内にたくさんいるじゃないか、と。
さらに、戦う相手だって、その場を共有し、凌ぎを削る友達だ。

「友達の中で、友達とサッカーをする」ことが、サッカーの本質。

だから、ボールよりも味方を見ないといけないし、相手を見ないといけない。

ボールだけを見てしまい友達の動きや状態を見落としたり、友達よりもボールを優先してボールに縛られていたら、本末転倒だぜ、と。

ボールに触ることに縛られず、ボールから解放されて、友達の中で自分は今どの場所にいて、どういう状況で、だから次やるべきことは何なのか、を自分で見つけなきゃいけない。

さらに「友達」がどういう状況なのかを見極めて、それに対し最適な行動をとること。

だからこそ、ボールなんか見なくてもいつでも相手より先に触れる状態でいるために、いつでも味方に合わせて最良のパスを出せるために、うちではドリブル練習をやるんですけどね。
でもその目的は「友達の中で友達とサッカーをする」ことを頭と心で理解し、高次元で表現するため。

百歩譲って「ボールが友達」と思っていてもいい。でも
ボールなのか、本当の友達なのか … 自分の中で優先すべき友達はどっちなのか。

それを自分で考えて分別をつけられるようになることが、サッカーで大人になるということなのではないでしょうか。

そして、友達がたくさんいる「僕の、私のサッカークラブ」が、彼ら彼女らにとって心が安らぐ、そしてワクワクする「居場所」になってくれるようにしたいと思ってます。


※ この記事は、僕の別コラム Neutral football http://neutralfootball.hatenablog.com にて2018年10月に書いた記事を、noteに書き移したものです。最近note書けずにいたので、こうしてアリバイのように過去記事をnoteに載せています。。近日中に、ちゃんと新記事を書き始めようと思っています。

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