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青春と青春と青春

6月26日(土)
午前の練習を終え、あいみょんの弾き語りツアー『傷と悪魔と恋をした』を観に行くためだけに、河口湖まで車をかっ飛ばした。

約半年ぶりのあいみょんライブ。前回行ったのは、昨年12月のさいたまスーパーアリーナと横浜アリーナだった。

さいたまスーパーアリーナや横浜アリーナ、また武道館のような大会場でのライブがもはや当たり前になった彼女なのに、今回のツアーは「弾き語りOnly」ということで、そんなに規模が大きくない会場ばかりのツアー。

この日の会場「河口湖ステラシアター」は、調べてみたら収容人数3,000人くらい。こんなコンパクトな会場で「あいみょん」が観られるなんて。僕らファンにとって、贅沢すぎるプレゼントだ。

開場まで時間があるから、着いたらひと眠りするか周辺を散策するか⋯と思っていたのだけれど。
会場に着いて臨時駐車場に車を置いて外に出てみたら、なぜか思いっきり、あいみょんの声が聴こえてくる。

時間的にも、すぐに気づいた。「あ、これ今リハーサルしてる音だ」って。
急いでシアターに歩いて行ってみたら
隠れた名曲『青春と青春と青春』を歌っているあいみょんの声が、とてもクリアに聴こえてきた。

まだ開演前なのに、なんという贅沢。なんという、極上の時間。
僕以外にもたくさんのファンが、漏れてくるあいみょんの「臨時ライブ」の音に、嬉しそうな顔をして耳を傾けていた。

幸せな時間だった。

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この「河口湖ステラシアター」は屋外にある全天候型の劇場で、本当に素晴らしい造りと雰囲気。

古代ローマの劇場のよう。すり鉢状になっているからどこの席でも観やすくて、近く感じる。
日本武道館と並ぶ素敵なLIVE会場を見つけた気分。音響の良さは武道館を遥かに超えていた。

こんな素敵な会場で、そしてこんな近く(ステージまで20mくらい!)であいみょんを観られるなんて。
とても幸せな時間は、あっという間に始まり、あっという間に過ぎていった。

嬉しそうに楽しそうに、ギターと声だけで僕らに歌いかけ語りかけてくれたあいみょんは、いつも通りにカッコよくて可愛くて、ぶっ飛んでいて、やっぱり少しエロかった。

名曲「マリーゴールド」を、いきなりあの曲順で聴けるなんて。そして昔の懐かしい曲も、たくさん聴かせてくれた。

生で初めて聴く「愛を知るまでは」も、本当によかった、、
「コントがはじまる」最終回を観た後だけに、それはなおさら。

ギターだけの弾き語りだから、余計にあいみょんの力強くて繊細な声がリアルに聴こえてくる。
雰囲気よすぎるコンパクトな会場ということも相まって、梅田のストリートで弾き語っていた昔のあいみょんがそのままここにいるかのような、そんな錯覚にも陥るくらい。

それくらい、僕らはあいみょんの世界にあっさりと引き込まれた。惹き込まれた。あぁ、あいみょん本当に最高だ。もうそれしか言えない。

才能がそのまま憑依して関西弁を喋り倒してギターをかき鳴らす、稀有な存在のイカれた天才。歌手やアーティストというよりも、もはや表現者の域に達してる。

弾き語りというフランクな雰囲気ということもあって、この日はいつも以上にMCの時間、つまり「しゃべり」の時間が長かった。あんたは女版・松山千春か!というくらいに(もしくはさだまさし)w
それもまた、僕らにとってはすごく嬉しい。だって、彼女の素の部分に触れられるから。

関西弁で嬉しそうに明るく話す、そんな屈託のない彼女の魅力的なパーソナリティーにも、僕らは惚れている。
これ、リピーターが多い理由の一つでもあるんじゃないかな。

コロナ禍の中でのライブということで、観客はマスク必須、声を出してもいけないというルール。
なのでMCの時間でのあいみょんと僕ら観客のコミュニケーションは、彼女の声に対して観客は拍手で応える、という方式になる。

みょん氏「わたしのライブ、初めての人~?」
観客「パチパチ」(まばら)

みょん氏「あら?じゃぁ何回も来たことある人~?」
僕たち「パチパチパチパチ~!」(大拍手)

みょん氏「そうなん?緊張して損したぜ!」笑

てな感じで。そしてまた歌が始まると、空気が一変する。

声を出せないから、みんな、画用紙に思い思いのメッセージを書いて持ってきてた。それをあいみょんが見て、どんどん話を振ってくれたり。

みょん氏「え、それどうしても今聞きたい? つぶあん派か、こしあん派かって」
観客「笑」

みょん氏「わたし、そもそもあんこ嫌いやねん」
観客「笑笑笑」

みょん氏「付き合って!って?やーだよ!笑」

などなど。
話しかけられた人、羨ましいなぁ。次回、絶対俺も持っていこう!

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夏の始まり。歌もギターも、しゃべりも笑いも。
素敵な時間をくれたあいみょんに、また一段と惚れてしまった河口湖の夜。

ライブって、自分の好きなアーティストの「今」に立ち会える時間じゃないですか。
「今」というか、自分の好きなアーティストの「最新の姿」に。

これまで歩いてきた道のりがあり、その道のりの過程を、僕らファンも共有させてもらってきてる。
素敵な想いや感情をもらってきた、そんなアーティストの「最新の今」に立ち会えるから、ライブってとても素敵な時間に感じるのだと思う。

そんな、最新のあいみょんは
いつも通りのあいみょんで、いつも以上に、彼女は最高だった。

それだけで、僕らは嬉しかったのだ。

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ファン層がとても幅広いことで知られる彼女。今日も、僕みたいなおじさんやさらに年配のおじさんおばさん、若い男女、カップル、夫婦、姉妹、幼い子どもまで。

あいみょんがいつも必ずMCの時に聞くんですよね。
「誰と来たー?」って。「夫婦の人~」「姉妹の人~」「ひとりの人~」とかとか。

この日も特に感じたけれど、若い男女と同じくらいに、年配の方が本当に多い。
このファン層の広さも、彼女の大きな特徴の一つだと思う。

それはなぜなんだろう、とよく考えるのだけど
彼女の曲は「等身大」に溢れていて、それは男女問わず共感できたり、琴線に触れるものが多い。

だから
26歳の彼女が描く曲でも、過ぎていった後悔だらけの青春を思い出して昔の自分を投影したり、思い出したり、少し胸が痛くなったり、懐かしくなったり。
昔に味わった熱さや甘酸っぱさが蘇ってくる、そんな感覚になれるからなんじゃないだろうか。

あいみょんと同世代の若い人にも当然響くし、僕ら中年やもっと上の世代の人にも、彼女の曲は同じように響く。

青春はとうの昔に終わってしまったはずなのに、あいみょんの曲を聴くと、それが今でも続いてる気にもなってくる。
それは決して錯覚などではなく、いつだろうと、何歳になろうとも、あの青春は終わらないし今でも熱くなれるし青臭いまま。そんな自分を等身大で投影してくれるから、あいみょんの曲は幅広い年代に「共感」され、胸に響いてくる。

若い人にも、おじさんにも、おばさんにも。
会場の至るところで、そこにいるファンの数だけ、青春と、青春と、青春 があった。

それぞれの青春が、あいみょんの曲によって蘇る。だから、彼女のファン層は幅広い。僕はそう思う。

なくしてしまったはずの青春を、また探したい。
あいみょんは、そんな想いにもさせてくれるのだ。

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