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ジャンボジェットで眠りにつくか、小型セスナを自ら操縦するか

ジャンボジェット機に客として全てを委ねるのか、それとも、小型セスナを自ら操縦するのか。

結局、これからの人生はこの言葉に尽きるのではないかと、最近強く思ってる。
前回記事 の続きみたいな内容になってしまうけれど。

ジャンボジェット機の中で安心して眠っていたら

ジャンボジェット機に乗った客は、パイロットに操縦を任せ、キャビンアテンダントにお世話をしてもらいながら、安心して眠りにつく。
その時、操縦室では機長と副機長がジェット機のエンジントラブルに気づき、対応に追われている。CAたちにもその異変は伝えられている。

しかし、乗客にはまだ何も知らされないまま。何も知らずに機内食を食べる客、安心して熟睡している客。

そのうち操縦室ではスクランブル態勢となり、機体は大きく揺れ始め、さすがに乗客達も、緊急事態が起きていることをそこで初めて知ることになる。

全てを委ね、さっきまで安心して眠っていたのに。
「当機は5分後に墜落します」と言われ、パニックに陥っているうちに人生を終える。

誰かの傘の下で守られ、自分で意思決定もできない。そんな『ジャンボジェットに安心し切って乗っている乗客のような人生』では、異変に自分で気づけないし、自分で対応も処置もできない。

全ては機長やCAにその身を委ねたまま、自らの運命も自分で変えられず、自らの命も守れない。

経営破綻した山一證券の社員は、それを当日のニュースで初めて知ったという。それまでは何も知らず、会社は安泰だと思い込んでいる社員がほとんどだったとか。そして、その日になっていきなり、自分の会社が倒産することを知らされた。

大企業に就職すれば安心、安泰。そんな時代はとっくのとうに終わってる。自分の身は自分で守らなければいけないし、もう何もかも自分で決断しなければ、道は拓けない。そうでないと、逆に安心もできない。

小型セスナを自ら操縦しよう

ジャンボジェットに客として乗るのではなく、小型セスナを自ら操縦していれば。セスナの異変に自分でいち早く気づける。いち早くその異変に対応して、危機を回避できるかもしれない。終わりかけた自分の運命を取り戻し、命も守れるかもしれない。もちろん、失敗して命を落とすかもしれないけれども。

誰かに自分の身を全て委ねて、誰かの言うことだけを聞いて、自分で決断することを避け、安心したつもりになって、守ってくれるその人次第で人生が決まってしまう、左右されてしまうマインドのまま生きるのか。ジャンボジェットに乗るように。

何もそれは生き方レベルの話だけでもない。僕はサッカーコーチだけど、指導についての考え方とか信念とか理想とか、何がいいとか悪いとか、、そこに「自分」というものがなく、偉い人や影響力の強い人の言うことだけに左右されて影響されて、一体オマエの理想と信念はどこにあるんだよ、っていう指導者が、周りにはたくさんいる。身近にもいるから、なんとか気づいてほしいとは思っているんだけど。

でも残念ながらそういう性分の人は自分でそれに気づけないから、なかなか変われない。

一生そのままで、誰かの言うことに左右され、世間の風潮だけにしっぽを振り続けたままで、コーチ人生を終えるんだろうか。そのまま、子ども達に偽物の何かを伝え続けるのだろうか。それはメッキそのものだから、いつかはメリメリと剥がれてしまう。

それとも

自分の言葉で伝え、自らの人生は自ら切り拓いて、道も自分で決めて、何を守るのかも自分で決め、自分の運命は自分で手繰り寄せ、自分で責任を取っていける人生を歩むのか。
何が大事で、何を優先して、何があってもこれだけは捨てちゃいけない、というものを自分で守り続け、なおかつ、新しい自分へとアップデートを繰り返していけるのか。

ジャンボジェット機の中で眠りにつくか、自ら小型セスナを操縦するか

とは、そういう比喩だ。

これからの時代、このふたつのタイプで両極端に分かれ、振れると思う。
もちろん僕は、自ら小型セスナを操縦したい。失敗しても、それならば納得がいく。

・・・と

偉そうに書いてきましたが
感度の良い方ならば気づいたかもしれないけれど、ジャンボジェット機と小型セスナ〜の比喩は、僕が考えたものではありません。昨年亡くなった 瀧本哲史さん が、著書『 僕は君たちに武器を配りたい 』の中で、例として挙げていたフレーズなんです。

こんな比喩フレーズ、いつかは自分で編み出したいものだ。

終わりに

つまりこの僕も、こうして誰かの言葉を借りて、その傘の下で、偉そうにモノを言ってる。
まだまだ、その程度の人間でしかないのだった

圧倒的に修行が足りない。もっと感性を磨いて、知識を増やしたい。
自分だけの言葉を生み出し、本当に伝えられる自分の言葉を、もっともっと紡ぎ出したい。

次回は、サッカー(育成について)に特化した記事を書きますね。



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