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すごいアドリブ力!237「プロを創造するアドリブ力」

こんにちは、くらです。

アドリブ力とは、「咄嗟の判断・対応によって、自分を含め周りの人たちも幸せにする力」と定義します。

どんな人も、人生の中で培った、自分独自の力があります。

その力を周りの人とちょっとずつでも共有できれば、あなたの周りはどんどん明るくなり、お互いの力で更に明るく、そして楽しく場を育てていくことができます。

あなたの力に気づいていただくヒントとなるようなお話を紹介していきたいと思います。

あなたも私も、お互いにアドリブ力を磨いて、お互いの生きる場をどんどん明るく照らしていければと思います。

クイズ

昭和の大歌手、美空ひばりさんのお話。ひばりさんのレコーディングに参加したミュージシャンは、ひばりさんの録音のときはものすごく緊張したそうです。それは何故か。

それはひばりさんが「○○○○」だったから。

○に入る言葉はなんでしょうか?

[こたえ]同録一発

(『こころの遊歩道』小林正観(イースト・プレス)より引用 P108)

まえがき

「同録一発」とは、演奏、歌、を、同時に一回で録音してしまうこと。つまり、失敗できない、ということです。どれだけ大変なことなのか。

「ひたむきさ」がプロを作る

「美空ひばりのこんな話を聞いたことがあります。

『私は、レコーディングディレクターから”こう歌ってくれ”と言われたことについては、拒否したり、異議を唱えたことはない。そのディレクターがどんなに若く、歌の世界に未経験でも、要求されることは全てこなしたうえで、さらに上乗せして”こうしたら””ああしたら”と提案して、より良いものを作ってきた。

気がついたら”女王”と呼ばれていたけれども、要求されたことで”できない”とか”嫌だ”と断ったことはない。どうして”女王”と呼ばれるようになったのかはわからないが、少なくとも歌に関しては、私は否定的なわがままを言ったことはない』というものです。

私の友人にスタジオミュージシャン(レコード録音専門の楽器奏者)がいるのですが、彼に言わせると『美空ひばりのときはものすごく緊張』したのだそうです。それは、美空ひばりは『同録一発』だったから、でした。

『同録一発』の『同録』とは『同時録音』の略。『同録一発』とは、スタジオに楽器奏者を集め、一度に録音してしまうこと。現在の一般的録音方法はまずカラオケを作り、それを聞きながら(アイドル歌手などは)何十度も歌を入れて、いい部分をつなぎ合わせてトラックダウンする(一本にまとめる)のですが、『同録一発』は失敗ができないという点で、大変厳しい、真剣勝負の録音方法でした。

『美空ひばりはわがままで”女王”なのではなく、プロの歌手という点で、間違いなく”女王”だったのですよ』と、彼は言いました。

私が感心したのは『要求に応えなかったことはない』という言葉でした。全ての要求に100%応えたうえで初めて意見や主張を述べる、という生き方は素敵です。」

(前著より引用 P108-109)

あとがき

ビートルズも最初は同録一発だったのではないかと思いますが、段々と多重録音や、様々な録音手法を編み出して、素晴らしい音楽を創造しています。同録一発がいい悪いのではなく、そこに臨む姿勢がプロを感じさせる。

自分の仕事では、どんなことでもこなしてみせる、という気概を感じさせます。やってみたことのない内容でもチャレンジし、それを越えて、自分のものにしていく。

「我々の直面する重要な問題は、それを作ったときと同じ考えのレベルで解決することはできない」と、アインシュタインは言ったそうです。

どんなプロでも、自分のできる範囲内でしか実践していないと、それを越えるレベルには上がっていかない。自分を更に高めるには外からの刺激が必要である。これはどんな仕事にも言えること。

一見自分とは関係ない世界でも、経験してみると、全く考えもしなかった能力が磨かれている。どの世界のプロも、同じ道を通っていると感じます。

今回もお読みいただきありがとうございました。

今日の一言

「今日の一言:プロを創造するアドリブ力は、自分の考えつかない刺激に自分をさらすことで磨かれる」


今日の「みんなのフォトギャラリー」

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