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すごいアドリブ力!010「潜在意識のアドリブ力」

こんにちは、くらです。

(いつも「みんなのフォトギャラリー」からすてきな画像を拝借しております。今回は、T_GAIさんの画像です。ありがとうございます。)

人間の身体にはホメオスタシスという、恒常性を維持する働きがあります。身体が熱くなったら冷ますように汗をかく。風邪をひいたら熱を出して、ウイルスの働きを弱くし、白血球の働きを強める。血管が破れて血液が外へ出始めたら、つまり出血をしたら、血液凝固系という血を固める機能が働いて、出血を止める。体内の水分量が増えたら、尿、呼気、発汗などで水分を減らして一定に保つ。とても複雑なメカニズムで体内環境を一定に保っています。

これと同じように、潜在意識は自分を守るため、現状を維持しようとする。
カウンセラーの方が、ご自身の経験から仰っています。

「カウンセリングを受けに来る方で、私は何をやっても継続ができない、自分は意思が弱い、と悩んでいる方がいらっしゃいます。でも、これも決して意志が弱いからできないわけではないのです。ただただ、潜在意識が今を維持したいだけなのです。

(中略)

カウンセリングを進めていくと、クライアントが抵抗を示すようになることがあります。カウンセラー側から見ると、この人は本気で自分を変えようとしているのだろうか?と疑問を感じることがあります。

でも、そこでカウンセラーは、絶対にあきらめてはいけないのです。それは、変わろうとしている証拠だからです。抵抗を示すということは、潜在意識が今を維持しようと必死で頑張っているということです。

でも、なぜ潜在意識が必死で頑張るのか?答えは簡単です。このままいけば、自分が変わってしまう。そう感じているということなのです。だから、今を維持したい潜在意識が動き出すのです。

抵抗をしている=変わる直前ということです。そうとらえて、カウンセラーはあきらめてはなりません。

これは、けっこう厄介な潜在意識の特徴ではありますが、ここを乗り越えてしまえば、この特徴が今度は変わった自分を維持しようと働いてくれます。」
(『カウンセリングの技術』今泉智樹(同文館出版)より引用)

何かを始めるとき、続けようとするとき、自分の弱さを感じたら、それは、自分のホメオスタシスが働いている証拠。つまり、潜在意識の変化を嫌うアドリブが働いているということ。

ということは、自分の意思の弱さや継続できないことに悩んでいる自分に気づいたら、ホメオスタシスが働いている、と思って、変化を受け入れる一歩手前まで来ている、と自分を励ましましょう。

今回もお読みいただきありがとうございました。

「今日の一言:ホメオスタシスが働いているときはアドリブ力を発揮する機会」


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