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「科学的とはどういう意味か」を読んで。

・背景

私はいわゆる理系の学生です。

理系科目(主に、数学、化学、物理)を日常的に使ってます。

しかし、「科学的って研究のことかな?」って漠然とモヤモヤしていたので他の人の考えが知りたいなって思って読みました

また、研究を行う心掛け的なものを知れたらと思いました。

・感想

この本には2つのことが書いていたと感じた。

ひとつ目はタイトル通りの「科学について」、もうひとつは文系学生の科学嫌いについてだ。

>最初に科学について。

まず、「科学」という言葉は私の中で化学、物理、生物、地学のとりまとめの単語だと思っていた。

この本の筆者によれば、自分だけでなく他人も同じようにできることを科学と定義付けていた。

万人が「そうだね」と納得したものが科学なようだ。

私はこういった事実は実験によってのみ理解できると思っていたが、これは工学部が陥りやすいことなのだと書いてあった。

まさに私もその一人でした。笑

>次に科学嫌いに関して。

これは私も当てはまることですが、いわゆる理系科目というのは答えを覚えても仕方がない問題が多い

いわゆる文系科目(国語、英語、社会)は単語(英単語、地名、漢字、名称)を覚えることがそのまま答えになる。

しかし、理系科目は原理を理解して、それを使うことで初めて点数が取れるようになる。(よく分からない人が多いので、「これを覚えて数を入れれば答えがわかる!」というものが流行っているのだと思った。私もその一人で「なぜ?」とは思いつつも分からないので渋々公式を覚えることと原理を理解することに戦っていた。)

理系科目嫌いになる人は「なぜそのやり方なのか?」ということに対して考える機会や困っても教えてくれる人がいないことが理系嫌いを助長するのだと書いてあった。

誰しも、疑問に思ったことに対して、「なんで?」と聞いたことはあると思う。

しかし、「そんなこと考えないで覚えた方が楽」というのを言われたことがあるだろう。

私もそういうことがあったが、幸いに周りには「なぜ?」に対して教えてくれる人がいたりしたことが、苦手意識を持ちながらも完全に折れなかったと言えるのかなと思う。

私が現在通っている大学は第一志望の大学ではないが、第一志望の大学に行けたとしたら、周りの人はこの「なぜ?」に答えられる人がたくさんいて、自分がその大学に行けなかったのはそこに対してどれだけ真摯に取り組めたかの差ではないかと思っている。

この「なぜ?」を思うのは簡単だが、解決するのは難しいし、人生を生きていく上での永遠の課題だとも思っている

しかし、これを理解できると中々物事を忘れにくくなると思うし、色んなことに応用できるのではないか?

と勝手に思っている。笑

私なりの理系と文系の違いは数式に毛嫌いがあるのかどうか?と「なぜ?」と思ったことに対して分からないながらにも考え続けるひとではないか?と思った。

・最後に

この本は私のように「科学ってなんだ?」って思う人や、理系に毛嫌いのある人、理系の立場からの文系(逆も然り)が思っていることを知りたいという人にオススメの本です。




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