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予期不安の克服は、多分「やったら意外に大丈夫だった」の積み重ねしかない

ドカンと一発目のヤツが出始めたタイミングでいうと「大学1年生の入学式当日」なのですが、さかのぼればそれよりだいぶ前、中学生時代に頻発する腹痛と戦っている頃から「もしお腹が痛くなったらどうしよう…」という恐怖との戦いが始まりました。

大学時代の前半は"慣れない土地での慣れない一人暮らし"という要素も乗っかり、いわゆる「パニック障害」と言っても差し支えないくらいの状態になりました。元と言えば腹痛を恐れていただけなのに、それがいつしか「公共交通に乗るのが怖い」という認知にすり替わってしまったのです。

一番ひどい時期には1人で飛行機や新幹線どころか、各駅停車の電車に乗るのもかなり大変で、親や友人などたくさんの人に助けてもらいました。

こういった、未来に起こるかわからない不安な事象を過去の経験から想像して、恐れてしまう心理状態のことを「予期不安」と言ったりするそうです。

経験した立場からすると、確かにそうだなぁという気がします。言い得て妙。

この状態にひとたびなってしまうと、なかなか「もう一度チャレンジしてみる」という一歩を踏み出すことができず、チャレンジから遠ざかるほど「不安」が大きく、強力なものに見えてきてしまいます…。

僕もそのループがかなり回ってしまったとき(やはり大学1年のとき)は、夏休みに訪れた祖父母の家からなかなか帰ることができない、という状態になってしまいました。常に微熱も出ていたので、心身ともに相当参っていたのだと思います。

そんな状態にまでなった僕が、大学時代の後半には青春18きっぷで全国を回り。さらにその数年後には飛行機に乗りまくり、JALのサファイア会員に4年連続でなる……なんて、自分でも夢にも思いませんでした。笑

32歳になった今も相変わらず不調なタイミングはありますが、今のところ何とか克服できてきたのは「頑張れそうな時にちょっとやってみる」をして、「やってみたら意外と大丈夫だった」という"体験"を周りの力も借りながら積み重ねられたからだと思っています。

ここ最近も血糖値に関する不安もありますが、ずっと家にこもっていても仕方がないので、無理するべきでない時はもちろんセーブしつつ、可能な限り積極的に外に出ていきたいと思います。

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