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事業が伸びないときに、事業責任者が意識したいこと

「事業を伸ばしたい」

その一心で日々走り続けている事業責任者の方は多いと思います。
とは言っても、事業は簡単に伸ばせるものでもなく、
だからこそ、日々悩み、模索することも多いはずです。

そこで今回は、アディッシュで多くの失敗をしつつも、事業を伸ばすことに注力してきた私の経験も踏まえながら、特に壁にぶつかっているときに考えていることをお伝えしたいと思います。

事業の停滞は誰もがぶつかる壁

事業を立ち上げてから最初の1~2年は、なかなか思うように伸びないと思います。これは誰もがぶつかる壁ではないかなと。
私が立ち上げたインターネットモニタリング事業でも、伸び悩んだ時期がありました。今思えばその理由は明確で、顧客に十分な価値提供ができていなかったからでした。

事業が停滞している状態が続くと、当然ながらメンバーのモチベーションも下がります。「この事業をやる意味があるのか」という気持ちが強まっていくと同時に、自信がなくなり、日々の仕事が辛くなりやすいんですね。

けれど、ここで諦めてしまうのか、踏ん張れるのかが分かれ目になります。拡大するきっかけとなるタイミングは必ず訪れるので、そこまで自分たちのモチベーションを維持し続けられるかが試されるのだと思います。

停滞したときに意識したい3つのこと

停滞しているとき、事業を成功させる鍵を握るのは、やはり事業責任者で す。私自身が、そんな時に意識していることが3つあります。

1. 「事業を進められない理由」を探さない
2. 小さくても不格好でも「成果」にこだわる
3. 自分を・仲間を・サービスを信じる

1. 「事業を進められない理由」を探さない
上手くいかないときは、できないことを正当化したくなることがあります。
特に、何らかのビジネスフレームワークに沿って、「合理的に」「分析して」 ”うまくいかない理由” を考えてしまうのです。

ビジネスなので、うまくいかない理由は、いくらでも見つかるものです。
市場環境がどうだ、競合がどうだ、自分たちのスキルがどうだ、資金がどうだ等々。それを「合理的に」説明しだすと止まらない。

特に、なまじっかビジネスフレームワークを知っている人ほどそうなりやすい。
事業が停滞したときに、事業を進められない理由を探し始めたり、
特に「合理的に説明」しようとしないことが大事だと思います。

2. 小さくても不格好でも「成果」にこだわる
停滞は苦しいもの。モチベーションも下がりやすい。
そういうときは「成果」にこだわるとよいと思います。

「成果」は小さいものでもいい。
小さいものでも、成果が見えれば、一つ前進する。
一つ前進すれば、一つ自信が生まれる。
そうやって、前に進めていく。

そして、その成果を出すのに不格好でもいい。
キレイにまとめようとして成果が出ないくらいなら、
細かい点や見た目は二の次、どんな形でも成果にこだわる。

こういう前進が停滞を突破するきっかけになるハズです。

3. 自分を・仲間を・サービスを信じる
これ実は、私もウケウリなのですが、厳しいとき、私は
「自分を信じる、仲間を信じる、サービスを信じる」と声に出しています。

常に3つ全てを信じ続けることは、場合によっては難しいかもしれません。
でも、きっと、どれかひとつは信じられるものがあるはずです!

例えば、自分に自信がなくなっていたとしても、
「サービスのことは信じられる」
反対に、サービスは上手くいっていなくても、
「この仲間がいるなら改善できるはずだと確信できる」

このように、上手くいっていない現状があったとしても、
どれかひとつが、事業を推進させてくれる糧になるのです。

・・・といっても、もちろん、状況によっては事業をやめる判断をすることも必要です。
その判断をする際には、
現状のサービスが誰に価値提供できているかを改めて考えたいですね。

「実際に喜んでくれているクライアントやユーザーがいるか」
「そのサービスがないとやっていけないと思っている人がいるか」

を見て、それを踏まえた上でさらに進めていくのか、
ここで断念するのかを決めると良いように思います。

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伸びている事業リーダーの特徴

ちなみに、私がこれまで見てきた中で、伸びている事業のリーダーの特徴を考えてみると、「サービスか事業の進め方か、または何かに対する哲学や信念」があるように思います。
哲学というと大げさですが、要は、何か自分なりの視点や考え方がある。
それが自然に発露されている。
そういう人は事業を伸ばしているように思います。

私自身も、そうありたいなと思っています。
私は、事業や組織づくりに対する自分自身の考え方や、内省する時間を取るようにしています。
自分自身に「問い」を用意し、磨き、時間を置いたあとに自分で回答してみる。

そういったものをこっそり「語録」としてまとめていたのですが、たまに社内に共有してくれる社員がいたりして、支えられていることを実感する日々です。

事業が伸びれば、次の壁と明確な対策が見えてくる

~今、事業が伸び悩んでいると感じている事業リーダーの方へ~

壁を乗り越えて、事業が伸びた先に見える景色は、やはり違います。
次のフェーズにいけるかもしれないという期待と、ようやくここまで来たんだという達成感。

そして、さらに次の高い壁が明確に見えてきて、次に何をすれば良いかがクリアになっていく。
次の壁を超えるために日々挑戦していくことに、やりがいや楽しさを感じるはず。

今、事業が伸び悩んでいたとしても、その状況の中で、モチベーションを保ち、不格好でもいいから、成果にこだわり続ける。そして、「自分を信じる、仲間を信じる、サービスを信じる」。

これらを実行していくことで、少しずつ前に進んでいける、と私は信じています。


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