また会える。
わりと最近YouTubeにアップしたオリジナル曲「マタアウネ」について書こうと思う。
この歌は、弓子さんへ向けて書いた曲だ。
弓子さんとは、2014年にリリースしたアディナーダのアルバムジャケットのデザインをやってくれたひと。
親しい人たちの親しい人というつながりで出会って、私の歌をとても好きになってくれたひと。
アルバムを作ろうと思っているという話をしたときに自ら「ジャケットデザインをやらせて!!」と言ってくれて、すごく嬉しかった。
「なつみちゃんの歌、本当にすごくいいよ!」って心から言ってくれたことがとにかく純粋に嬉しかったし、そんなふうに言ってくれる人に協力してもらえるなんて願ったり叶ったりだった。
そのアルバムの制作途中に、弓子さんの病気が発覚した。
打ち合わせを重ねている経過途中の出来事で、とてもびっくりした。
仕事をセーブしながら治療を続けるなかでアディナーダのジャケット制作は続けてくれた。
入院中、お見舞いに行ったときに「なつみちゃんに会うとなんか癒されるなぁ」と言ってくれてうれしかったことを覚えている。
ちょっと辛口なところもあるひとだったけれど、なぜか私には優しかったように思う。なにかそうゆう縁があったのかなぁと思う。
アルバムを無事にリリースし、リリースライブを開催したときには弓子さんも観に来てくれた。きっと体調は良くなかったと思う。だけどアルバムの完成を一緒に喜んでくれた。
まだまだこれからたくさん話せると思っていた。
会えると思っていた。
だから、もう会えなくなったんだと思ったとき、とても悲しかった。
弓子さんを思い出すときいつも、
「なつみちゃんのうた、ほんとうにすごくいいよ」
と言ってくれたことを思い出す。
まっすぐに私を見て言ってくれたこと。
私のうたで涙してくれたこと。
それが私の力になる。
私は生きている限り歌っていくんだって強く思う。
ありがとうって思う。
思い出したときにはいつでも、弓子さんに届いているように思う。
きっと、この世の人それぞれに会いたくても会えない人がいると思う。
生きている同士でもなかなか会えないことも多々ある。
思えばいまのこのコロナ禍ではよりそうゆう場面が増えているかもしれない。
この歌は弓子さんを想って書いた。
だけど、聞いてくれた人のなかの会いたい人にも重なることがあればそれはうれしいことだ。
テレパシーみたいなものは存在すると私は思う。
目に見えない確かなものが、この世にはどれだけあるか知れない。
そして、今会えないひとにもいつかきっと、会うことはできるんじゃないかなと思う。会いたいと思えば。その心があれば。
きっと、いやぜったい、
また会えると思う。
みなさま、いつも様々なサポートをありがとうございます。 私はこれからも歌に絵にことばに、いろんな表現活動をしてまいります。応援よろしくお願いいたします。