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それでも私はあなたを信じられるか

大好きな映画があって、それを久々に観たりした。
人生につまづきかけるような時に手にしたり立ち返ったりするものはいつも決まっていて、それを何度もループするたびにやっぱり自分はいつまでも同じところにいるんだと再認識させられてしまう。

それはどんなストーリーかって、
東京で起こった未解決の殺人事件の、1年後。千葉・東京・沖縄それぞれの3拠点に前歴不詳の男が現れたことから巻き起こるそれぞれのおはなし。
それぞれが信じるべき人間を信じられなかった後悔や、自分自身に対する行き場のない強い怒りの回想のおはなし。

結果として、軒並みみんな信じるべき人を信じれなくて、唯一、相手を信じた人間がその人に裏切られてしまう。信じることなしに生きられないけれど、信じられないことも、信じて裏切られることも、どっちも悲劇だ。

自分の親しい人が大切な人が犯人、かもしれない。
と思った時、それでも私は、その人のことを信じることができるだろうか。

信じさせて、裏切った人
信じたかったのに、信じられなかった人
信じてたのに、裏切られた人
裏切られても、信じ続けた人
信じてたから、許せなかった人

私は、誰になれるだろうか。
それでも私は、その人のことを信じられるだろうか。
信じてから、許せなかったなんてことにもしなったら、そうなったら自分はどうするだろうか。

怒りには何種類かあると思ってる。
自分自身への怒り。
他人に向けられた怒り。
色々あるけれど怒りの根底にあるのって、悲しみだと思ってる。
怒りの感情の裏側にはいつも必ず別のものを孕んでいて、
怒ってるのは怒ってるんじゃなくて、悲しいんだよって何百回も口にしてきた。

人を信じること。
信じるとは、覚悟。自分が傷つく、覚悟を持つこと。

信じてたのに、許せなかったなんてことにもしなったら、
私は怒ってるんじゃなくて悲しかったのだと、
私は信じられないのではなくて悲しかったのだと、言える私とあなたで居たい。

あなたの個性はとても繊細で壊れやすい。
彼はこんなに嘘まみれの世の中で、それでも自分に嘘をつかずに生きている。

私はあなたの個性を守れるだろうか。

自分が傷つく覚悟をもって、今までの自分とは異なる勇気を持って、それでも私はあなたを信じられるだろうか。あなたを守れるだろうか。

私があなたにどれだけ救われたかということを、少しずつ、時間をかけて伝えていきたい。
私の言葉に嘘がないことを、少しずつ、時間をかけて、伝えていきたい。

自信を持ってほしい。

自信なんか、なくたっていい。

何があっても、私が信じている。



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