リアル‼︎ 発達障害者のお金事情 part.2‼︎
「発達障害」というワードが広く知られるようになりました。
ネットを検索すれば、いろいろな情報にも出会えます。
ですが、意外にも発達障害者の「お金事情」に関する情報は少ないのが現状です。
発達障害のお子さんを育てているお父さんやお母さん、発達障害者を支援している医療・福祉職の方、自身が発達障害であるという当事者の方にお聞きします。
上記のような疑問をお持ちになったことはありませんか?
前回有料記事で僕の収入を大公開しましたが、今回は上記の疑問にお答えするために、世に出回っている情報を整理してまとめつつ、発達障害当事者のサンプルとして僕のプライベートな情報も公開します。
(※収入や家計に関する部分は有料化させて頂きます)
それでは、早速いってみましょう!
※前回の記事はこちらです。
【リアル‼︎ 発達障害者のお金事情‼︎】
https://note.com/adhdot/n/nbdbd87184730
①発達障害者はどんな仕事についているのか?
これについては、ちょっと古いですが、厚生労働省が発表しているデータ(平成30年度 障害者雇用実態調査結果)がありました。
産業別では「卸売業・小売業」がダントツに多く、「サービス業」「医療・福祉」とつづいていますね。
僕は製造業が多いと思っていたので意外な結果でした。
お客さんや患者さんと向き合う最前線で就労していたのですね。
臨機応変さが求められるので逆に難しいのではないかと思ってしまいます。
職業別では「販売」が多いみたいですね。
それ以降につづいている職業は、定型作業が多くて、発達障害者にも向いていそうですが、「販売」の仕事は臨機応変さが要求されそうなので、当事者にはややハードルが高そうな気はします。
ちなみに、僕は作業療法士なので、3番目に多い「専門的・技術的職業」になりますね。
事業規模別では、大多数が100人未満の小規模な組織に就労しているようです。
なお、「精神障害」でも同じような傾向がみられ、その中にはいわゆる「大人の発達障害」も多いと考えられます。
これが「知的障害」になると、産業別では「製造業」が1位となり、職業別では「生産工程の職業」が最も多くなります。
ここまでは仕事内容をメインでみてきましたが、今度は就労している発達障害者の内訳をみてみましょう。
障害の等級でいうと約半数が「3級」ですね。
僕はこれをみて「2級」の多さにびっくりしました。
「障害が重くても頑張って就労されている方がいるんだな」というのが正直な感想です。
疾患別でいうと「自閉症」「アスペルガー症候群」がもっとも多いですね。
等級とあわせて考えると、「軽度のASD」の方が就労しているケースが多いのではないかと推察できます。
意外にも「ADHD」が少ないですね。
ASDの出現頻度の方が高いことを考えても、少ない数字といえます。
やはり、仕事をしていく上では、「注意欠陥」や「多動」の方が弊害が大きいのでしょうか。
同じ調査に、障害別の平均勤続年数も出ていますので、こちらもみてみましょう。
身体障害、知的障害に比べると圧倒的にみじかいですね…。
一方で、障害者職業センターの調査によると、就業後3ヶ月後の定着率はそれほど悪くないことが示されています。
就職してから最初の数ヶ月は、おそらく当時者の方々も死にものぐるいで努力をされているのでしょう。
それから徐々に働きづらさが露見して脱落していっていることがデータから読みとれます。
うまく職場に適応できて持ち味を発揮できると、もっとながく勤められそうなので、ちょっともったいない気もします。
②発達障害者はどれくらいのお給料をもらっているのか?
では、発達障害者はどのくらいの給料をもらっているのでしょうか?
先ほど参照したデータ(平成30年度 障害者雇用実態調査結果)をみてみると、1ヶ月の平均賃金が12万7千円となっています。
あくまで平均とはいえ、圧倒的に少ないですね。
とても自立して生活していけるレベルではありません。
一方、民間の発達障害者の就労に特化した企業(株式会社Kaien)の調査では、もう少し希望がもてる実態が示されています。
Kaienが2020年度に実施した調査では、アンケートに回答した利用者317人の平均年収は236万(額面)であったそうです。
月収にならすと20万弱ということで、都市部以外であればギリギリ生活していける
レベルといったところでしょうか。
さて、ここからは、僕の収入を公開していきます。
転職前の僕の年収は、以前のnoteに書いていますので、ご参照ください。
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