断ち切ろう!気づかずしてる悪い習慣
大リーガー松井秀喜を育てた星稜高校野球部の元監督・山下智茂氏の言葉に以下のようなものがあります。
『習慣』てめちゃくちゃ大事なんですよね。
人格を作り上げるのは、他ならぬ、習慣なんです。
身のまわりを見渡してみて下さい。
きちんとあいさつをする、整理整頓をする、約束を守る…。
人格ができあがっている人は、皆、いい習慣をもっているはずです。
その逆もしかりなんですよね。
犯罪とまではいかないまでも、「これくらいいっか」程度の小悪をくりかえしていると、少しずつ人格が破綻してしまうかも…。
今回は、ぼくたちが知らず知らずのうちにやりがちな「悪い習慣」を10個ご紹介します。
是非、一度ふりかえってみてください!
①過剰なご褒美
「今日は運動をがんばったから甘いものを」
「先月は節約をしたから今月は派手にパァーっと」
これ、意外とやってしまっている人多いと思います。
シンプルに考えるとだれでも理解できると思うのですが、がんばった分をプラスとして、ご褒美をマイナスとすると、過剰なご褒美を与えると、プラマイゼロひどい場合はマイナスになってしまうのです。
特に、ダイエット目的の運動と食事の関係でいうと、運動で消費したカロリーを上回るカロリーを”ご褒美”で摂取してしまうと、結局体重は増えてしまうことになるんです。
節約と浪費の関係でも同じです。
今月がんばってかなりの額を節約しても、その次の月で浪費してしまうと、結局がんばりはチャラになってしまうんです。
もし、過剰なご褒美が習慣になっている方がおられたら、気をつけた方がいいです。
がんばりが報われない、と嘆きつづけるハメになってしまうかもしれません。
せっかくのがんばりや努力は、いっそのこと「イベント」で終わらせずに「習慣」にしてしまいましょう。
②ダラダラスマホ
いまやほとんどの人がもっているスマートフォン。
機能も年々進化していて、もはや生活していく上で手ばなせないですよね。
スマートフォンを使うな、なんてことはいうつもりはありません。
僕自身も、発達障害の特性をカバーするために、スケジュール管理、健康管理、情報発信などにおいて、スマートフォンの機能を使いまくっています。
しかし、特に注意しないといけないのが、YouTubeやゲームなど、個人の趣味に合わせたコンテンツを提供してくれるアプリです。
目的をもって動画を視聴するならいいのですが、レコメンドされてくる自分好みの動画を延々とみつづけることは、大変危険です。
「みたいみたい」という欲求が満たされると、脳の快楽中枢は快感を覚えます。
残念なことに、他のほとんどの生物を同じように、人間も快楽を果てしなく追い求める習性をもっています。
だから、古来より、厳しい修行によって己の欲求充足を戒めようとする人々がたくさん出てくるわけです。
指先ひとつで手軽に欲求を満たすことを覚えてしまうと、人はなかなかそれをやめられなくなってしまいます。
それがだんだんと、歩きスマホや運転中のながらスマホにつながって、最悪の場合は自分や人の命をうばうことになりかねません。
便利な反面、すぐに悪い習慣をつくりあげてしまうのがスマートフォン。
上手につきあっていきましょう!
参考までに、スマホ依存に関する研究について載せておきます。
いかに多くの人がスマホ依存に陥っているかがわかります…。
③歩かない
歩ける距離なのについ車でいってしまったり、何気なく動く歩道をつかってしまったり、とにかく「歩くこと」を避けてしまいがちな現代人。
正確な数字は残っていませんが、江戸時代の日本人は、距離にして一日30〜40km歩いていたそうです。
一方現代人は、一日6000〜7000歩程度、距離にしてせいぜい5,6kmです。
昔の人は健脚だなぁ、と笑ってすませてはいけないと思います。
これからの時代は「人生100年時代」といわれています。
高齢になってからも、自分の足でいきたいところにいける体を維持するためには、日々の”歩かない習慣”を変えましょう。
休日の”まとめ歩き”は体への負担も大きいです。
ここは、ダイエット目的の運動と同じように考えて、”歩くこと”や”運動”を「イベント」で終わらせずに、「習慣」にしてしまいましょう。
④糖質過剰摂取
僕は職業柄、自分や家族が口に入れるものに関しては、かなり敏感です。
学びが高じて「食生活アドバイザー2級」まで取ってしまった、健康フリークです(笑)
さて、現代人は糖質過多になっているといわれており、どんなに気をつけていても、知らず知らず糖質を摂りすぎてしまっています。
お米、果物、麺類などの何気なく摂っている食べものはもちろん、コンビニやスーパーで買うお菓子やジュースにも糖質はふんだんに含まれています。
「コーヒーは体にいいから」とお店で売られている缶コーヒーをがぶ飲みして高血糖になったり、脱水予防にとスポーツドリンクを飲みつづけた結果糖尿病を発症したり、よほど気をつけていないと、体に入ってくる糖質を制限することはできません。
糖質の摂り過ぎは万病のもとです。
最悪の場合、ちょっとしたケガがきっかけで手足を切断せざるを得なくなったり、少しずつ視力が低下して目がみえなくなったりします。
くり返しになりますが、習慣は強化されます。
こわい病気になってしまう前に、意識して糖質を遠ざける習慣を身につけましょう。
⑤なんでも力で解決
あおり運転や悪質なクレーム、力で強引に問題を解決しようとする人が跡を絶ちません。
日本人は本来おとなしい性格だと思われているのになぜ?
と疑問に思うかもしれません。
これについては、心理学者であり精神科医の和田秀樹氏が、朝日新聞のインタビューで興味深いことをのべておられます。
だから、自分の要求を通すときに怒りをもちいてしまいやすいのかもしれません。
でも、ほとんどの場合、相手に怒りをぶつけてしまうと、よほど相手が大人な対応をしてくれない限りは事態は悪化してしまうと思います。
それより、アサーティブ(自分も相手も尊重すること)に意見を伝えた方がずっとうまくいきます。
これは、みなさんも実感として同意していただけるかと思います。
習慣的にトラブルを力で解決してしまっている人は要注意です。
どんなに相手が感情的になっていようとも、穏やかに交渉をする習慣を身につけましょう。
何を隠そう、僕自身が怒りっぽくてトラブルばかり起こしていた過去をもっています。
それをやめて、アサーションをとり入れるようになってからは、人間関係でのストレスが限りなくゼロに近づきました。
⑥わるぐち・かげぐち
わるぐち・かげぐちをいっているときって、なんともいえない背徳感と気持ちよさがありますよね。
それがなくとも、なぜ人がわるぐち・かげぐちをいってしまうのか、なんとなく理解できますよね。
そもそも、初期の人類は、言葉を、集団から裏切り者をあぶりだすために用いていたという説もあります。
(出典は忘れましたw ごめんなさい)
だから、意識していないと、なんの気なしに、人のわるぐち・かげぐちをいってしまうんです。
いろんな本でも紹介されていますが、わるぐちをいってしまう人のおおくは、強い劣等感を抱えているといわれています。
その劣等感を、わるぐちやかげぐちをいうことで解消してしまう習慣が身についていると、とても厄介です。
わるぐちやかげぐちをいう人のまわりには同じような人が集まってきます。
みんなで他人に対するわるぐちをいって傷をなめあっていると、いつまでたっても人として成長できません。
わるぐちをいいたくなったら、グッと我慢して、自分の内面をみつめなおす習慣をもちましょう。
そうすれば、ネガティブな感情という手かせ足かせが外れて、大きく成長できる人間に近づきます。
⑦運転中の罵詈雑言
運転中にイライラすると声を荒げてしまう人いますよね。
どんな心理が働いているのでしょうか。
運転中の車内というのは密室であり、普段他者を意識してつけている仮面が外された状態です。
誰もみていない・聞いていないからといって、他の車に対して罵詈雑言を吐くクセのある人は要注意。
そういった習慣は、ついつい運転中以外でも出てしまいます。
以前、衝動性について書いたnoteでも触れましたが、運転中こそ、自分の衝動をコントロールする練習をするにはもってこいの時間。
穏やかに、スマートに運転する習慣を身につけましょう。
⑧ちょくちょく無駄づかい
大した金額でないからと、毎日仕事がえりにコンビニで飲みものや食べものを買う人、多いかと思います。
かくいう僕自身も、ついつい「頭がエネルギーを欲しがってるから」とかなんとかいって、あまいおかしを買ってしまいます。
ですが、この"ちょくちょく買い"こそが、家計をジワリジワリと圧迫する元凶です。
普段頑張って節約していても、これが積もり積もると努力をちょう消しにしてしまいます。
節約習慣はとてもいいんですが、節約するぞ!となると、何かとストレスがたまるもの。
それよりも、ものを買うときに「自分にとってこれはほんとうに必要なのか」と考える習慣をもつことの方が大事なんじゃないでしょうか。
⑨親しき仲なら礼儀いらず
わが家では家族間でも、あいさつや感謝の言葉を欠かさないように習慣づけています。
偉そうなことをいいましたが、僕は徹底できていません。
子どもたちによく怒られます(笑)
家族って、多くの人にとって、人間関係の中で最も中心にあるものではないでしょうか。
僕は、大学時代、家庭社会学のゼミに所属していたのですが、家庭とは「労働力の再生産装置」であるととらえられていました。
こういうとなんだか味気ないですが、少なくとも、英気をやしなって明日への活力を得るためにも、家族関係を良好にしておいた方がいいにこしたことはありません。
なので、親しき仲にも礼儀あり、のことわざの通り、身内にもしっかりと礼儀を通す習慣を身につけた方がいいのではないでしょうか。
⑩舌打ち・睨みつけ
舌打ち、睨みつけ、去り際の捨てゼリフ…。
男性なら誰もがしてしまったことがありますよね。
これ、やってる本人は無意識でも、はたからみたらすごく気分悪いですよね。
特に、男性よりも体格が小さくて力がない女性からしたら、すごーく嫌な気分になるはず。
事実、僕は舌打ちを妻からよく指摘されて矯正されました。
ですが、今でもときどきまちなかでやってしまうときがあります。
すごく反省してます。
本当です。
なぜかというと、この習慣って恐ろしいもので、見ず知らずの人たちに無意識にやっている内に、親しい間柄の人にもやってしまいそうになるんです。
そして、やってしまうと確実に嫌われます。
舌打ちや睨みつけをしてしまいそうになったら、よく娘に注意されます。
「お父さん、シカゴーやり!」って。
これはゆめちゃんという女性芸人の持ちネタなのですが、我が家では今おもしろいとトレンドになっているんです。
(↑遅いw)
実際、怒りが湧いたときに、シカゴーするとちょっと怒りがやわらぎます(笑)
いかがでしたか?
冒頭の山下監督の言葉どおり、習慣が人をつくります。
これは、断言できます。
人格を磨くために、本を読んだり、特別なレッスンを受ける必要はありません。
日々の習慣を見直して下さい。
そうして、同じ習慣を漫然と続けるのではなく、ときどきチェックしてみて下さい。
必要であれば、今やっている習慣を思い切ってやめて、新たな習慣を始めてみることも大切です。
皆さんが、いい習慣を継続されて、豊かな人生を歩まれることを心より願っています。
イルハン
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