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発達障害的パワースポット!関西編

今回は、発達障害当事者の僕がおすすめするパワースポットをご紹介します。

ちなみに、パワースポットとは、、、

パワースポット(power spot)とは、地球に点在する特別な“場”のこと。エネルギースポット、気場とも言う。

Wikipediaより

だそうです。

今回はややこしい話は抜きにして、発達障害的パワースポットを以下のように定義します。

『普段の生活では生きづらさを感じている発達障害者が、生きにくさを感じずに、リラックスして過ごせ、かつエネルギーを充填できる場所』

それでは、早速いってみましょう!


①源光庵

かつて週刊少年JUMPに掲載されていた『BOY-ボーイ-』という漫画に出てきたり、一時期ネスカフェのCMにチラッと映ってたりしてたので、もしかしたらご存知の方もおられるかもしれません。

京都市北区にある曹洞宗の寺院なんですが、大学生のときに友人に紹介してもらってはじめて訪れてから、すっかり虜になってしまいました。

お寺の詳細は、こちらのホームページをご参照ください。

さて、僕は生まれてから結婚して兵庫県に引っこすまで、ほとんどの期間を京都で過ごしました。

ちょうど就活がうまくいかず思い悩んでいた時期に、この寺を紹介されて友人と共に訪れたんです。

「悟りの窓」「迷いの窓」「血天井」がこの寺の目玉なのですが、一番の推しはぽっかりと丸く壁面にあいた悟りの窓

そこから外の景色を眺めていると、なぜだか雑念がふり払われて思考がクリアになるんです。

詳しくは忘れましたが、確か、まず迷いの窓を覗くんです。
それから悟りの窓を覗くんですが、やってみるとなかなか理にかなっている気がします。

迷いの窓の前では、雑念が次から次へと出てきて、頭がこんがらがるんです。
そして、悟りの窓の前に座ると、スーーっと思考がクリアになっていき、自分にとって何がもっとも大切なのかがハッキリしてくるんです。

ADHDの多動や衝動性を抑えて、集中力と活力が湧いてきます。

あと、「血天井」についても触れておきたいと思います。

このお寺の天井に使われているはめ板には、かつて籠城戦の末に自害して果てた武将たちが立てこもっていた伏見城の床板が使われています。

実際に天井に染みついた血の足跡みるとゾッとしますが、悠久のときを経て、はるか昔に生きて誇り高く散っていった人々の心と自分の心がリンクして、今この世に生きていることに対する感謝の念が湧いてきます。

ちなみに、これは僕個人の感想なので、「いったけど効果がないぞ!」といったクレームは一切受けつけません(笑)

さすが、禅のお寺さん、と感心していて、今でもときどきひょっこり顔を出して、お寺の中の和室で瞑想にふけっています。

ちなみに、拝観料がいります。


②新世界周辺(大阪市西成区)

ここに関しては、行くからには自己責任でお願い致します。
まず、女性一人では行かないでください。
男女問わず夜間に一人歩きはしないでください。

とにかく治安はあまりよくありません。
犯罪発生件数も高いです。

ですが、そんな近寄りがたい場所であるが故に、日常を忘れてどハマりする魅力があります。

実は、結婚前から新世界には先輩方と入り浸っていて、串カツ屋やスパワールドと呼ばれる温浴施設にいきまくっていました。
大阪に長く住んでいる方々からは、「あんなところいくもんやない」とよくお叱りを受けましたが、とめられるといきたくなるのが人情というもの(笑)

なにがそんなに、発達障害的に魅力的なのかというと、この街では、みんながみんな"ワケあり"で"寂しがり"なんです。

世間から"不可触民"のように扱われてきたような人たちがこの街にはいて、そんな人たちが独特の雰囲気をつくりだしているんです。

その中に混じると、普段僕が感じる、"世間からの疎外感"が、不思議とやわらぐんです。

本当に誤解を招くようなことを書いてしまいましたが、僕はこのエリアの空気感が大好きで、そこに住む人たちにも近しいものを感じるんです。

1年くらい前も、妻と喧嘩したときに、1週間家出してこの街の安ホテルに滞在したことがあります(笑)
その節は方々に多大なるご迷惑をおかけしました。

妻子を連れてくるのは避けたいですが、個人的にはまたこの街をフラッと訪れたいです。

ただ、繰り返しにはなりますが、この街を歩くときは防犯対策をしっかり行った上で、できうる限り危険を回避してください。
「昔とちがって、今は楽しくて安全な街」なんて聞きますが、油断は禁物です。

観光地から一歩路地を入れば、やはり物々しい雰囲気を感じます。

安全対策をした上であれば、串カツを堪能したり、懐かしのゲームを楽しんだり、大阪の雰囲気をたっぷり味わえますよ。


③立木観音

滋賀県にある、弘法大師ゆかりのお寺です。
厄除け観音として広く信仰されています。

なんといっても、ご本尊があるところまで800段の階段をのぼらないといけないことで知られています。

詳しくは、リンクを貼っておくので、ご参照下さい。

多動かつ衝動的なADHDにとっては、ご本尊でお参りする前に、階段でいい感じに体を疲れさせることができるのがありがたいです(笑)
境内に着くころには、半ば悟りを開いたような落ち着きを手に入れられます(※個人の感想です)

そして、ここの御利益はホンモノだと思います。

僕がうつになって寝たきりになったとき、ちょうど還暦をこえたばかりだった両親が、老いた体にムチをうって、ここのお寺にお参りにきてくれたんです。
それも何度も。
その甲斐あってか、僕はうつから立ち直り、社会復帰を果たすことができました。

厄除け祈願なんて信じない人も、ぜひエクササイズも兼ねて、立木観音にお参りにいかれてみてはいかがでしょうか?


④立ち飲み・庶民

パワースポットに似つかわしくないんですが、個人的にはイチオシです(笑)

発達障害の人の中には、対人緊張が異常に高い人がいます。
かくいう僕も、基本、人見知りなので、慣れない人と一緒に過ごす場合、緊張が高くなります。

ややこしいのは、人見知りなのに寂しがりであるということ。
この両方のニーズを同時に満たせて、かつ美味しいグルメに舌鼓が打てるのが、大阪の立ち飲み屋のいいところ!
しかも、非常にリーズナブルというオマケつき(笑)

正直、立ち飲み屋なんていうと、大阪中はもとより、全国にたくさん存在してますが、今回ご紹介するのは、大阪の玄関口、JR大阪駅から徒歩10分圏内にある大阪駅ビルに入ってる『庶民』さん。

大阪グルメを堪能できるのに、あまり人と関わる必要性がないというのがおすすめポイントです。

その名の通り、庶民的で、誰でも入りやすい雰囲気です。

僕は立ち飲み屋で、店員さんや他のお客さんと話すのは嫌いではないですが、時々一人で自分の世界に沈み込みながら飲みたいときもあるんです。

庶民の店員さんは、そこまで話しかけてこないですし、お客さん同士の交流もそこまで極端に活発なわけではありません。

なので、コミュニケーションが苦手なイチゲンさんでも楽しめますよ!

あと、料理と酒が結構美味しいです(笑)

名物のオムレツ
他店より圧倒的にコスパの良い生中


美味しい料理とお酒を、ひたすら自分の世界に沈みながら飲むことで、明日への活力が得られるはずです。

ここを、パワースポットと呼ばずになんと呼びましょう(笑)


⑤信楽

いわずと知れた信楽焼の産地ですね。

滋賀県にあります。

信楽といえば、タヌキの焼き物をイメージされる方が多いかと思います。
もう、これだけでも、精神年齢が実年齢よりずいぶん若い発達障害さんはテンション上がりますよね。

ですが、僕がここを発達障害的パワースポットと挙げさせていただいた理由は、タヌキの焼き物があるからではなく、陶芸体験ができるからなんです。

陶芸体験は、いまや都会でもできるんですが、はるばる信楽にいってやることをおすすめする理由は、ロケーションの良さと独特の仕上がりにあります。

町の雰囲気については、僕が拙い文でダラダラ語るより、Google先生にお願いしてたくさんの写真を見せてもらってください。

信楽焼は、他産地のものと比べると肉厚で、焼き上がった表面も均一の色ではなく様々な模様が浮かび出てきます。
なので、つくり手によって全く異なる個性溢れる作品ができあがるのです。

ちなみに、僕がつくったものをアップします。

焼き物には一般的に、ろくろを使うものと手びねりでつくるものがありますが、信楽焼の良さを出すなら、僕は断然手びねりをおすすめします。

ご覧の通り、唯一無二の作品ができます。

かれこれこの作品をつくってから15年近く経ちますが、いまだに焼酎を飲んだりするときに愛用しています。
それなのに一向にへたる様子もなく、相当にタフなつくりになっています。

発達障害の人に陶芸をおすすめしたい理由は、作業に没頭しているうちに自分の中の雑念がふりはらわれてスッキリするし、自分の心の芯の部分が作品となって眼前にあらわれるからなんです。

発達障害の特性があると『自己像』がすごくあやふやになってしまうんです。
自己像があやふやだと、他者とコミュニケーションをとるときに困るんです。
(この辺の話は今回は割愛します)

陶芸をすることで、雑念がはらわれて、自分の内面がはっきりと作品として表現されると、あやふやだった自己像が明確になるんです。

だから、僕は、信楽での、手びねりでの陶芸体験をおすすめするわけです。


いかがでしたか?
「発達障害的パワースポット」という難しいテーマについて、自分なりに書いてみました。

もし、機会があって上記を訪れられることがありましたら、また感想をお聞かせくださいね。


イルハン


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