見出し画像

新卒1年目の過酷な職場環境

私は2013年の社会人1年目に、大学の公募推薦で某有名携帯会社のFC会社に新卒として入社しました。同期は約12人くらいいました。東京都N区駅前のビルで集まり、配属前のロールプレイを行いました。
最初の仕事は、携帯料金支払いや携帯アクセサリーの販売の練習でした。

1ヶ月後、近隣の兄弟店舗に配属されました。私を含めて5人で配属されました。最初は先輩社員1人に新人1人のペアで働きました。この携帯会社では、顧客情報管理システムにアクセスするためには指紋認証が必要です。
先輩たちから顧客情報の見方や機種変更、予約の方法などを順番に教えてもらいました。最初は先輩たちがとても親切でした。

2ヶ月後に資格試験があり、受かれば○○スターという資格を取得で、給料も上がり新しい故障担当も出来るようになる。先輩たちは、「いつも通りやっていれば受かるよ」と励ましてくれました。しかし、私は実際に受けて落ちてしまいました。他の3人は合格し、私ともう1人の子は不合格となりました。

この落ちたことをきっかけに、いじめが始まりました。分からないことを確認しても相手は目を合わせず、返事もしませんでした。先輩だけでなく全員がそうでした。私の目を離れたところで、先輩たちは「誰とは言わないけど、あの子は物覚えが悪すぎる。困るのよね」と陰口を言っていました。

仕事とは関係のない私服のダサさなどもネチネチと言われました。私が入社したこの会社では、営業終了後に朝掃除をすることになっていました。
早く行って掃除をして、スムーズに動けるようにならないといけなかったと思いました。1人で頑張っていれば、いつか誰かが助けてくれるだろうと思いました。しかし、私は一人ぼっちになってしまいました。

食事もできなくなり、駅のホームで自殺を考えるほどにまで追い詰められました。考えるたびに激しい腹痛や吐き気、頭痛が起こり、トイレに駆け込むことがよくありました。自分が好きだった食べ物でも食べても美味しく感じられなくなりました。弁当も持っていかず、ただ水分補給するだけでした。

1人になりたいという思いが強くなり、すぐにでも退職したいと思いました。スカートサイズもLサイズからMサイズになりました。指が縦に三本入るほど細くなりました。家に帰った後、先輩からの嫌がらせや体調不良を誰にも言えずにいた頃、心療内科に1人で受診しました。しかし病院の先生の対応も先輩たちと同じでした。「早く仕事を辞めればいい」と言われただけでした。今思うと、もし当時発達障害が分かっていたらどれだけ楽だったかと思います。

体調が優れず、仕事を辞めるかもしれないということで、アルバイト先の店長に相談しました。長年アルバイトさせてもらっていた店長は私の悩みを察してくれていました。「もし本当にだめならおいで」と言ってくれたのです。

私は思い切って新人研修に教えてくれた先輩に連絡しました。「もう続けるのは難しい状況です。事の経緯をすべて話しました」と伝えましたが、何を言っても無駄でした。

新人研修の先輩を含め、店長やマネージャーも私の言葉に耳を貸さず、勝手に辞められては困るという状況でした。ここにいると私は危険だと感じ始めました。なんとか引き留められながらも決断しました。「家族で北海道に引っ越します。田舎に行きます」と嘘をつきました。

質問攻めに合いましたが、具体的に何と言ったかは覚えていません。ただ必死で退職届を提出して、やめました。もし本当にやばいと思ったら、退職することも自分の選択肢のひとつだと気づきました。

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます! (