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生意気って悪いこと?

私はこれまで

生意気だ

と言われることが多かった。

それは、思ったことをすぐに口に出してしまうからだ。

私は大学の時に福祉と心理、教育の実習に行ったことがある。

実習では記録を書くのだが、起こった出来事をただ淡々と書くのではなく、自分の思いを素直に綴っていた(良いことだけではなく、ここはどうなんだろう…と思ったことも含めて書いていた)。

福祉の現場では、その記録の取り方は褒められた。ただ、その日の出来事を淡々と綴るだけではなく、ちゃんと視点を持って書いていることは良いことだ、と言ってもらえた。

教育の現場では、怒られた。結構ベテランな男性の先生でその記録の取り方は失礼だ、と言われた。そして、この書類をどこに提出するのか?、と問われた。

新人は言われたことを素直に聞き、頷く、もしくは、すごいです、ここがよかったです、と良い言葉ばかり並べて、相手を立てないといけないのだろうか。

私はそれが苦手だ。

現場の実践や現場の記録をついつい分析的に見てしまう。現場では、あまり自分の実践や記録を振り返ることがない。普段やっている実践を言語化する、これまでの記録を整理して、傾向を見ていくことで明らかになることはいっぱいあると思うのに、データをそのままにしておくのだ。私からすると、逐語録をそのまま分析せずに残しておいている感じだ。せっかく良いデータ、生物のデータがそこにあるのに勿体ない、と思ったのだ。

まぁ、そんなことを言う前にお前は自分の実践を磨け、経験を積め、と言われるのがオチだ。

新人だからこそフレッシュな視点で、少し距離を置いて、現場の実践を見れるということもあると思うのだが…

でも、それは生意気になるらしい。

ただ、私の場合は言い方が悪いのだろうと思う。相手が傷つく形で伝えられたらそれは向こうも嫌な気持ちになるだろう。オブラートに包むことが大事ですね…

きっと私の思ったことを上司が言ったら助言と捉えられ、新人が言ったら生意気になる。

これは仕方の無いことなのかもしれない。

長年の知識と経験がプライドとなり、若者の言葉を聞き入れることは難しい。

私はただ頷き、胡麻をする人間にはなりたくない。

自分の視点を大切にしつつも、現場の中では協調性を持ち、相手を不快にさせない伝え方を身につけていきたいと思う。


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